シングポスト、アリババがシングポストに出資、ネット通販の物流を共同構築、その一環、

シンガポール・ポスト（シングポスト、シンガポールの郵便大手）　子会社がオランダの物流会社ロッテルダム・ハーバー・ホールディング（ＦＰＳロッテルダム）の株式の80％を840万ユーロ（約11億4000万円）で取得した。

　子会社のフェイマス・ホールディングスが買収した。シングポストは、電子商取引の人気が高まり、効率的な国際宅配サービスを求める声が強まる中で、欧州での物流能力を強化する。

　ＦＰＳはロッテルダム港を通過する貨物向けに総合サービスを提供する物流会社。アジアや中東、欧州、米国を含む世界の1200カ所に向かう貨物を対象に、通関手続きや貨物保険の手配を行うほか、欧州全域で最終目的地までの配達手配を行っている。

　今回の買収でＦＰＳはシングポストの間接的な子会社となる。シンガポール証券取引所に提出した資料によると、最大360万ユーロの追加支払いは「特定の業績目標の達成が条件」としている。（シンガポール＝菊池友美