モバイルSuicaの年会費が当面の間無料になったり、Suicaチャージ時やJR東日本での切符購入時のポイントが通常の3倍(1.5%還元)になったりするなど、オトク度の高い交通系クレジットカードとして人気の、JR東日本発行クレジットカード「ビューカード」。08年12月末時点での会員数は約311万人(提携カード含む)が変化に対応。
このビューカードが4月の新規入会分からキャッシング機能を廃止した。既存の会員、提携カードに関してはこれまで通りキャッシング機能が残る。
JR東日本が、キャッシングサービス廃止する2つの理由。
一つは、ニーズの変化。実際に新規入会者のキャッシング希望が少ないこと。
二つ目は、ATM網の充実。JR東日本では、駅に「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」と名付けたATMを配置している。その「ATMの提携金融機関が増え、駅で現金を引き出したいというニーズに応える体制が整ってきた」。キャッシングより銀行ATMとして活用する人が増えている。実際、ビューカードのキャッシングの利用者は月平均約6万人(08年4月~09年1月)しかなく、07年度はキャッシング取扱高が20%以上減っている。
以前は、銀行ATMの時間外手数料を払うより、クレジットカードでキャッシングして繰り上げ返済した方が、手数料が安いと言われた時期もあった。しかし、ここ数年、一定の条件を満たせば時間外手数料が無料になるなど、銀行のサービスが充実してきたことも背景にありそう。
法律が変わったり、世界不況など劇的に変化を求められることもありますが、特に意識をしなければ、知らず知らずのうちに負の影響を受けていることさえ気付かないことは意外に多いものです。
時々自社商品やサービスの置かれている状況を見直すということが必要です。私が推奨するのは、見直しよりも一歩進んで、この先数年を読んで次の商品サービスの開発に取り組むことです。
これを常々行っている企業は、変化のタイミングを見計らって新商品を投入することができます。変化に慌てて対策を検討したり、そういう状況になってしまってから商品開発を急ぐ企業とは大きな違いが出ます。
この不景気にも順調な会社の多くは、余裕を持って次の一手を創り出しています。
時代の変化を肌で感じ取り、好景気、不景気に関係なく、新しいことに挑戦するのは、事業を継続する上で重要なことです。
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