京都2日目の夜は、祇園の旅館に泊まりました。
祇園のど真ん中にある老舗旅館です。
けっこうなお値段でしたが、これも経験です。
仲居さんも品良く、京会席料理も美味しかった。
早めに風呂に入って、6時半にはご飯も食べて、いよいよ祇園へ出陣!!
舞妓さんを写真に撮りたい一心です(笑)
実は、大阪の姪が、なんとも運のいい事に祇園で働いていて、
「一力(いちりき)ってあるから、そこで、夜の7時から9時ごろに待ってれば会えるでー!」
と聞いて「よーし!一力だな!!行ったるぞーー!!」と奮い立っていました。
場所がよく判らなかったので、宿の女将さんに「一力ってどこですか?」と聞くと、
女将さんは、多少驚いた感じで「一力に行かはるんですか!?」と。
「ええ、まあ」と答えると、サラッと地図を書いてくださいました。
さすがに祇園には詳しいなと思ってたら、それはとんだ勘違いでした。
実は、この「一力」・・・後で調べてわかったんですが、
祇園で最も格式の高いお茶屋さんでした。
東京で言えば、銀座ナンバー1の高級クラブ?みたいなものです。
そこへ行く(遊びに行く)と言って、出かけていったのであります。
ここがその有名な「一力」ですが、若い女性の2人組がすでに張っていました。
張っていたというと刑事みたいですが、カメラを持って待っていたんです。
しかも、この2人は、スペインから来た2人組で、言葉がまるで通じません。
ただ「スパニッシュ」という単語だけが理解できました。
それでも、時折姿を見せる舞妓さんを撮って、その写真を「見せっこ」しているうちに、
すっかりうちとけて仲良くなってしまいました・・(笑)
舞妓さんや芸妓さんの写真は、実はあまりいいものは撮れませんでしたが、とても楽しかった。
姪の情報は正しかったれども、舞妓さんは、じっとしていてはくれませんでしたね。
そうこうしているうちに、華やぐ祇園の夜は更けていきました・・。
タクシーから降りて、大手を振って「一力」に入っていく恰幅のいいサラリーマンもいました。
スペインから来た女性2人は、もう撮れないと思ったのでしょうか、
笑顔で手を振って「サヨナラ」の合図をしたら、京都の夜の街のどこかへ消えて行きました。
確かに、もう時間的に無理かな・・思ったので、鴨川へと歩きました。
対岸では、にぎやかな宴の席がどこまでも続いています。
ここで、「待てよ」・・と思いました。
宿の女将さんは、「一力」で遊んで帰ってくると思っているらしいから、
あんまり早く帰ると、妙に思われるんじゃないか?と・・。
それで、宿の門限の11時近くまで、鴨川を散歩して帰りました
ちなみに、泊まったのは、祇園の老舗旅館の「離れ」の部屋です。
本館から中庭をはさんで独立しており、とても静かで良い部屋でした。
さて、京都最終日は、嵐山・・嵯峨野の竹林を見て終わる筈でしたが、
ある寺の仏像を見たことで、あまりにも深い感銘を受けたのでした。