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中華街の魅力

齋藤修と多くの人が中華街情報を共有する場となることを期待いたします。最近中華街にあまりいけず、データーを整理しています。

口の肥えた壮年グループのウイークエンドの夕食

2006-12-29 11:48:14 | こんな宴会

 30年以上つき合いのある10名ほどの仲間が,横浜を散策したあと,「中華街」で食事をしたいということになった。当然中華街は初めてではない。日常的に,良い店・うまい店に入る習慣はある。お酒にも食事にもうるさいメンバー,当然ありきたりのコース料理では満足するはずはない。

「非常に難しい条件を整理する」
①コース料理に頼らず,気ままに「中華街」の味・雰囲気を堪能したい。
②店の雰囲気よりは,味(実益)をとる。
③壮年(60歳以上)が多いが,油もの堅いものは大丈夫である。
④何より,口やかましいグループ。接客はもとより内容が悪いと怒り出す。
⑤定番としては,豚の角煮ははずせないようである。
⑥決して高級志向ではないが,価格に似合った以上の料理・酒を好む。

「選定条件を絞る」
①アラカルトで楽しめる小型店舗
②客の注文に対応する能力のある接客及び料理内容
③たらふく飲み・楽しめる店(時間の制約はない)
④実施が土曜日の夜,最も中華街が賑わうとき。
⑤結構な無理難題に対応できるスタッフがいる店


1)庶民的な店で新宿あたりで裏路地を楽しんだメンバーであれば「ニイハオ」
 市場通りと香港路の間にあるこの店,向かいにある「福楼」とは姉妹店である。店のまとまりとしては,福楼がよいが調理人の具合としては,「ニイハオ」の方が上である。少人数(8人程度まで)であればニイハオがお薦めである。台湾料理をベースとした中国料理は,いろいろと味わえておもしろい。何より良いのは価格とボリューム。ほとんどの1品が1000円程度から楽しむことが出来る。
 椅子席が,4人席3,2人席8程度のこの店空いていれば異国情緒も楽しめなかなかのものである。
料理はどれを頼んでも一応のものである。壁に手書きで書かれた,見にくいメニューを確かめながら頼む。この店を仕切っているのが壮年のおばさん(私はお母さんと言っている)。この人と話しながら決めていくのもおもしろい。点心も福楼と共同で作っているので,蒸し立て・焼きたてのものがすぐに提供される。

2)中華街来たのだから北京ダック程度は食べたいと思えば「揚州酒家」である。
 中華街で5店舗を展開している揚州飯店の最も庶民的な店である。それ故に,香港路に位置している。他の店とは異なり,ゆったりとした店の配置ではないが,その分何か安心できるような雰囲気が感じられる。特に揚州飯店は全店舗とも,「北京ダック」を売り物としている。いまいまでは,4500円(半身8枚),9000円(1羽16枚)の(北京ダック)セットであったが,最近1500円で一人で計算される提供も出てきた。こちらの方がデザート,ザーサイも付くので良い。8(場合によっては5)名を越えると「前菜3点盛り」が加わる。たのみ方によっては,料理1品サービスの場合もある。注文の菜には,紹介者等の名をあげ年輩の黒服に頼んでみる価値はある。
 このセット基本は,①北京ダック(皮2枚),②北京ダックの身の炒め物(味付けは選択可),③北京ダックの骨肉のスープ,④レタス炒飯,⑤ザーサイ,⑥デザートであるが,人数が集まれば⑦前菜が付く。これ(1500円)で十分であるが,揚州酒家名物の「焼き餃子」「激辛麻婆豆腐」も味わっておきたい。それ以外の料理も美味しいので,メニューを見ながら頼んでいく方法がよい。人数にもよるが4000円以上にはならないはずである。
 あらかじめ予約を入れていれば2階の上がり框(畳スペース)で,12人程度までは十分に入る事が出来る(ときにもよるが円卓を連結したようなテーブル設定が多い)。この店で唯一落ち着けるスペースでもある。しかし,従業員から一番遠い位置になるので,オーダーをする際なかなか見つからない場合もある。
http://r.gnavi.co.jp/g805701/

