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アリババとホンダ、繋がる車を共同開発、アリババのインフラ活用、車のスマホ化を推進、

2018年01月04日 11時32分28秒 | thinklive

 ホンダは中国の電子商取引大手アリババ集団と「コネクテッドカーを開発する。アリババのインフラを活用し、スマホのように車そのものに決済などの機能を持たせる。世界最大の自動車市場である中国では政府主導で次世代車の技術開発が進んでおり、ホンダは日本勢で先行して現地のネット大手と組み成長市場を開拓する。

 ホンダは2日、中国の電子商取引(EC)最大手アリババグループと、通信回線に接続して幅広いサービスを提供する「コネクテッドカーを共同開発すると明らかにした。運転手が車に乗ったまま、ガソリン代や駐車場の料金を支払うことができるサービスなどを中国で提供する見通しだ。

コネクテッドカーは、決済の利便性を高めたり、車同士で渋滞情報を共有したりして円滑な走行の実現につながると期待されている。ホンダは事業拡大へ巨大市場の中国で現地企業と手を組む。

ホンダはアリババ傘下の地図大手オートナビと、高精度な地図データを活用して車の運転手に目的地までの時間を正確に案内するサービスを提供してきた。同社との協業を強化し、コネクテッドカーも共同開発する。

ホンダはソフトバンクとコネクテッドカーで必要になる大容量のデータ通信の実現に向けて共同研究を始めることも発表している。

ホンダ、ソフトバンクと提携

 Hondaの研究開発子会社である本田技術研究所は、ソフトバンクと協力し、ソフトバンクグループ傘下のcocoro SB株式会社が開発したAI技術「感情エンジン」※のモビリティへの活用に向けた共同研究を開始します。

 Hondaは、知能化研究開発のオープンイノベーションを更に強化するために、今年9月を目標に東京・赤坂に知能化技術の研究開発を行う新拠点「HondaイノベーションラボTokyo」の開設準備を進めています。今回の共同研究は、AI技術のオープンイノベーションの取組みの一つとなります。

 共同研究では、運転者との会話音声やモビリティが持つ各種センサー・カメラなどの情報を活用することで、モビリティが運転者の感情を推定すると共に、自らが感情をもって対話するようにします。モビリティがさまざまな経験を運転者と共有し成長することで、運転者はモビリティが相棒になったような感情を抱き、更なる愛着を感じるようになることを目指します。

 Hondaは、人とモビリティの新しい関係を創り出すことを目指し、これからもAI技術の開発に尽力していきます。

  • 「感情エンジン」について
    cocoro SB株式会社が開発したAI技術で、機械自らの感情を擬似的に生成する機能を有する