「それにつけてもおやつは桑の実」なのだった。今年も桑の実が熟し始めた。当初の頃のようなジャムやジュースに加工する事はしなくなったけれど口には時間を費やして放り込むのが日課である。
少年期、まだ養蚕が行われていたから桑畑も続いていた。この畑にアルマイトの弁当箱を持って桑の実採集に出かけたものである。指も口も紫色に染めて頬張ったものだ。他におやつなど無い時代だから無理も無かったけれど、桑の実が稔ると同級生のみっちゃんを思い出す。
隣の駐在所の四女で末っ子、一緒に桑の実取りに行った付近が火葬場近くだった事もあり、自宅に持ち帰った桑の実は全て捨てられたと言っていた記憶は今でも鮮明だが、転校していった時期の記憶は全く無い。
よく知られた歌に「みっちゃん道々ウンコたれて…」という歌があるが、この歌を歌った記憶もないけれど、桑の実を食べる間は「ウンコ真っ黒け」になるものの、まあ、あのビスケットには負ける…。
少年期、まだ養蚕が行われていたから桑畑も続いていた。この畑にアルマイトの弁当箱を持って桑の実採集に出かけたものである。指も口も紫色に染めて頬張ったものだ。他におやつなど無い時代だから無理も無かったけれど、桑の実が稔ると同級生のみっちゃんを思い出す。
隣の駐在所の四女で末っ子、一緒に桑の実取りに行った付近が火葬場近くだった事もあり、自宅に持ち帰った桑の実は全て捨てられたと言っていた記憶は今でも鮮明だが、転校していった時期の記憶は全く無い。
よく知られた歌に「みっちゃん道々ウンコたれて…」という歌があるが、この歌を歌った記憶もないけれど、桑の実を食べる間は「ウンコ真っ黒け」になるものの、まあ、あのビスケットには負ける…。