水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

世界各国のエネルギー需給状態に係る記載を紹介します。

2013-07-15 | 食糧・エネルギー・資源の自給関連

'13-07-14投稿

 再生エネの進展には普及状況の見える化と国民総意が必要か?と思っていますが、3.11前までの実績ですが、世界各国の世界各国のエネルギー需給状態ついて解り易く整理された参考情報を調べました。

 3.11後のわが国のエネルギー事情は昨年7月に始まった再生可能エネルギー全量買い取り制度により、太陽光発電など再生可能なエネルギーは加速度的に普及しているというが、実際どの程度のエネルギー自給率になっているか?照合すれば、エネルギー普及状況が見えてくると思われます。

 将来のシナリオの一例として

  引用:WWF                                     
本文を詳しく読む>>

再生エネの普及は現状は微か。

 

 

 

 

 

 

 

 が提案されていますが、さてどのように推移していくのだろうか?

  再生可能なエネルギーの普及に熱心な国は個人的には、ドイツ、イギリス、スペインなどヨーロッパおよび中国、オーストラリアでは総じて再生可能なエネルギー志向と思われますが、下記に紹介する従来のエネルギー事情がどのように、今後、進展するのか着目したいと思っています。

再生可能なエネルギーに係る記載(その20:再生エネの進展の立ち遅れの挽回に係る雑感)で記載しましたように、如何に低コストな手法を量産化するかどうか?と思っていますが、現状打破を期待しています。

今までの「再生可能なエネルギーに係る投稿」の整理('11-5-21~'12-2-29)
 10数年前、技術的に優位に立っていたわが国の再生可能なエネルギー技術は量産化技術の立ち遅れ、恵まれない気象条件、島国のためヨーロッパなどと比べて電力の融通性に欠けること、原子力関連への偏重予算に加えて、大手電力会社になどによる発電事業者への電力買取拒否などから、ドイツ、中国などに後塵を浴びている現状。

 「やはり高い」再生エネ発電コストを脱却しなければならないのだろうか?以外にも、
進展を妨げてきた要因として、、(その12):米 エイモリー・ロビンス氏のビジョン
 発電所を造れば造るほどもうかるという電気料金制度にも大きな問題がある。・・・大規模集中型のエネルギーシステムやそれを支える政策から決別し、原子力などへの補助金をやめて、フェアな競争を実現しなければならないという。
 

 参考情報の紹介の前に、
3.11後に台頭してきた個人的に注目している新エネルギーとして、

再生エネに係る既報から、

(その16):サハラ砂漠の2%で世界の電力をまかなう高効率太陽光発電

 ヨーロッパなどは成功した暁には多大な恩恵をうけることになるのか?

(その18):豪州で低コストな有機太陽電池の大型化に成功

 量産化の苦労話もネタされ今後の進展すら髣髴されます。低コストな有機太陽電池の量産化および広幅化の進展と光電変換効率がシリコン系太陽電池並みになれば、「エネルギー革命」が起こるのだろうか?

日本の再生可能なエネルギーの現状に係る記載(その3:比率拡大時の問題点)に記載しました微生物を利用した人工の「メタン」「オイル」「水素」などのバイオマスの量産化技術の発展、小規模水力発電に着目しています。

(その15):Mgを媒体とした発電・蓄電の現状と将来への展望によれば、
 現在の火力発電所の燃料をMgに替えることができれば、蒸気タービンで発電する現在の化石燃料の代わりに“リサイクル可能な石炭”としてMgを使うこともできるという。

 トルコでテストプラント建設がスタートという。中東で実施するのは太陽光励起レーザーの日照時間を稼ぐためなのだろうか?資源の乏しいわが国ではたとえ日照データのハンデがあるにしても、積極的に取り組んでもよさそうにも思えますが・・・。

「水」とはどのようにあるべきか?に係る記載(その1:シェールガス利用に際しての水の管理は重要)

 米国のオバマ大統領は、2011年秋ごろまでは、ひたすら自ら提唱する「グリーンニューディール」の政策実行に腐心していた。しかしながら、最近の彼はグリーンニューディールを一言も口にしない。

シェールガスは水圧で地層にひびを入れ採掘される (JOGMEC、アイコンとも)

それに代わって、「米国発のシェールガス革命は世界を席巻するという。

反面、天然ガスの主成分メタンによる飲み水汚染がクローズアップされている。

まえがきが長くなりましたが、以下参考情報を紹介します。

FORUM ETT

暮らしの中のエネルギー

2012-2013年版

http://www.ett.gr.jp/books/kurashi/kurashi2013.pdf

「目 次
■地球環境問題
1. 地球温暖化の影響
2. 地球温暖化防止への取り組み
■世界のエネルギー事情
1. 増え続ける世界の人口とエネルギー消費
2. アメリカ:石油依存、中東依存からの脱却
3. ロシア:国家による資源管理強化
4. ヨーロッパ:エネルギー戦略の見通し
・イギリス
・フランス
・ドイツ
5. アジア:エネルギー需要の急増
・中国
・インド
・東南アジア
■日本のエネルギー事情
1. ライフスタイルと社会構造の変化
・少子高齢化時代の到来
・暮らしとエネルギー
・民生部門のエネルギー消費
・運輸部門のエネルギー消費
・産業部門のエネルギー消費
2. エネルギーの安定供給
・エネルギー自給率
・再生可能エネルギーと新エネルギー
・再生可能エネルギーの課題
3. 原子力発電
・核燃料サイクルとは
・放射性廃棄物の処理・処分
・放射線の基礎知識
4. 省エネルギー

