歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

米子市・目久美遺跡 弥生後期の大型水路跡が出土 9日現地説明会

2009年08月08日 | Weblog
 市教育文化事業財団埋蔵文化財調査室が、目久美遺跡(同市目久美町)で弥生時代後期(約1900年前)の大型水路跡と木製護岸施設跡が発掘されたと発表した。
 水田跡の脇から見つかった水路は幅5~7m、深さ1.5mで、延長は1km以上とみられ、周辺の遺跡で見つかっている7カ所の水路跡と同一の水田用水路とみられる。
 護岸施設跡は、水路跡の片側に広葉樹の杭36本を打ち込んだもので、杭列は長さ約7mあった。
 山陰では最大規模で、当時の土木技術の水準を知る上で貴重な資料という。
 9日午後1時から現地説明会が行われる。
[参考:毎日新聞]
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桜井市・桜井茶臼山古墳 発掘再開へ

2009年08月08日 | Weblog
 今年6月12日、桜井茶臼山古墳(前方後円墳、全長約200m、3世紀末~4世紀初め)の「方形壇」と呼ばれる祭壇遺構の周囲から丸太をすき間なく並べた「丸太垣」跡が見つかったと発表されたが、県立橿原考古学研究所(橿考研)は8月後半に発掘を再開し、石室内を改めて調査する。丸太垣が完全に石室上部を取り囲んでいたかを確認するとともに、60年前に石室内で確認したコウヤマキ製の木棺を取り出す計画という。
 石室内の全体が見えるようになった段階で、現地説明会を行う予定にしている。
[参考:毎日新聞]

過去のニュース・情報
 2009.6.14 桜井市・桜井茶臼山古墳 木棺はコウヤマキ製と特定
 2009.6.12 桜井市・桜井茶臼山古墳 石室上部「方形壇」を囲む巨大な「丸太垣」の痕跡見つかる 
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奈良市・平城宮跡 東方官衙地区から檜扇12個が出土

2009年08月08日 | Weblog
 奈良市の平城宮跡の「東方官衙地区」から、ヒノキの薄い板を重ねた奈良時代の「檜扇(ひおうぎ)」12個が見つかった。
調査した奈良文化財研究所によると、檜扇が宮内でまとまって出土するのは初めてで、過去に出土したものより状態が良く、具体的な形が分かる貴重な発見という。「鈴守」木簡が出土したのと同じ遺構で見つかった。
 檜扇は厚さ0・3cm、長さ約10~30cmの板が3~7枚、木のくぎや細い糸で結んで束ねられ、字の練習をしたとみられる跡や人名のメモの跡が残っていた。
 現場からは、兵士に関連する施設「衛府(えふ)」に関係する木簡が大量に出土。平安時代の儀式書「西宮記」(10世紀)には、「衛府から檜扇が天皇に献上される」と書かれており、奈良時代から衛府で扇が作られていた可能性があるという。
 檜扇は奈良時代ごろに登場し、平安時代には現在のような紙張りの扇に変わっていく。
[参考:朝日新聞、毎日新聞]

過去のニュース・情報
 2009.8.5奈良市・平城宮跡 東方官衙地区から駅鈴の鈴守に関する木簡が初出土
 2009.1.14平城宮跡 ごみ捨て穴から過去最多、数万点の木簡が出土

その後の関連記事
2011.2.20
 前述の、平城宮跡・東方官衙地区から出土した檜扇を奈良文化財研究所が復元した。
 平城宮跡資料館(奈良市佐紀町)で開催中の発掘速報展で展示している。
[参考:奈良新聞]
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