三菱重工業は13日、Jパワーのタイ現地事業会社であるガルフJP NS社から、同社が手掛ける出力160万kW(80万kW×2系列)のノンセン・ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所建設プロジェクトをフルターンキー契約で受注したと発表した。
今回の案件は、経済成長に伴い増加し続けるタイの電力需要に対応するための大型プロジェクトで、運転開始は2014年6月と同12月の予定。
ノンセンGTCC発電所は、ガルフJP NS社がタイの電源開発計画に基づき、サラブリ県ノンセン郡に建設・操業するもので、運転開始後はタイ国電力公社との間で25年にわたり電力を供給する長期電力販売契約を締結している。
今回納入するGTCC発電設備は、M701F4形ガスタービン4基、蒸気タービン2基、発電機6基などで構成。このうち、ガスタービンは同社高砂製作所、蒸気タービンは同長崎造船所がそれぞれ手掛け、発電機は三菱電機が供給する。
GTCC発電は、ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができる高効率発電システム。化石燃料の有効利用と環境負荷低減の両面から、世界的に需要が高まっている。
みずほコーポ銀、タイ発電所建設に融資-Jパワー向け920億円
みずほコーポレート銀行は7日、Jパワーがタイで建設・運営する火力発電所に対しプロジェクトファイナンスを組成したと発表した。同行を主幹事とする協調融資で、融資総額は11億8500万ドル(約920億円)。
今回の案件は発電所の建設や運営を一貫して担うパッケージ型のインフラ輸出で、ファイナンスの面でタイでの発電事業を支援する。
4日にJパワー傘下の事業会社と契約を結んだ。融資には国際協力銀行、アジア開発銀行、タイの地場銀行2行が参画する。Jパワーは2011年中にタイ中南部のサラブリ県で発電容量160万キロワットの火力発電所の建設に着手。14年から運転を始め、25年にわたりタイ電力公社に電力を供給する。売電によるキャッシュフローを裏付けとして融資を実行する。
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