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福島県国見町・阿津賀志山防塁 第6次発掘調査 二重堀が一重堀に変化する部分の解明

2009年11月19日 | Weblog
 国見町教委は、国指定史跡の「阿津賀志山防塁」第6次発掘調査の成果を発表した。
 二重堀構造のうち、部分的に堀が1本しかない場所の構造などを新たに確認した。
 地表の観察などでは、二重堀のうち片方が中間部分の同町大木戸遠矢崎から赤穂(あこう)まで約700m無くなっている可能性が指摘されてきた。
 今回発掘した結果、外堀が地形に沿って掘られており、下の段丘面が無くなる部分ではその下の河川の湿地に向かって落ち込んで行くのがわかった。河川と湿地帯が堀の役割を果たすのでもともと作られなかったとみられる。
11月14日に現地説明会が行われる予定であったが、下のぬかるみが大きいということで中止になったようである。
 [参考:2009.11.17毎日新聞、福島県文化財センターHP]

2009.5.21掲載分 福島県国見町・阿津賀志(あつかし)山防塁 第5次発掘調査現地説明会5/23
 国見町教委は7日から、森山地内で第5次阿津賀志山防塁発掘調査を行っている。6月2日までの予定。
 発掘場所は、文治5(1189)年源頼朝が奥州藤原氏を攻めた奥州合戦の激戦地で、藤原氏側の防御線として阿津賀志山から阿武隈川まで約4kmにわたって堀と土塁が造られた。(国指定史跡)
 今回の調査は4号国道東側の旧国道付近、森山字東国見と西国見にまたがる平場(国見町森山字東国見地内)で、昨年の調査で発見された阿津賀志山防塁の出入り口(木戸口)や防塁に付属する溝と土塁で囲まれた防御施設らしきもの等の確認を行っている。
 町教委は23日(土)午後1時30分~2時30分に発掘調査現地説明会を行う。
 さらに10月後半からは遠矢先地区で第6次調査を行う計画。
[参考:2009.5.8KFB福島放送ニュース、福島県文化財センターHP]

過去のニュース・情報
 阿津賀志山防塁に切れ目


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