「ポーラ化粧文化情報センター」に行くのは、今日で三度目。
ここの書庫には、宝のような美人画の本が貯蔵されています。
今日は、いよいよ上村松園さんに突き当たりました。
この方は、近代美人画の礎を築いた方と言っていい。
ちなみに、もう一人は、鏑木清方さんですね。
二人は「東の清方、西の松園」と呼ばれた近代美人画の双璧です。
では、なぜ松園がそこまで評価されているのか・・?
簡単に言うと、当時からも、写実で生々しい絵を描いた人はたくさんいますが、
彼らは、あまり評価されていません。
松園に敵わないのは、ひとえに松園の知的感性がずば抜けていたからです。
彼女は、能を勉強し、必要最小限の感情表現を学んで美人画に生かしました。
背景を極力省き、人物に焦点を当てながらも、派手な表現を避けて簡潔に美しく描いた。
見た目の詳細ではなく、内面の感情を端麗かつ風雅に描いたんですね。
まあ、今納得しているのは、そこらへんです。
また来年も、美人画のお勉強に通う予定です。
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