歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

川越市・河越氏館跡 8羽の鳥が並ぶ姿を手彫りした滑石製スタンプが出土

2010年02月07日 | Weblog
 川越市教委の発掘調査で1月7日、鎌倉幕府の御家人・河越氏館跡(川越市上戸、国指定史跡)で、室町時代後期に築かれた関東管領・山内上杉氏の陣所跡の墓の跡とみられる土坑から、8羽の鳥が上下2列に飛ぶ姿が細かく手彫りされた滑石(縦約3cm、横約6cm、厚さ1.2cm、57g)が出土した。装飾として何かに押した「スタンプ」として使われたとみている。
 似た例は、坂戸市の鋳造遺跡から笹の模様が、神奈川県鎌倉市でも寺社や武家屋敷、庶民の家跡などで草花などの模様の滑石(破片含む)が、鎌倉~室町時代と推測される遺跡で出土している。使途など未確認の点が多く、いずれの遺跡でも押した物は見つかっていない。
 川越市教委は、例年6月に市内で開催する最新遺跡発表会で展示する予定。
[参考:毎日新聞]


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