3)中華街と言えばお粥,最近のトップは「謝甜記」であろう。
 何も一次会でなくても良い。2軒目の店としても絶好である。しかし,閉店が平日で21時,週末休日で22時と早いので留意する必要がある。逆をいえば9時過ぎから朝粥も食べられるのだからどちらとも言い難い。安心していくなら夜早めの入店を心がける。知り合いがいれば,本来予約できない店であるが可能である。本店は大通りにあるが,宴会をするという雰囲気ではないので,「謝甜記貳号店」が絶対お薦めである。美人姉妹(?)が切り盛りする店は,活気があり楽しめる。
 一見喫茶店を思わせるほどの明るい店内は,中華街の雰囲気を感じさせない。サービスされるメニューも厳選されており,お薦めメニューのみをピックアップしている。ただしこの店,客が望めばそれに合わせたメニュー(料理)を準備してくれる。事前に好み等を伝えておけば,社長(本店の奥さん)がマネージャー(奥さんの妹)に指示して,他店では食べられないメニューを準備してくれる。私はスッポン・朝鮮人参等の薬膳蒸し物・フカヒレの蒸し物など経験したことのない料理をいつも食べさせてもらっている(料理で4000円以上出した覚えはない)。このような気さくな店は,中華街でもここだけであろう。
 最も良い利用法は,予約し「好みと料金を提示し任せてしまう」事であろう。当たりはずれはあるが,たのしめる。店の方も勝負してくれるので,なかなか毎回新鮮な感覚で食することが出来る。次は,アラカルトで頼んでいく方法である。その際にはずせないのが①蜂の巣②イカの茹でもの③青菜炒めであろう。季節を選べば④牡蠣の揚げもの炒めもお薦めである。特に蒸し物なども絶品。中華街でも豚の角煮等で有名な「徳記」と親戚筋に当たるこの店は,場合によっては徳記で下ごしらえしたものを店で吟味して提供する。これがまずいはずがない,在庫があれば⑤豚の角煮もお勧めである。
 当然最後は,お粥である。私はシンプルなお粥か,海鮮粥が好きであるが,初めての場合⑥八方粥が良いであろう。ふんだんに入れられた季節の具材は最後に胃袋を満たしてくれる。ネギ醤油が付いてくるので好みで調節しながら食べるのがこの店の基本である。

4)ときと場合に応じたコース料理を食べたいと思うのであれば,「獅門酒楼」であろう。
 中華街で,創作料理がたけている庶民的な店は「獅門酒楼」が筆頭であろう。ランチでも毎週毎回工夫を凝らして,同じ料理の組み合わせが少ないのがこの店の特徴でもある。16時までであるが女性好みの創作簡易コース「美少女」等もある。私の評価においては,料理の味付けもオリジナリティーがあり,盛りつけも美しいものが提供される。店内も心遣いのある黒服が丁寧な接客に徹底している。
 特にお薦めなのが,四季で変化する「料理長特選料理」。通常3800円であるが,内容によって変わる場合がある。8品~10品ほど付くコースは,初めて食べる料理が多い。新鮮な料理に出会えるはずである。コース等と侮る輩には良い。個室も充実しており,気兼ねなく堪能することが出来る。
 点心等も充実しているので,足らない場合には追加すればよい。

5)中華と言えば四川,四川料理を庶民レベルで楽しみたいのであれば「謝謝」である。
 辛いだけが四川料理ではない。風味・味わいが感じて初めて料理として評価されるものである。中華街の路地には,そういった店が至るところにある。その中でも,味・量共に合格なのが,「謝謝」である。3000円のコースは13品以上もでて十分であるが,こだわるのであれば,ここはアラカルトで注文したい。安価な単品メニューが迷うほど並べられている。この中から,好きなものだけをセレクトして食べる事がおもしろい。
 週末であれば,「1000円」のおもしろいコースもある。料理2品に漬け物,スープ加えて汁そば(高菜そばorタンタン麺),炒飯がついている。このオーソドックスなものに,四川料理を加えていけば豪華であり,多彩なメニューを展開できる。店のおばさん達も気合いが入っており,話しながら注文していくと一層楽しいかもしれない。
http://r.gnavi.co.jp/g369900/

6)料理の質,味付けをさっぱりしたものを好むのであれば,「三和楼」である。
 上海料理を基本とするこの店の味付けはなかなかのもの。中華料理は油が強く・濃いと思っている人は是非試してもらいたい店である。店のしつらいはいたってシンプルである。それが料理にも反映されている。ランチもいうまでもないが味付けに丁寧さが感じられる店の一つである。ほとんどの料理がうまみを閉じこめるよう薄味で作られている。素材を楽しみ・味わいたいと言うのであれば,お薦めである。従業員の対応も中華街にしては,丁寧であり好感がもてる。
 コースもあるが,オーナーのような女性に声をかけ「お薦め」を希望を述べながら質問すれば,うまい料理にありつけるはずである。
http://sanwarou.com/top.htm
http://r.gnavi.co.jp/g369700/

7)ちょっと落ち着いた雰囲気での中華料理を試してみたいのであれば「同發本店」かもしれない。
 中華と言えば「チャーシュー」は外せないと言う人も多いはずである。中華街でも焼き豚関係はこの同發がやはり真打ちであろう。食べてみれば老舗のこだわった味が感じられるはずである。腹が一杯になる前にビールのつまみにこの店の「焼き豚(シンプル・皮付き・骨付きなど)」を楽しんでみたい。当然アラカルトも充実しているが,大通りの老舗価格は高めの設定である。古き良き時代の味に出会えるはずである。
 黒服の配慮も行き届く「本店」が同發3店舗の中でも最も愛されている。中華街で結婚式を揚げるのであれば同發とも言われるほど,中国系の人々からも愛されている姿はいまも変わりはない。
http://www.douhatsu.co.jp/
http://r.gnavi.co.jp/g279400/

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