渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムの「ミレイ展」に行ってきた。
出る時は晴れていたが、下北沢で乗り換えようとしたら、
またえらい土砂降りで、電車から少し降りただけで、ザーッと服が濡れた・・。
渋谷では、小雨の中、展覧会場へと向かう。
久し振りだな~渋谷は・・。人多い。オシャレな子多い。
ミレイ初期の代表作であり、歴史に残る名作「オフィーリア」を見る。
なんていうか、えらく緻密な描写にも感嘆したが、
シェークスピアの「ハムレット」から題材を得て、この絵は普遍性を持っている。
ミレイの絵は、そこにそれがあるんじゃないのか!?と思うくらい描写力に優れていて、
しかも、劇的な瞬間を切り取るように絵にしているので、
見ている人の心と感性に、ガン!とせまるものがあるのだった。
そこから、超自然的なテーマまで題材に取り込んで、
イギリス人らしいスピリチュアル(心霊主義的)な部分が垣間見える。
元々、生を享受してる我々にとって、死以上に劇的なものはないのだ。
死とは、苦しみからの解放であり、やすらぎの到来でもあるわけだ・・。
「ローリーの少年時代」という絵があったが、あれには素直にいいな~と感じた。
冒険家ローリーの少年時代、海への憧れを描写した作品だ。素敵だ。
それから、後期には、裕福な家族や上流階級の人の絵もたくさん描いているが、
絵画の歴史の王道(栄光の道)を歩いてきた一流の画家なんだな~というのがわかった。
余談だが、帰りに、ドンキーで「温泉枕」なるものを買った。
やわらかくていい枕だ。ゲルマニウム入りだ。今夜はよく眠れそう。