三菱商事は、東芝プラントシステムと共に、フィリピンのミンダナオ島において、石炭火力発電プラントを受注しました。5.5万kw2基、受注価格は300億円、オプションで1基、合計3基、17年完成、
本件は、フィリピンの発電事業会社MINERGY Coal Corporationがミンダナオ島バリンガサグ地区に建設する発電所向けに、出力55メガワットの石炭焚き発電プラント2基を2017年3月末までを目処に納入するものです。受注済みの1/2号機に加えて、3号機もオプションとなっております。 3号機は2013年度中にも追加発注される可能性があり、その場合の受注総額は約300億円となります。
(*) ミンダナオ島カガヤンデオロ市を中心に配電事業を行なっているCagayan Electric Power & Light Company, Inc. の100%発電子会社であるMindanao Energy Systems, Inc. が設立した発電事業会社
フィリピンは、人口の増加や安定した経済成長に伴う電力需要の更なる伸長が予想される中、新たな電源開発やインフラ整備が急務となっています。中でもミンダナオ島は電力需給が逼迫しており、本プロジェクトは同島のインフラ整備の象徴的なモデルに位置付けられています。
三菱商事は、経営戦略2015においてアジアを機軸とするグローバル展開を図るという市場戦略を掲げており、今後も同地域での電力関連事業を展開していきます。
成長性の高いアジア市場。電力需要も旺盛です。なかでも東南アジアと台湾は、三菱商事が伝統的に発電プラント取引を手掛けてきた市場です。米国ではテナスカ社と提携したように、東南アジア・台湾では香港のCLP社と組むことにしました。石炭火力の需要がまだまだ高いベトナムやインドネシア。再生可能エネルギーに目を向け始めたタイのような国もあります。三菱商事は、多様なニーズを有する市場に挑戦するために、地元に根を張った、息の長い地道な取り組みを続けています。
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