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桜井市・桜井茶臼山古墳 木棺はコウヤマキ製と特定

2009年06月14日 | Weblog
 奈良県立橿原考古学研究所は13日、「玉垣跡」とみられる柱穴列が見つかった桜井茶臼山古墳で、遺体を安置した木棺が、コウヤマキの木で作られていたと発表した。
 竪穴式石室は、昭和24年の調査によって、長さ6・8m、幅1・3m、深さ1・6mの規模と判明し、木棺の底板が長さ5・2m、幅70cm分見つかった。当時の分析では、マツ科の針葉樹「トガ」と鑑定されていた。
 同研究所が、木棺を納めた竪穴式石室周辺を発掘したところ、長さ数cmの木の破片100点以上が出土。木棺の一部とみられ、顕微鏡で詳細に観察した結果、細胞の形などからコウヤマキと特定した。
 古墳の木棺は通常、石室内に流入する土砂などによって腐食して残らないことが多いが、初期大和政権中枢部に築かれた前方後円墳の大和天神山古墳(同県天理市、全長103m)や前方後方墳の下池山古墳(同、全長120m)などでは木棺が残っており、いずれもコウヤマキ製だった。
[参考:産経新聞]
過去のニュース・情報
 2009.6.12桜井茶臼山古墳 石室上部「方形壇」を囲む巨大な「丸太垣」の痕跡

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