弓道場が閉鎖されているので、多摩川の森で引いているが、
屋外で気を付けなければいけないことは、やはり安全ということである。
そういうわけで、自分が選んだ場所は、人が来ない雑木林の中である。
しかも、早朝6時半にやっているので、耳に届くのは鳥のさえずりくらいだ。
さて、それでも、夕方に引くこともあり、その時は、遠くに散歩する人がいたりする。
もちろん、的を設置している向こう側の森林を人が歩くことはない。
散歩道もなにもないからだが、それでも、全方位に気を配りながらやる。
すこしでも音がしたら、射を中断して周囲を見渡すのだ・・。
そういう静かな森の中での一人稽古は、なかなか乙なものがある。
ほとんど瞑想状態に近いので、インスピレーションが必ず一つや二つ湧いてくる。
全方位に気を配りながらも、射に集中するという澄んだ稽古になっている。
小鳥の他に、ウサギだっているようだが、別に狩りをする気はない・・(笑)
「自粛、自粛」と言うけれど、インドアのみの生活では、人としての活動制限があまりに大きすぎる。
中には、自らを「自粛警察」と称して活動しているふざけた連中もいるようだが、
そういう連中は、自分にある不安や恐怖、ストレスを、他人にぶつけて紛らわせている愚か者だ。
正義をかざして、他人を攻撃することで安心感や優越感を得ているだけの腐敗した連中である。
人としてのルールは守るが、やはり自分は自分。
自分が本当にやりたいことは、知恵を絞って、工夫してでもやっていくべきである。
そこには、自己責任が伴うが、それは当然の事として受け止めたい。
自分を見失っては、生きる意味もなくなるように思う今日この頃である。
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