午前中にフィルム現像
午後からプリント作業を
4回繰り返し
講座最終日は
仕上げに作業に励みました。
バライタ印画紙にプリントし
自然乾燥した写真は
画面がカーリングする場合が多く
大きなアイロンのような
プレス機で熱を掛け
写真をフラットにします。
この作業を
“ フラットニング ”と言います。
モノクロ写真の父
アンセル・アダムスの写真集を
フラットニング後のオモシに
使っているところが注目ポイント。
その後は
“ スポッティング ”という
作業に取り組みます。
暗室で仕上げるフィルム写真は
プリント時に
細かなホコリを挟んでしまい
画面に白抜けが起こる場合が
しばしばあります。
その白抜け部分に
スポトーンという修正インクで
色を塗る・・・と言うより
色を挿すように
スポッティングをおこないます。
濃縮インクを水で溶きながら
修正部分の周囲の色濃度と合わせます。
その際
厳密な濃度調整が重要です。
そして
極細筆で作品画面にインクを挿します。
*
仕上がった写真は
無酸性ダンボール製の
ストレッジボックスに入れて保存。
また
必要に応じてブックマット加工を施し
展示を前提とした保存も紹介しました。
本講座はここまで。
展示予定がある場合は
フレームの選び方など
相談にのりますとお伝えして
銀塩写真講座 Step3を終了としました。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。
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