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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

溜池改修

2011-02-14 | 水辺環境の保全

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 12日はまとまった降雨があった。と言うより早朝は雪模様で裏山の尾根筋は白くなっていた。13日は爽やかな晴天、これは一日だけとの予報だったからフイールドに出かける。しかし斜面での除竹作業は濡れていて危険だ。そこで前々から手を入れたいと思っていたため池の掘り下げと拡幅を行うことにする。

 週末帰省していた息子が「手伝う」と言うので、彼には卒業して社会人になる間の休み、一日を提供してもらい掘り上げた、ため池の掘り下げをしてもらうことにした。もう何年か経つから深みも泥で埋まって浅い池になってしまった。底を更に深くし、貯水量を増やし渇水に強い池にするのが狙いだ。一通り溝を入れてもらったが傾斜などの手直しが出来ないまま時間切れとなった。

 小生は、溜池としては一番面積のある溜池3の拡幅を行う。ここも底に泥や落葉が堆積して浅くなっているから、掘り下げの必要があるのだが、周囲を木立に囲まれて葉のあるシーズンは光が当たらない。そんなことで落葉の分解が悪く、ガスが発生するような状態にある。

 それを更に深くしても環境悪化を促すだけだろうから、南側に堤を拵えそこまで土を掘り下げて、今ある池の底と接続する。それによって光のあたる水面を確保できるようになるから、水中環境は改善するだろうと思っているのだが、どちらにしても渇水期でなくては実施できない作業で、季節的にはギリギリのところだろう。


思いもかけず

2011-02-13 | 感じるままの回り道

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 全く意外だった。予期もしなかった。年が明けて初めての「雨」の予報を信じ、植樹をしようと植え穴を穿っていた最中だ。

 棚田の跡地に竹を集積し十年にもなろうかと言う場所がある。竹の腐食が悪く夏場はイタドリの上に葛やカナムグラ、カラスウリが這い蔽って、なんともうっとおしい場所であった。そこを昨夏に刈り払いを続けてようやく植樹するところにきたのだ。

 竹の腐食が遅い理由は不明だが、穴を掘ろうと掻き分けていたら氷結しているではないか。ここ何日か十度以上で、この日は16度まで気温が上昇している。こんな時でも表土の直下は氷点だったのだ。

 それを更に鍬で掘り進めたら「やってしまった!」、カブトムシの幼虫を真っ二つだ。助けるすべは無く、可哀相なことをしたが、竹の腐食の中に生息していたのは驚きである。丸々と肥えた立派な幼虫だった。南無阿弥陀仏!


*市中冠灰

2011-02-13 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Photoその昔新婚の地日向も今は鎮魂峰に祈らん

牛屠り鶏屠り山は火をなすすべあらじ灰塵の下

空震は山の彼方に駆けぬけて空の津波のげに恐ろしき

雲も無く灰降りやまぬ南国に福竜丸もかくやと想う


トゲ掘れ、ツンツン!

2011-02-12 | 小人閑居して憮然

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 今、除竹している地表はアリドウシが密生して「痛い・危ない」こと甚だしい。樹高は高いので膝程度なのだが、テーブル状に何段も枝を広げて針を密生させている。立ち入るだけでデニムの生地を通して脚を突いてくるし、刈り取ろうと幹を握っても高さが様々だから皮手袋さえ突き抜けて手に刺さってくるのだ。

 鎌で刈り払うだけでは地表面に残るから次の作業の支障になり、どうしても作業範囲から排斥しておかないと具合が悪い。手袋を通して刺さった針は、手袋の上から抜き取れるのもあるけれど、容易に折れて皮膚に残ったままになる事も多い。刈り取り中は何回かは手袋を脱いで「刺抜き」をしなければならない。

 皮膚の中に残った先端は、毛抜きでも掴めないから縫い針で穿り出す事になるのだが、これがまた難儀である。ともかく細い、微少なのだ。写真右のトゲでも指紋の間に3本は入る。皮膚内に残ったのは、これより小さいのが多いから裸眼では確認できにくい。10倍のルーペを使用して穿るのである。指でなぞれば触知できてもルーペで見つけられない部分もある。

  ルーペの中の世界は、例えて言うと「箸の先で胡麻を掘り出す」感じだ。それでも取りきれないのもあって、これは皮膚の再生サイクルの中で表面に排出されるのを待つだけだ。小父さんのシラウオのような手が台無しである。

 


*灰神の中

2011-02-12 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

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雪国と思いし町の灰来塗灰に埋もれてもの皆静か

石灰を撒けば埋もれて灰神楽降って灰取り埋もれて灰掻く

丈を越す雪に苦労はありとても尽きせぬ苦難一寸の灰

畜生と言えど家族と一つなり避難のこの身戻し世話する


立春の黄色い花

2011-02-11 | 小父のお隣さん

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 立春の日、何て事はないのだが栗林に入ってびっくりした。黄色い花が一輪咲いていたのだ。この時期だから林床に陽は届くけれど、それでも至近の広場と比較すれば日照環境は劣る。だのに先駆けて花を咲かせていたのだ。

 期待はしてうろついてみたのだが栗林で出会うとは想像もしなかった。それで思い出し、更に足を延ばしてミツマタも開花しているだろうと訪ねてみたのだが、まだ蕾は硬かった。それでも枝一面に花房を吊り下げている姿は「春の訪れ」を実感させてくれるに十分だった。

