ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

中都会の片隅で活動する8~10人組コーラスグループ、ザ☆シュビドゥヴァーズの日常。
あと告知とか色々。

"2017年度夏アニメ主題歌"に最適なヘッドホンの検討

2017-09-30 22:53:39 | さら
"好き勝手ポエムを書こうと思った。今は反省している。"



さらです。
「アニソンに向いているヘッドホン」の検討は、何年も前から成されており、
いくつか「アニソン向けモデル」に(勝手に)認定されているものも存在しています。

しかしながら、近年「アニソン」のサウンドはかなりの多様化を見せており、
「アニソンの音」や「アニソン向きの音作り」といったものを一意に定義できない時代であると言えます。
電子音まみれの曲ばかりの時期もあれば、ジャズみたいなオシャレサウンドが多数登場する時期もあったりと、
一貫した「アニソン」の音質傾向を語ることは極めて難しいのが現状です。

以上より、「(大半の)アニソンを楽しく聴けるヘッドホン」を定義することは、今の環境では困難です。
実際、先述のような「アニソン向けモデル」認定は遙か昔に行われたもので、近年その認定がアップデートされた印象は受けません。


ここで私が提案したいのは、よりミクロな視点でアニソンの音傾向を測ることです。
当然ながらサウンドにもある程度の流行り廃りはあると思われます。
「アニソンぽい音」のイメージは、時を追うごとに変異しているのです。
1年よりも狭い、"一定期間"内の限られたアニソンについて音傾向を考えること。
これこそがこの難題への最適なアプローチとして考えられるのではないでしょうか。
幸い、アニメには1クールというシーズンが決まっておりますため、
クールごとに傾向を読み取り、これに合わせてヘッドホンを割り当てることを考えます。


「アニソンに向いているヘッドホン」を検討する時代は終わりました。
これからは、
「2017年度夏アニメの主題歌に向いているヘッドホン」を検討する時代です。


※ 個人の感想です。
※ あんまり聴き込んでいません。



# 今期の傾向

- 盛り上げ役は電子音よりも金管楽器
アニメやゲームの音楽で頻繁に使われるとされるピコピコした電子音は、今期は比較的おとなしめです。
その代わり、主に金管楽器がイントロなどの盛り上げ役に使われています。
電子音を固くしっかり鳴らせる密閉型よりも、金管楽器を抜けの良い音で鳴らせる開放型の方が向いているかもしれません。


- ハイレゾ音源の台頭

ハイレゾ配信される主題歌がだいぶ増えたように思います。
今回買ってみたものも、大体半分くらいがハイレゾでした。
値段は倍くらいです。

倍くらいです。

ハイレゾ対応機器で聴いたつもりですが、
残念ながら今期のアニソンについては、わざわざハイレゾに出した値段の割に得られる恩恵は少ないと感じています。
結局音質にはマスタリングの影響が大きいので、そもそもマスタリングがあまりイケてない音源をハイレゾで買っても、それほど良い音は聴けませんでした。
大変恐縮ながら、
"高い金払ってハイレゾ買った甲斐があったなぁ!"
と感じたのは、「ちいさなひとつぶ」("異世界食堂" ED) くらいでしょうか……
少なくとも、音質が良いと思った順に音源を並べたとして、ハイレゾとの相関はほぼ存在しないと思われます。

とはいえ、「とりあえずハイレゾ音源を買っておけば高音域が割れている可能性は低いだろう」みたいな安心感はあります。
……なお、「教えてダーウィン」("セントールの悩み" OP) なんかは、ハイレゾで買ったはずなのに高音の歪みが激しく (恐らくきっとたぶんそういう加工なのだと思いますが)、あまり気持ちよく聞けませんでした。


- ズンドコ低音で盛り上げるのはもう古い?

