府埋蔵文化財調査研究センターが15日、向日市で開いた「埋蔵文化財セミナー」で馬場南遺跡から出土した奈良時代の万葉集歌木簡の裏面に、「越中守」と書かれていた可能性があることを発表した。
出土当時、歌木簡の裏面は文字がかすれて判読できなかったが、その後、奈良文化財研究所との共同研究で赤外線を使って調べたところ、文字の一部が分かった。上部から二文字目は「中」で、次いで「守」と読めることから、「越中守」と書かれている可能性が高いという。下部には馬の字が4カ所読み取れた。裏面は何度か削って文字を書き直した跡があり、手習いなどに使ったようで、「越中守」は表の歌より後の時期に書かれたとみられる。
木簡の年代は、一緒に出土した遺物の詳しい調査結果から、万葉集の成立とほぼ同時期の740~770年と見られる。天平18年(746)に、大伴家持が越中守に任ぜられており、関連性の指摘もある。
[参考:京都新聞、共同通信]
過去のニュース・情報
馬場南遺跡 万葉歌記された木簡が出土 奈良中・後期 3例目か
出土当時、歌木簡の裏面は文字がかすれて判読できなかったが、その後、奈良文化財研究所との共同研究で赤外線を使って調べたところ、文字の一部が分かった。上部から二文字目は「中」で、次いで「守」と読めることから、「越中守」と書かれている可能性が高いという。下部には馬の字が4カ所読み取れた。裏面は何度か削って文字を書き直した跡があり、手習いなどに使ったようで、「越中守」は表の歌より後の時期に書かれたとみられる。
木簡の年代は、一緒に出土した遺物の詳しい調査結果から、万葉集の成立とほぼ同時期の740~770年と見られる。天平18年(746)に、大伴家持が越中守に任ぜられており、関連性の指摘もある。
[参考:京都新聞、共同通信]
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