徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

銀塩写真講座 Step3 / 7日目 作品制作7:バライタプリントの仕上げ

2020年07月29日 | 銀塩写真講座

午前中にフィルム現像
午後からプリント作業を
4回繰り返し
講座最終日は
仕上げに作業に励みました。



バライタ印画紙にプリントし
自然乾燥した写真は
画面がカーリングする場合が多く
大きなアイロンのような
プレス機で熱を掛け
写真をフラットにします。

この作業を
“ フラットニング ”と言います。



モノクロ写真の父
アンセル・アダムスの写真集を
フラットニング後のオモシに
使っているところが注目ポイント。



その後は
“ スポッティング ”という
作業に取り組みます。

暗室で仕上げるフィルム写真は
プリント時に
細かなホコリを挟んでしまい
画面に白抜けが起こる場合が
しばしばあります。



その白抜け部分に
スポトーンという修正インクで
色を塗る・・・と言うより
色を挿すように
スポッティングをおこないます。



濃縮インクを水で溶きながら
修正部分の周囲の色濃度と合わせます。

その際
厳密な濃度調整が重要です。



そして
極細筆で作品画面にインクを挿します。





仕上がった写真は
無酸性ダンボール製の
ストレッジボックスに入れて保存。
また
必要に応じてブックマット加工を施し
展示を前提とした保存も紹介しました。

本講座はここまで。
展示予定がある場合は
フレームの選び方など
相談にのりますとお伝えして
銀塩写真講座 Step3を終了としました。


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

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