曲による音質の差は、主に高音域の伸び方に現れており、それ以外の点についてはそれほど差がなかった印象を受けます。
今期のアニソンで"音が良い音源"というのは、解像感が高くて高音域が綺麗に伸びる音源です。
"音が悪い音源"は、単純に曇って聴こえます。

逆に低音は、概ねどれも薄めで存在感に欠けます。
私はどちらかというと上質な低音を求めているのですが、今期のアニソンで深く沈み込むような低音は少なく、低音で満足できる音源はあまりありませんでした。
一方で、とにかくやかましいだけの下品な低音も殆どありませんでした。
数年前のように、
"曲のテンションを上げるならとにかく低音を増やしてズンドコサウンドにするんじゃ"
みたいな傾向はほとんど見られません。
STEP by STEP UP↑↑↑↑ 」("NEW GAME !!" OP) だけはやたら低音が沈むため、プレイリストを流しで聴くとびっくりします。


- イヤホンに優しい
定位("音場")に関してですが、音が大きく広がる音源は少なく、やたら空間が広がる高価なヘッドホンを用意する必要性は薄いです。イヤホンに優しいシーズンだったと言えます。
全力☆Summer!」("アホガール" OP) とだけはこれが結構広く、色んな位置から音が聴こえて楽しいので、この曲を良い音で楽しみたいなら開放型をオススメします。



# 今期の主題歌で活躍し得るヘッドホン (あんまり高すぎないもの)
結論としては、以下のような特徴を持ったヘッドホンが良いと思います。
1. 低音がしっかり鳴るが決して強いわけではない
2. 高音域の抜けが良い
3. 音の立ち上がりが早い
4. 金管楽器が得意
5. 音が近い

(ぶっちゃけ2と3辺りは、アニソンなら当たり前だろうと言われてしまう感がありますが……)

以下のような要素は、今期のアニソンを聴く上ではそれほど重要視されない気がします。
- 音場の広さ
- 存在感のある低音
- 締りのある音
- 電子音が得意

以上を踏まえていくつか候補を挙げるなら以下のような感じです。

- GRADOのヘッドホン (SR-60eなど)

かつてはGRADOといえばアニソン、アニソンといえばGRADOみたいな感じでしたが、
決してオールマイティなヘッドホンではないこともあり、アニソンが謎の多様化を見せた近年、以前ほどのテンプレ感はありませんでした。
しかし今期に関しては、かなりGRADOのヘッドホンが活躍できるシーズンと言えます。
上に挙げたような特徴のせいもありますが、爽やかでスピード感のある女声ボーカル曲、みたいなGRADO向きの音源がそもそも多いです。
また、やはり圧倒的なテンションの高さはOP曲を聴く上でアドになります。GRADOでアホガールの主題歌を聴くときだけアホになります。

GRADOのフラッグシップモデルは高価ですが、
エントリーのSR-60eなら1万円くらいで買えますし、立派なアンプなどを用意しなくてもiPod直とかでそこそこの音が聴けるので、アニソン用 2017年夏アニメ主題歌用に一台持っておいても損はしないと思います。
但し装着感は最悪レベルで、音はダダ漏れなので、これ一台で何でも・どこでも聴こうとは考えない方がよいです。あと見た目がかなりかっこ悪いです。


- AKG K612PRO
AKGの中ではそこそこ低音も出ますし、GRADOのスピード感をなるべく捨てることなく定位感を取るという意味では良いチョイスだと思います。
装着感の良さはGRADOとは比べ物になりませんし、だいぶオールマイティなので色々使い回しも効くと思います。
テンションはだいぶおとなしくなるので、アホガールの主題歌を聴いてもアホにはなれません。

こちらも大体1万円くらいで買えますし、2017年夏アニメ主題歌に留まらず色々といい感じに聴けます。
但し、中途半端に高いインピーダンスと低い感度のせいで極めて音量が取りづらく、そこそこのアンプが必要になってしまうため、なんだかんだ環境構築に金がかかる可能性はあります。


後はaudio-technica辺りにも割と最適なモデルがあるとは思いますが、飽きたキリがないので2つくらいにしておきます。


# まとめ

このポエム書くのにやたらお金がかかったのでオーディオもポエムもよくないと思いました。

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