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住商、カナダのファンドと共同、ブラジルの民間最大手に出資、上下水道事業に参入する、

2017年04月28日 15時20分01秒 | thinklive

住商株価推移 1,488.5前日比+10(+0.68%)

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住友商事がブラジルで上下水道参入 民間最大手に280億円投資

 住友商事はブラジルで水道運営事業に参入する。カナダの投資会社などと組み、ブラジルに上下水道を持つ民間企業最大手に7割出資する。

 住商の投資額は出資比率で14%に相当する約2億5千万ドル(280億円)。日本の自治体や民間企業と組み、漏水を迅速に復旧するなど日本式の管理ノウハウを提供する。ブラジルでは水道民営化が急務となっており、市場拡大が見込めると判断した。

 建設や化学品関連のブラジル複合企業オデブレヒト社から上下水道21案件と、産業用の水処理施設4案件を4月中に買収する。サービス利用人口は約1700万人とブラジルの水道事業で日本企業最大の規模。住商は約10人を派遣し、経営や事業運営に参画する。

 カナダのブルックフィールド・アセット・マネジメントなどと共同で株式の70%を取得する。住商の出資比率は14%。住商の総投資額2億5千万ドルのうち大半を4月中に払い込み、追加投資を順次実施する。買収する事業の売上高は2016年が約670億円。新たな水道の買収を進め、22年に約1400億円に引き上げる計画だ。

 英国調査会社グローバル・ウオーター・インテリジェンスによると、ブラジルの上下水道の17年の市場規模は推計で約200億ドルと世界6位。30年には290億ドルと約5割拡大する見通しだ。

 同国で15年時点で上水道の普及率が83%、下水道は50%にとどまる。ブラジル政府は民間資金を活用し、33年に上下水道をともに90%強まで高める方針。同国政府が07年に違法な水道利用などを防ぐ国家衛生法を制定し、民間企業が参入しやすくなっている。

 住商は日本の自治体や民間企業と連携し、日本式の水道管理ノウハウを提供する。水道管に載せるだけで簡単に漏水を発見できるメーターや、最新型の汚泥処理装置などを提供する見通しだ。

 住商は1995年、トルコで水道の運営事業に参画後メキシコや中国、英国などで展開している。水道ビジネスは資源ビジネスと異なり経済変動で需要や収益がぶれない。安定型の事業として成長領域に位置づける



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