昨日の稽古も、ひたすら巻藁である。
ひたすら、射の矯正に努めている。
離れの瞬間に、弓手の小指薬指を開いてしまうこと。
会における妻手のわずかな緩み・・などが課題である。
弓手の悪癖の原因は、弓を大三で握り締めてしまうからだ。
弓を、中、薬、小指でギュッと握ってしまうために、最終的に指を開いて離すということになる。
従って、弓返りのスピードもないのである。これではいけない。
これを矯正するには、虎口と小指の付け根の3点で押すという「手の内」をマスターしなければならない。
他は、ふわふわというか、力は要らないのだ。
それに努めて、手の内を一から作り直しているのである。
また、会における妻手の緩みだが、これは、手首に力がはいっているのが原因で、
妻手は、肘で引いていかなければいけないのだ。
要は、「弓手の指と妻手の手首」のそれぞれに「無駄な力がはいっている」のが原因なのである。
あと、右足の踵が、ほんのわずかだが浮くので、右肩が微妙に上がったようになる。
これは、胴作りが、途中から微妙に崩れているせいだ。
それも注意すべき点である。それを今の課題としている。
弓道には『巻藁3年』という言葉がある。
ゆるぎない基本を体にしっかり根づかせるには、それくらいかけてもいい。
範士八段の方で、巻藁を20年続けたという話もあるそうだ。
20年というと、とんでもない年月だが、それくらいやっても損はないということである。
また、毎回、動画撮影して射をチェックするということも、決して悪いことではあるまい。
弓道を科学するには、動画こそが最適であり、
自分でどう引いているのかが見れるのだから、動画は一番良い「反省材料」になるのだ。
野球をやっていたせいか、そういったフォームチェックの重要性は充分判っている。
まあ、うちの道場で、巻藁だけの稽古を「やめろ」という人はいないし、文句を言う人などいないから、
自分で納得のいくまで、とことんやってみるつもりである。
的前で、射法を修正しながらやるような器用さはないので、ひたすら地道に巻藁稽古を積んでいこう。
昨日、アクセス数1118PVでした。ありがとうございます。