ごきげんようでござる!
バンダイの昨今の玩具販売でござるが明らかにタカラトミーと異なっており、今の時代に合わせた上手な販売戦略と言えるでござる。
その1例が、「お母さん」でござるな。
いくら子供に気に入られる商品を作ったところで、過程のサイフを握る「お母さん」に気に入られなければ商品は売れないと言う事でござる。
その為に、某〇面ラ〇ダー・シリーズなどは、「お母さん」受けするイケメンヒーローを起用し、性格設定も男性が描く、汗臭く無駄に熱いヒーロー像などは、無視して「家事ができる」特技をもち、個人主義で戦い、他人の話は全く聞かず、話をややこしくする為に、子供の手本となるような昔ながらの孤高のヒーロ像から脱却し、時代に適したオシャレで普通なヒーローに仕上がっているのでござるな。
しかも、「お母さん」が嫌がる気持ち悪い怪人は商品化されず、敵も仮〇ラ〇ダーにしているから、安心というサービスぶりでござる。
旧来のファンからしてみらば、態々・・・仮〇ライ〇ーと名乗る必要性はない作品でも、商業主義的にみれば、仮〇ラ〇ダー・シリーズの魂を引き継いでいない作品であれ、仮〇ライ〇ーと名乗ってしまう訳でござるよ・・・
まあ・・・ 古い人間からしてみれば・・・ 「仮〇ラ〇ダーは死んだ!」でござるな・・・
しかし・・・ 今の子供にしてみれば、少々問題はあるが・・・新たな(平成)ヒーロー像なのでござろう。
まあ、内容は如何で有れ、売れている事はよいことでござるな。
魂まで売っちゃったとしても・・・
名前だけのシリーズは続いているのでござるから、何時か本来の魂を持ったラ〇ダーが復活するやもしれないでござる。
・・・まあ、拙者は仮〇ラ〇ダー・シリーズから卒業してしまったでござるが。 (笑)
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ちゅー事で、今宵は「お母さん」から嫌われている率が高い、リアル昆虫系のトランスフォーマーである。1995年販売の「ビーストウォーズ」の、デストロン砂漠戦指揮官・スコルポス(D-2、スコルポス、2280円)の紹介でござる!
ビーストウォーズは、本来米国主体である為に、米国の子供(?)の趣向にあわせて製作されている為に、日本では不人気な昆虫が商品化されていたり、必要以上に大型商品で販売されているのも、日米文化の違いなのでござる。
特に、初期販売のサソリに変形するスコルポスや、ハチに変形するワスピータ(D-3、ワスピータ、1500円)とクモに変形するタランス(D-4、タランス、1500円)等は、サイバトロンの動物をシキャニングしたビースト戦士(C-5、ラットル、750円)よりも大きく、イメージは古典的SF映画(?)の定番である「放射能により巨大化した昆虫」であり、同じ放射能ネタであっても、日本だったら・・・ 爬虫類である「怪獣」に成る訳でござる。
従って、トランスフォーマーにおけるタカラの販売戦略は、「お母さん」に媚びるちゅー行為は最初っから無いのでござるよ。 (笑)
さてさて、本品はトランスフォーマーでは御馴染みのサソリなのでござるが、ビースト系としては初のサソリとなる商品でござるが、少々リアル差に欠ける造形でござる。
サソリの頭部形状とか、尻尾、脚等は玩具的にアレンジされており、安全対策の為か、脚は短く一体形成で補強軸まで入っている点が少々不満でござるな。
しかし、その分ギミック的には優れており、サソリの尻尾はレバー操作で毒針攻撃を再現するアクションギミックが仕込まれているのでござる。
尻尾のアクションギミックは、以後のサソリ系トランスフォーマーには何らかの形で搭載されるようになるでござる。
そして、右のハサミ内にはミサイル(×2)が仕込まれており、ハサミを開く事によりスプリング式で発射されるでござる。
左腕のハサミもスプリング式で射出し、射出されたハサミは、ハチ型のドローンである、サイバー・ビーに自動変形するのでござるが、コレがなかなか楽しいギミックでござる。
ライバル商品である、ホワイトクロー(C-2、ホワイトクロー、2280円)とは、ドローン射出ギミックを持つビースト戦士でござるが、セット販売(VS-2、北極の対決、4500円)されたにもかかわらず、TVアニメに登場したのは、スコルポスのみだという事実も米国らしい志向でござる。
ロボットモードへの変形は簡易なれど、サソリの尻尾が、厄介なのでござる。
一応、頭の上に尻尾を上げた状態が基本のようで、毒針攻撃のアクションギミックも使用可能なのでござる。
まあ・・・一応は、尻尾を後ろに垂らす事も可能でござるが、バランスが悪い事は変わらないでござる。
しかし、TVアニメで御馴染みの「おらおらおらあ!」な顔をキッチリ再現している処がうれしいでござるが、本品にはTVアニメでは描写されていないビーストマスクによる別頭部があるのでござるが、コレも捨て難いデザインなのでござるな。
なお、TVアニメでの設定は、メガトロン様(D-01、メガトロン、2980円)に忠実で、攻撃力も高いのでござるが、自分で物事を決められない性格で、部下としては重宝な存在でござるが・・・
ビーストウォーズ・メタルスでは・・・
早々に・・・お亡くなりになったでござる。 (合唱)
惜しいキャラを亡くしたでござるな・・・
さて、それは置いておくとして、商品はロボットモードとビーストモードでは左右の腕の位置が変わりポイズンミサイルは左手になるのでござるが、TVアニメではビーストモードと同じく右手に装着されているでござる。
CGアニメの腕の位置は、間違いなのか試作品を参考にしたのか、ちと解らないでござるが、本品はロボットモードでは、肩にネジ穴が露出してしまうのでござる。
コレはビーストモードに重点を置いた結果だと思うのでござるが、分解すれば左右の腕を交換して取り付けられるので、CG版風に改造することも可能でござる。
右腕の、サイバー・ビーは、ビーストモードでもロボットモードでも射出可能でござるが・・・
よ~く観察してみると、サイバー・ビーくらいの大きさのハチは存在するので、普通に転がっていたらビックリするかもしれないでござるな。
なるほど・・・ コレは「お母さん」には厳しいギミックかもしれないでござる。
その為か、如何か解らないでござるが、本品は成型色変更でイベント販売(サンドストーム、日本未販売や、ダブルパンチ、ボトコン・ジャパンにて7800円にて販売)は、行なわれてもスコルポス(海外名、スコルポノック)として再販されていないような気がするのでござるが・・・?
う~む・・・ 考えすぎでござろうか?
まあ・・・ この日本販売は、「お母さん」に媚びず、直接の販売対象である子供(?)にのみ向けられた商品展開なのでござろうな?
その辺の販売のヘタさが、タカラらしいでござるが、「媚びないコダワリ」ちゅーところはファンとし評価したいでござる。 (笑)
しかし・・・ そうも言っていられないのが現実でござるから、「お母さん」は大切にしないといけないでござるな。