歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

名張市・琴平山古墳 出土品を初公開

2009年05月09日 | Weblog
 名張市周辺では最大最古の前方後円墳である琴平山古墳(同市赤目町檀)で発掘された冑や剣などの出土品が、名張市役所1階のロビーで、平成18年10月に見つかって以来初めての一般公開・展示されている。(29日まで)
 展示品は、後円部の横穴式石室から見つかった金属製の武具が中心で、奈良県の元興寺文化財研究所が錆止めや材質分析を行った。
 冑は直径20cm、高さ17cm。剣は長さ70cmの赤色で、糸が巻かれた柄がついている。刃に日本刀のように溝が彫られた全長128cmの直刀の一部分(41cm)もある。
 矢、矢筒の破片、鎧、小札や朝鮮半島で造られて運ばれてきた壺も展示されている。
[参考:産経新聞]

過去の記事・情報より
2006.10.26 中日新聞
 名張市教育委員会は24日、琴平山古墳の発掘調査を始めた。古墳内に3カ所ある横穴式石室の構造を約3週間かけて調べる。
 同古墳は6世紀前半の築造と推定。前方後円墳で全長約70m、後円部の直径約36m。

2006.11.7 毎日新聞
 名張市教育委員会は6日、「琴平山古墳」の発掘調査で副葬品として直径約20cmの鉄製の冑が見つかったと発表した。
 石室は玄室と羨道(長さ5m、幅1m)から成る。玄室は高さ2・5m、幅2・4m、長さ4・5mで、大きな岩ではなく、厚さ約10cmの小さな岩を積み重ねた珍しい型だったことが分かった。

2006.11.17中日新聞
 名張市教育委員会は23日、同市赤目町檀にある県文化財の琴平山古墳で発掘調査した成果を紹介する現地説明会を開く。
 横穴式石室はもう2つあるとみられたが、崩落しており詳細は分からなかった。
 横穴式石室と外部をつなぐ羨道からは、副葬品とみられる衝角(しょうかく)付冑、剣、直刀、直刀の破片の鉄器類4点が出土した。衝角付冑は鉄板を縦につなぎ合わせた竪はぎの技法が用いられている。
 竪はぎの冑は近畿地方一帯で十数例の出土例しかないという。

2006.11.23 現地説明会開催(2007.1.28発「行広報なばり」より)
 衝角付冑の正式名称は「竪矧鋲留冑(たてはぎびょうどめかぶと」)。直刀は県内では最長となる全長128cmであった。
 石室は、朝鮮半島の百済から影響を受けたと思われる初期の畿内型横穴式石室で、板石をレンガのように積み上げて造ったことがわかった。

2007.1.13 読売新聞
 名張市教委は、琴平山古墳の民有地を購入し、古墳全体をめぐる散策道や石室を見学できるよう整備する方針を固めた。
 昨年11月、市教委が石室内部を詳しく調査した結果、石室内から甲冑や鉄剣など鉄製武具一式が出土するなどしており、保存・整備を求める声があがっていた。
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小田原市 CGによる江戸時代の小田原城および城下町を再現

2009年05月09日 | Weblog
 小田原市は8日までに、三次元コンピューターグラフィックス(CG)で再現した江戸時代の小田原の姿を市ホームページ(HP)に掲載した。アドレスはhttp://www.odawaracastle.jp/
[参考:神奈川新聞]
小田原市役所のHPを見ると、4月30日に公開されたようである。
 早速、ダウンロードして操作をしてみた。なるほど、簡単にダウンロードできた。
 今のところ、直ぐ見たかったのは古郭であったが、それも簡単に操作・再現できた。
 イメージがより鮮明になる。堀跡がわかるように表示されるとより面白いのだが。

過去の情報
 小田原市・小田原城跡八幡山遺構群 第4次調査(障子堀)遺跡
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