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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

幼虫に葦を取られる要注意・・・

2019-06-25 | 小父のお隣さん
 上の池の葦抜き。身支度も決意もしっかりと胸に覚悟を以て入水、いいえ入泥したのだった。「池の葦、全部抜く!」これだけで2時間番組が出来るはずだったのだが現実は厳しかった。現実はトホホの結末でトボトボと帰路に就いたのだった。そう童話のあの台詞「あのブドウは酸っぱい」に同じだった、か!?。
 完璧な葦抜きの結末、とはいかなかったが「ムフフ」はあったのである。何度かよろけても転倒は無かったし神仏祖霊のご加護の賜物である。

 手控えた原因はクロコノマチョウの幼虫と蛹化体多数取り付いていたからなのだが、この幼虫は小生好みの綺麗処なのである。まあ、アカボシゴマダラの幼虫や蛹も好みであるからして「浮気者」「遊び人」、「依怙贔屓」「ドンファン」と罵られても弁解の仕様は無いのだ。つらつら思えば「果報者よのう!」とニタニタしたくなるが、そこはそこ尾羽打ち枯らしても腐っても鯛、「トロルお爺は男でござる」だからニヤけないヘトヘト。

 さてクロコノマチョウの幼虫を知ったのは数年前で、林道擁壁から下がったススキの葉で見たのが最初である。思わず「可愛い!綺麗!」とほおずりはしなかったけれど、例えればそんな第一印象だった。
 成蝶は「好き」とは思わないものの竹の樹液を吸っている姿を至近で見れば地味なりに美しい印象はある。それはともかく今回の葦のコロニーで感じたのは「それぞれの成長段階が一目で見れた」に尽きる。卵にまで関心は持たないが幼齢から蛹化準備、蛹化体と一目瞭然だった。

 しかしながら我が身を置いているのは池の中央、泥の中に我が足を抜きとり難く葦抜きをせざるを得ない場所なのであって、さながら「大正池に立つ枯れ木」に例えられるだろう。まあ、これはいくら何でも大袈裟だけれど、ようやく至近に戻ってきたサンコウチョウのさえずりを頭上に聞きながら「カワイイ!」幼虫を眺められる機会など滅多には無いのだ。

 今日も祝着至極だった。抹茶とお昼寝が待っているし、サンコウチョウも鳴くからかーえろ!。とまあ、とにもかくにも「底泥に足を捕られて漏らすクソッ!」。更に言えば危険な「沈」にならず良かった良かった…。
 この「沈」になりそうな事態で想い出したのは幼い頃、母から聞いた寝物語で「貧しい両親のため娘が我が身を鐘を鋳造する溶解炉に身を投じた」話しだった。現在、小生が「沈」したとしても誰にも知られず「神隠し」か「高齢者の徘徊行方不明」で同報無線で広報されるがおちか。そこに物語性は全く無く人知れず微笑まん。トホホホ・・・。

 幼虫  ➡   蛹化準備   ➡    蛹化終了

         ➡     脱皮殻付き  ➡    羽化間近か?

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