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あの日の百合に



                  バスは
                  下田から西伊豆に
                  向かっていた




                  ワンマンバスなど
                  まだない頃・・




                  カーブを曲がると
                  真っ白な大きな山百合が
                  目に飛び込んできた




                  カーブを曲がるごとに
                  道の山側に山百合は
                  いくつも現れた




                  合宿などと言う
                  どうにも夢のない
                  元気な旅の
                  一瞬の全く違う空間・・




                  あれほど
                  百合らしい百合は・・

                  今も美しい百合に
                  出会うことは
                  いくらでもあるけれど




                  あれほど
                  百合らしい百合には・・




                  あの時
                  あの百合を見て
                  何を想っていたのだろうか

                  遠い記憶・・

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