トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

またもや漏水孔…

2022-09-16 | 水辺環境の保全
 泥水池1の抜去除草を行っていた途上、引き上げた泥付き根茎の崩れを押さえる丸太が欲しくて「たしか転がっていたはず⁉」と林接池への途中、二つ池の水位が低下しているのを見てしまった。上の棚からは十分な水が落ちてはいるし底が現われた部分へ流入水は流れていく。と言う事は当然、池内で漏水しているのであるが底を露わにしている範囲に漏水孔は見えなかった。
 きっとウシノヒタイに覆われている水際線のどこかに流入孔があるはずなので抜去除草は後回しにスコップと四本鍬を取りに行き、まずは水際線を見えなくしているウシノヒタイを鍬で掻き護岸木まで露わにした。漏水部だろうと見当をつけた付近も判然としないから池への流入部に浅く水路を穿って濁り水の流入速度を早く細くしてみる。この濁り水の筋を追えば漏水孔まで案内してくれるのだ。

 結果は歴然、予想した通りの何時も漏水孔の発生する範囲だった。この範囲が漏水部になる前はエコトーンとして堤を形成してあったので漏水のしようがなかった。堤を廃止し、その土をそれまで漏水に悩まされていた範囲を埋め立てた結果なのである。結局は「頭隠して尻隠さず」と言うべきか「頭隠して尻現す」結果であった。その尻の始末を自らしているのであるから文句は言えない。

 稲作をしていた頃の耕盤を貫通しての漏水孔で、耕盤下には漏水トンネルネットワークが存在している。根治するには重機で耕盤ごと破壊鎮圧する必要があるのだが0.3馬力の炭水化物エンジンでは非力である。漏水孔の周囲にスコップを突き立て耕盤を崩し踏み固めて一件落着である。これで当座は湛水を維持できるけれど、おっつけ水の浸透により漏水孔は発生する。まあ、二度童であるからイタチごっこで遊ぶのも一興なのである。
 補修は終わったものの思い違いで画像を消去してしまったので作業経過の写真は無し。とは言え満水位復活さえしてくれれば泥作業は役に立ったのである。ホント、水商売はいつでもいつまでも自転車操業なのだった。

 翌日は降雨、翌々日に確認に行った。水位は復活しオーバーフロー部まで達している。漏水部は頻発部だったから「何時もの事」なのだがイタチごっこやモグラたたきみたいに興じる事でも無いので一畳ほどでも埋め立てするしか手が無いと言える。用土は浚渫して調達するしかないから沈泥池で賄おう。

 二本出ている杭は護岸木を押さえていた杭で、ここにあった堤を漏水頻発部の埋め立てに掘り取った結果、ここが頻発部となった。ここの漏水は構造的な事なので頻発部は埋め立てるしか手が無い。

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