JFEエンジニアリングはこのたび、フィンランドのバルメット社と業務提携して初となる、同社のボイラを採用したバイオマス発電プラントのEPCを、エム・ピー・エム・王子エコエネルギー株式会社より受注しました。*16/10/7
本プラントは、MOE社が三菱製紙八戸工場内に建設する約75MWのバイオマス発電プラントで、19年度上期の事業開始を予定しています。燃料として木材チップ、PKS(椰子殻)等のバイオマスならびに石炭を使用し、年間約5.3億kWhの電力を安定して供給します。今回の受注は、バルメット社の最新のCFBボイラ技術により、75MW級のバイオマス発電プラントとして最高水準の発電効率を達成できることが、採用の決め手となりました。
現在、国内外でバイオマス発電プラントの大型化、高効率化、燃料多様化の要請が高まっています。当社はこのようなニーズに応えるため、バルメット社のCFBボイラを日本国内において独占的に供給する業務提携契約を、15年3月に同社と締結いたしました。
バルメット社は、低品位炭、高水分木質チップ、廃棄物など、多様な固形物質を燃料とすることができる流動層ボイラの世界のリーディングカンパニーで、バイオマス専焼運転が可能なボイラで世界最大の260MWのボイラをはじめ、250機を超える納入実績を有しています。当社はこれまで10~50MWクラスのCFBボイラの実績を有しておりますが、今回の業務提携により、産業用から電力事業用までをカバーする10~350MWのラインナップを構築いたしました。
当社とバルメット社は、両社が保有するバイオマス・廃棄物等を燃料とするボイラ技術を核に、カーボンニュートラルでベースロード電源となるバイオマス発電プラントの供給を通し、安定した電力供給と共に、世界的な課題である地球温暖化対策に貢献してまいります。
※1 Valmet Technologies Oy 。Valmet Corporation(NASDAQ Helsinki上場)の100%子会社
※2 循環流動層(Circulating Fluidized Bed)、商品名:CYMICTMボイラ
※3 王子グリーンリソース株式会社(王子ホールディングス株式会社の100%子会社)と三菱製紙株式会社が設立した事業会社。以下概要参照。
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