ロスチャイルド:英仏の銀行を統合へ、一族の資産管理強化
4月5日(ブルームバーグ):
欧州の老舗金融機関ロスチャイルドは、傘下の英仏銀行を統合してグループの資産管理を強化するとともに、デービッド・ド・ロスチャイルド会長の後継に備える。
ロスチャイルドが前日に電子メールで配布した発表によれば、パリを拠点とする合併・買収(M&A)銀行などロスチャイルド家のフランス側資産を保有するロスチャイルド・アンド・バンクと、ロンドン拠点のNMロスチャイルド・アンド・サンズを含む資産を保有するロスチャイルド・コンティニュエーション・ホールディングスを統合、フランス市場に上場しているパリ・オルレアンの傘下に置く。さらにパリ・オルレアンを合資会社に移行することで、創業一族による長期的な管理を可能にするという。
ロスチャイルド会長は発表文で、今回の変更により「グローバル化し競争の高まる世界に対応し、グループにおける一族の管理を確実なものとすることができる」と述べた。
原題:Rothschilds to Unite French, U.K. Banks to Secure Control(1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Anne-Sylvaine Chassany
現在、ロスチャイルド家が営む主な金融グループは3つあり、それぞれ別れて事業を営んでいる。
一つ目はThe Rothschild Group:ダヴィッド・レネ・ロスチャイルドである。
The Rothschild Groupはフランスのパリに本拠を置くParis Orléansを金融持ち株会社とし、その傘下にイギリスの投資銀行N・M・ロスチャイルド&サンズやフランスの投資銀行Rothschild & Cie Banqueやスイスを中心に活動するプライベートバンクRothschild Bank AGなどをもつ。ヨーロッパを中心に45カ国にオフィスを持ち、事業はM&Aのアドバイスを中心とした投資銀行業務と富裕層の資産運用を行うプライベート・バンキングが中心である。特にM&Aでは取り扱い件数がヨーロッパで一番多い。The Rothschild Groupの金融持ち株会社であるParis Orléansはパリ証券取引所に上場しており、2011年においてその総資産は86.2億ユーロである。
二つ目はEdmond de Rothschild Group:ベンジャミン・ロスチャイルドである。
Edmond de Rothschild Groupはスイスに本拠を置く金融グループであり、傘下に、スイスを中心に世界中で富裕層の資産運用(プライベート・バンキング)を行うBanque privée Edmond de Rothschildや、フランスを中心に世界中でワイナリーを営むCompagnie Vinicole Baron Edmond de Rothschildなどがある。傘下のBanque privée Edmond de Rothschildはスイス証券取引所に上場しており、2010年においてその総資産は123億スイスフランである。
三つ目はRIT Capital Patners:ジェイコブ・ロスチャイルドである。
RIT Capital Patnersは1980年に設立された、ロンドンのスペンサーハウスに本拠を置くInvestment Trustであり、アメリカやイギリスを中心として世界中の会社に投資を行っている。RIT Capital Patnersはロンドン証券取引所に上場しており、2011年において総資産は23.8億ポンドである。
ロスチャイルド家 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%89%E5%AE%B6
ダヴィッド・レネ・ロスチャイルド:ユーロの支配者
ベンジャミン・ロスチャイルド:スイスフランの支配者
ジェイコブ・ロスチャイルド:ポンドの支配者
ざっくり言うと上記のような3つのグループに分かれて、世界を実質支配している。FRBはじめ世界中の中央銀行オーナーとして君臨。それがロスチャイルド家の全貌です。
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