トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

水域はズタズタ…700mmも降ってはなあ

2024-09-03 | 小人閑居して憮然

 「子、水域の荒れ様を見て曰く、浸す時は斯くの如しか、昼夜をおかず」と孔子様は言ってはいないけれど9月1日、予報は雨なのだが我慢が出来ず水見回りに出かけたのだ。ちなみに今日の昼夜のおかずはキンピラゴボウにヒジキとコンニャクの煮物である。さて水域は思った通りの荒れ様だった。断水の心配が一番強かったのだが吐水口には水が出ていて「なんで?」のままである。

 水域の沈泥部には大量の砂泥が砂州を形成して盛り上がっている。これを浚い上げるだけでなく池全体の泥浚いも行わないと単なる水溜りになってしまいかねない。中でも被害が大きかったのは分水池の堤で、かねてから漏水していた部分が増水越流で陥没し、半畳ほどの穴が開いてしまった。穴を覗けば昔々にV字侵食溝を堰き止めた土嚢が見えている。この穴を埋め戻すのには2㎥ほどの土が必要になるが、これを沢のどん詰まりにある土砂崩れの現場から運ぶとなると一輪車で50往復では不足だろう。考えただけで眩暈がする。とりあえずは分水路を離して成形し水が流れ落ちない様にするのが応急的先決作業だ。

 上の池   上の池絞り水流路      沈泥池

 分水路途中の何時も氾濫するカーブの部分も越流浸食が進み、初夏に復旧させた部分が更に大きく流出してしまった。この部分の復旧作業と泥水池1の中に堆積した砂泥の浚渫に半月は必要だ。こうならなくても春先の氾濫で浅くなったままの池なので、この池に夜間飛来するヤマシギと思われる水鳥の確認にトレイルカメラを設置する案は用をなさなくなった。まあ、芋づる式に影響は続くのだ。沈泥部に砂州となって溜まった砂泥も早めに場外搬出をしないとあかんし、姥捨て山の孤爺に安息の日が訪れるのは蝋燭が消えた時なのだろう。まあ、生まれも育ちも雅な南魚沼の水飲み百姓が出自であるからして先祖代々「死ぬまで働く」のは遺伝子に組み込まれているであろうぜ。

     

 


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