 とは言え、これからが「三寒四温」の最盛期だから春を知らせる動植物も、何度か震え上がる日々があるのだろう。それでも「黄色い花色」は春を実感させてくれる幸せの花色だ。


*春節

2011-02-11 | 小父のお隣さん

 イタドリは霜に当たりて融けて消え下に花出すホトケノザかな

 つれづれに木々の冬芽を手に取れば衣は硬し節分の昼

 梅見ても春と想わぬタンポポのほころびゆくに春を知りたる

 既にもうスイバの若葉こんもりと一陽来復萌えて鮮やか


*子どもは風の子

2011-02-10 | 遊び子は

 大寒の陽はふりそそぐ枯れ原に幼子つどう声は溢れる

 我先に指も示して寄る子等に我が身の歳を言う暇もなし

 ひとり寄り名前を言えば次々と名前も歳も原にこだます

 冬寒に子等は握りを食べおるも連れの父母尻の火あぶり


鉄腕モグラ

2011-02-10 | 小父のお隣さん

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 拠点広場の周辺はモグラ塚が溢れている。夏場は草に埋もれるとは言え、モグラ塚は目立たない。冬場に多く盛り上げる印象は小生だけなのだろうか。

 会友といつも感心するのは、モグラの豪力である。ここの地面は粘土質で、スコップ、鍬、ツルハシなどを使用しても掘るのに難儀する土質である。それをいとも容易に細かく砕いて盛り上げトンネルを穿つなんて並ではない。

 モグラ曰く「餅屋は餅屋!」とか…。そんなことはないけど、ともかく能力には脱毛、いや脱帽である。


*命日瞑目

2011-02-09 | 今はうたかた

 唯一の母が伝えし歌ならばアリランの歌しみじみ唱和

 父謡う結納の席長唄は若き日の父農夫にあらじ

 腰巻に肩濡れ手ぬぐい夏姿祖母の乳房はきゅうりのごとく

 二歩を取る孫を相手の将棋でも破顔一笑祖父は真剣

 漢詩読む祖父と聾者の筆談は漢文なりしむべかと思う


久しぶりの植樹

2011-02-09 | 今日は真面目に

Photo_4  「雨が降る」との予報を信じて急遽植樹をした。ポット苗ならあわてることも無いのだが、根巻き苗で根の周囲には土は無く、麻布で覆われているだけの苗木だ。

 乾燥しないように「仮伏せ」という手もあるのだが、適地が無いから時々水に浸けて根巻きした部分を覆って保管しておいた。

 多少の雨でも湿りにはなるだろうから、10本だけ植えて目印の支柱を立てる。こうしないと夏草の盛期に伸びた草もろとも刈り払ってしまうからである。

 コナラ、クヌギを昨年植えておいた残りの空きスペースにエノキを植えたのだが、行く行くは僅かに生息していると言うオオムラサキが定着してくれる林になってくれるはずと妄想中だ。妄想より耄碌の方が正しい表現かも・・・。ところで「耄碌」は禁止語句だったか?!…ただ「モーレツ!」の年代ではないのは確かである。


*段駄羅 3

2011-02-08 | 温故痴新

 五十代 もう毛は無しに

        儲け話に へそを出し

 また抜けた いっそう歯無し

          一掃話 相撲界

 まつりびと 実の一つ無き

          蓑一つ無き ボロ住い


歩道の整備

2011-02-08 | 今日は真面目に

Photo_5 Photo_4  整備した台地への通路が雨水の浸食で根が剥き出しになって歩き難いこと甚だしい。                              

  今までは作業者だけの通路だったから整備もしないで荒れるに任せていたのだが、幼児が入るようになったから思い切って階段状にした。

 山野には「危ない部分もある」と知ることは大切だと思う反面、判っていては放置も出来ない。あまり甘やかしたくはないけれど「どうぞ歩いて下さい」と言える水準ではなかったのだ。

 元は作業道だったが、結果的に「遊歩道」の一部と言える環境になってしまったので、細い木材が入手できたのを区切りとして整備した。根が縦横に露出して足の置き場に困るような上部だけ済んだが、下部の傾斜部は材料切れで作業終了。

 残りは急ぐ必要も無いし、小径木の間伐で調達することになるから、とりあえずは後回しだろう。今日は先日の寒波が嘘の様な温かさだった。カラ類のさえずりが聞こえる。


峠を越えた

2011-02-07 | 今日は真面目に

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 崖直上の厄介な部分の除竹がようやく終了した。まだ散乱している竹の処理は終了していないけれども、見通しの良くなったピークを見上げていると「峠は越えた!」の気分になる。

 切った竹の処理と集積は地滑りした部分の上で行うが、ここは崖ではないものの足場の悪い急傾斜だ。竹の元の部分は切り離した途端に下まで滑り落ちてしまう。何処に走るか判らないから、竹の太い部分の切断と集積は独り作業になる。「上下作業はしない」の鉄則を守っても安全とは言いがたいのが竹の滑り台である。直下へ走るとは限らない。

 それはともかく、上部を眺めているだけで既に終了した思いが満ちてくるのが不思議だ。


*天災降臨

2011-02-07 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Photoソラカラちゃん東の柱西の峰龍から石やウイルスは舞う

末法と思える牛も鳥も消え天地鳴動灰止まぬ里

霧島の峰は怒れる火柱に竜神乗せて今日も荒ぶる

今の世に降臨せしは神楽舞い灰塵膨れ雪神は押す