矢野経済研究所が設立60周年を迎える、程度
ボクが同社を創業したので、一言挨拶を述べよ、と言われる、20才代の後半から,企業の与信調査に携わっていたが、対象企業を取り巻く経済環境と経営者の対応に関心があった、合繊産業の勃興期に当たり、既成の業界への市場参入がハジマッタ頃だ、45年が日本敗北の年で、まだ戦後であったが、対象とる業界のマーケットデータとなる資料は業界の組合員名簿程度のモノしか存在していなかった、33才で矢野経済研究所を立ちあげて、最初にやった自主企画の調査が玩具業界の有力企業の業態、業績を纏めたものであった、株式を上場している企業は無かったように思う、これは業界で大騒ぎになった、業界内の資料としては組合員名簿のようなカンタンなモノしか無かった、売り上や利益、利益率、仕入れ先、販売先をまとめ、平均的な経営資料を明らかにしたのは、矢野経済研究所の「日本玩具市場年鑑」が最初であった、脅迫めいた電話も掛かってきた、なんの権限があってひとの会社の経営内容をバクロするんだ、というのが共通のトーンであった、皆さん手形や延べ勘で決済されている、経済の変動で決済できない、という不安を無くしたい。業界がどういうトレンドで動いているのか知りたいとは尾見ませんか、依頼を受けて御社の与信調査もさせて頂いている、業界全体の動きを知るためには業界調査として纏める必要があると感じます、
この資料は当初10万円という当時の書籍感覚では分からない価格で販売した、ボクは調査資料として纏めたものだから、本じゃアリマセン、ということで押し通した、東レや帝人、三井物産と言った大手企業の調査部で購入されて、完売となった、50部程度だったと記憶するが、コピー版が出ているという話もあった、この資料を出したことで依頼調査をうけるようにもなった、
基本的には現在の企業のマーケティング代行といった役割を矢野経済は担うことになった、ソレが60年後の現在まで矢野経済の担う役割になっている、とボクはいまも考えている、当時はスタンだードを追求していたが、現在はそれがEdgeに変わっている、
Edge
- 端(はし)、縁(へり)
- 刃(機械要素としての)
- エッジ検出で検出される画像の特徴。
- 辺(図形の) - 多角形・多面体の1次元要素や、グラフの頂点間を結ぶ経路など
- Explicit Data Graph Execution (EDGE) - コンピュータの命令セットアーキテクチャ