はむすぽ。-Go! Go! Fighters!!

ファイターズをぬるく見守るブログだったりします。

#2013-137 「悪いのは俺と吉川」の真意とは?

2013-09-28 | 移転10年目もひたむきに…2013おハム

連続テレビ小説・あまちゃんの終わりとともに、ファイターズのCS出場の可能性も完全に消滅し、
ある種の「終わり」を迎えた今季のファイターズ。まぁ、来るべき時が来るべくして来たとしか言えませんが。

打線は今季3度目(!)となる1安打完封負け。投げては吉川が15敗目…と、今季のアレっぷりを象徴する内容。
(陽のヒット1本だけ負けるという試合を、そういえばつい最近見た気がする。1ヶ月のうちに2度も1安打負けと
いうのはさすがに堪えるよねぇ…。過去にはシーズン中にノーノー2度食らったチームもあると聞きましたので、
それよりはまぁ、ヒット1本でも打っているだけマシということか。もうなんか期待値のレベルがストップ安状態…)

この試合の中継の最終盤。この内容で、しかも8点差もつけられている状況で、それでもなお「きょう負けると
CSの可能性が完全に…」と煽ろうとする実況アナに「…我慢しましょう。これが現実です」と、冷静にたしなめる
ガンちゃんというレアな構図を見ることが出来た。お風邪をめされたのか、声の調子こそ相撲部屋の親方みたいな
感じになってはいたが…視聴者側の気持ちを代弁してくれたんかなぁ。正直「まだ言うか!」って思ったしなぁ。

という試合のさなかに、こんな見出しのついた記事が配信されてきました。

【日本ハム】栗山監督と吉川がV逸戦犯

なんとも物騒な言葉のついた見出しなのですが…書いてあることはこんな感じ。

 最下位に低迷してBクラスに甘んじそうな現状を憂い、5位オリックスとの“逆天王山”を前に心情を吐露。
 「あっという間(ま)というか、申し訳なさしかない」と自戒を込め、振り返った。その中で敗因として
 「一番ダメなのはオレとアイツ(吉川)」と昨季パ・リーグMVP左腕の尻をたたいた。

これだけ見ると「なんだよ!さんざん俺が悪いとか言っといて、結局、選手に責任押し付けるのかよ!」とも
取られかねない内容。見出しにしても、栗山監督は(おそらく)「戦犯」なんて言葉は使ってないでしょうし、
なんとも悪意のあるアレだなぁと思ってしまう。で、同じ内容を別のスポーツ紙が記事にすると、こうなる。

栗山監督「一番悪いのはオレと吉川」 下位低迷の責任を痛感

 5、6位の対戦になったことについて「本当に申し訳ない」と謝罪。

 昨季のMVPながら期待を裏切った吉川については「力からしたら全然ダメ。ウルフもそう、(武田)勝は
 足の故障なんかもあったけど、みんなどうして今年ダメだったのか考えないとね。吉川はここからの登板は
 課題を消していく作業になっていく」と話した。

 その上で「一番悪いのはオレと吉川」と下位低迷の責任を痛感している様子だった。

試合中の時点ではもっと簡単な内容だったと記憶していますが、今、この記事を見ると、栗さんは
この試合前の取材の時に、吉川だけでなく武田勝やウルフの名前もあげた上で、話のまとめとして
吉川の名前をあげたに過ぎないっぽい。同じ発言でも、締めのコメントが「吉川の尻を叩いた」と
「(栗山監督自身が)責任を痛感している様子」では、記事から受ける印象もまったく変わってきます。

とはいえ、twitterのTL内では、吉川の名前を出されて、しかも「戦犯」だの「一番悪い」だのと
名指しされたことに怒りを覚える方もいたようで、情報発信というのは難しいものだなぁと思わされます。
複数のスポーツ紙で記事になっているからには、そうした発言があった事自体は間違いないのでしょうが
それをどう編集するかで、受け手の印象はまったく変わる。この記事の比較なんかいい例ですよねぇ…。

普段、そんなに「あいつがあいつが」みたいなこと言わない栗さんですが、こと吉川に対しては
シーズン中からも厳し目の発言が出ることが多かった。昨年のユニホームを脱がす発言しかりです。
それはやはり、期待の裏返しなのだということは冷静に考えればわかるのです。わかるのですが…。

今季を象徴するような見せ場のない試合展開に、ああいう発言がぶちこまれると、そらイライラも
しますわなぁ。何言ってんだおい!!って思ったりもしますがな…。なにを吉川一人に責任押し付けようと
しとんねん!って思っちゃう可能性もそらありますわなぁ。日刊スポーツはそのへんよく反省するように。

真意とは?みたいなタイトルつけましたけども、その真意が「吉川、来年こそ頑張ってくれよ。オレは
お前に期待してるんだからな」であることは、おそらく紛いもない事実なのだろうと。それならそうと
そういう言い方をすればいいのにと思わなくもないですが、言い方ひとつで印象が変わるということも
考慮に入れると、吉川は「厳しく突き放すことで伸びるタイプ」なのかもしれません。わかりませんが。

いずれにせよ、この発言を受けて、吉川が来年発奮してくれれば、言うことはないのです。

さすがに来年は先発で15敗なんてひどいことにはならないとは思いますが。というか、このうちの
何敗かは野手に足を引っ張られたという側面もありますのでね。決して、誰か一人の責任でという
ものではなく、成績低迷の責任はチーム全体で負わなくてはいけない。そういうことだと思いますよ。

その上で、誰かが責任をとって辞めるというなら、それはそれで仕方ないし、そういう責任のとり方も
実際あるんだろうとは思う。そこを球団の上層部がどう考えてるかは、ちょっと気になるところですが…。