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今日の筆洗

2024年04月05日 | Weblog
「白羽の矢が立つ」。多くの中から、これぞと思う人が特に選び定められることをいう。名誉ある地位や役割の時にも使われているが、由来は怖い話らしい▼生(い)け贄(にえ)である人身御供を求める神が、その役となる少女の住む家の屋根に人知れず、白羽の矢を立てた俗説からという。例えば、静岡県磐田市でも矢の立った家の娘は毎年の見付天神の祭りに捧(ささ)げられ、村人は泣いていたという話が伝えられる▼自分は党を守るための人身御供かと納得できない人もいるようだ。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で党は昨日、関係議員ら39人の処分を決めた▼最も重い離党勧告は安倍派の塩谷立、世耕弘成両氏。だが、処分の対象やその軽重の基準はいささか分かりにくい▼重い処分の議員はそれぞれある時期、派閥の要の地位にいるなどしたが、裏金づくりは、誰がいつ主導して始めたかなど肝心なことは今もって不明である。かといって重い処分なしでは、国民の怒りは鎮められまいと岸田首相は考えたのだろう。これまで何を聞かれても知らぬ存ぜぬの安倍派などの面々に同情する気はないが、人身御供かと言われれば、その通りなのだろう▼首相の思惑通り、裏金問題が幕引きとなるかは知らない。有権者は政治家たちの弁解や振る舞いを覚えておくことだろう。誰に一票を託すか、白羽の矢を手に選び定める日はいずれ来る。
 
 

 


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