*スターハブはSPHの電子新聞購読サービスと抱き合わせの携帯電話サービスの提供を年内に始めるという。この提携は今後、通信キャリアの将来優劣を左右する差別化要因へ世界化する可能性
シンガポール・プレス・ホールディングス(SPH、シンガポールの新聞・出版最大手) 7日、移動通信・ケーブルテレビ会社のスターハブとデータ分析とモバイルコンテンツ配信で提携すると発表した。
両社の最高経営責任者(CEO)は同日、覚書に署名した。調印式の後会見したSPHのアンソニー・タン執行副総裁によると、ニュース購読の方法や時間などの読者行動をより深く理解し、「一日の時間帯ごとにより適切なコンテンツを読者に届ける」のが目的だという。
SPHはスターハブのモバイルおよびテレビサービスを、デジタル機器に関心のある若者への配信チャネルとして利用する。広告販売やマーケティングでも提携する。
SPHは、シンガポールの4つの公用語で日刊紙を9紙発行している他、フリーペーパーや雑誌も発行しているが、デジタル化によって読者が減っている。スターハブとの提携は、メディア環境の変化への対応を加速する狙いがある。
この提携は、シンガポール2位の電気通信会社で移動通信サービス市場の4分の1を超えるシェアを持つスターハブにとっても重要だ。競争の激しい飽和市場において独特のローカルコンテンツを生み出すのをこの提携が後押しすると同社は見ている。同社はSPHの電子新聞購読サービスと抱き合わせの携帯電話サービスの提供を年内に始めるという。日経新聞、(シンガポール=谷繭子)
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