地球環境問題
1.地球温暖化の影響
化石燃料を燃焼する際に排出するCO2が地球温暖化を引き起こし、暮らしに重大な影響をおよぼし、人や生態系に被害を与えることが心配されています。そこで国や電力会社は、原子力発電をベースにCO2の削減に取り組んできました。・・・」

>>詳しくは

 


太陽熱温水器の普及率の高さ。次世代の太陽熱利用を制するのは中国か?

2013-07-14 | 再生可能エネルギー・省エネ関連

'13-07-13投稿

 円安による原油高によって、火力発電コストが増加する昨今。電力各社のその場しのぎ?とも思われる原発再稼動申請。これで、必然的に再生可能なエネルギー進展に対する機運が再び、殺がれてしまうのだろうか?

  原子力は夢のエネルギーとして、大地震の発生が少ない米国、欧州など世界各国で開発され、自国内に設置されてきましたが、エネルギーの安定供給以外にも、日本のように地震列島国では想像できない軍事バランスへの配慮もあるという。

 もし、安易に再稼動する機運なら、二兎を追うもの一兎をえずと同様に、トラブル時負担費、使用済み燃料処分費、回収した除染放射能に対する最終処分場の確保など、最終的な損益を度外視する、今までどおりの結果に輪を掛けた未曾有の事態となるのだろうか?

 しかしながら、地震大国であり、資源、エネルギーに乏しいわが国で真っ先に取り組むべきは自然エネルギーの有効利用ですが、国、電力会社、自治体など表立った推進の気配さえ感ぜられません。

 中国はインドと並んで現状化石燃料消費によって発生するPM2.5大量発生国のひとつであり、中東、アジア大陸で発生する黄砂による大気汚染、河川、海洋の汚染も手遅れなくらい進んでいて一部の地域で苦しんでいます。

 一方、

太陽光発電と並んで信じられない現象

自然エネルギーの普及の進展には目覚しいものがあります。

 50年前のわが国にみられ、現在は跡形もない新しい目標に対してなりふり構わず邁進する中国の姿が伺える記載を調べました。

バイオマストピックス

中国の太陽熱温水器産業は世界一http://www.asiabiomass.jp/topics/1209_06.html

(一部割愛しました。)
「太陽エネルギーを直接、熱として使用する太陽熱利用システム(温水器)の導入が、中国、欧州等で進んでいる。太陽熱温水器を用いて、太陽熱により温水を作り、家の給湯に用いる。特に中国では、2010年末の設置容量(累計)が世界の約70%を占め、2位のトルコに10倍以上の差をつけている。

中国で太陽熱利用の進んだ理由として、

  • 政府が環境対策の一環として積極的利用を促進
  • 中国の経済が発展し、生活水準が向上
  • 中国独自技術が進歩し、品質の良い製品が市場に供給

が挙げられる。特に、中国の太陽熱温水器産業は1970年代後半に始まり、材料の加工から温水器製品の製造、販売、サービスに至る総合的な産業チェーンが形成されている。

中国国内で数1,000社とも言われる太陽熱利用システムメーカーで、25社が「金太陽(Golden Sun)」の製品認証を受けている。ほとんどの製品は中国国内に設置されているが、アフリカや中南米の新興国向けに輸出されたり、欧州向けにも輸出され始めている。日本にも一部輸入品が入ってきている。


表 太陽熱利用システム設備容量(単位MW)

 20062007200820092010
中国 65,100 79,898 87,500 101,500 117,600
トルコ 6,615 7,105 7,446 8,425 9,323
ドイツ 5,638 6,579 7,246 8,377 9,182
日本 5,051 4,875 4,421 4,335 4,050
その他 19,898 22,251 25,699 29,272 33,338
102,302 120,708 132,312 151,908 173,492

出典:Solar_Heat_Worldwide-2007~2012
http://www.iea-shc.org/

 

図 太陽熱利用システム設備容量2010年(累積)
出典:Solar_Heat_Worldwide-2012
http://www.iea-shc.org/

図 太陽熱利用システム国別設備容量の推移

参考資料:
出典:Renewables 2012 Global Status Report
(http://www.ren21.net/)
環境エネルギー政策研究所(ISEP)
自然エネルギー世界白書2010
自然エネルギー世界白書2011  」という。

 


福島原発 海際の井戸からも高濃度放射能トリチウム、セシウムなど。 原因「説明足りぬ」と地元。 

2013-07-14 | 諸悪発生要因の考察とメカニズム仮説

'13-06-30投稿、07-07、07-10、07ー13追加

 第1原発 海際の井戸からも高濃度放射能汚染水が検出されたという。
港湾のみならず東日本沿岸一帯の水産業が壊滅的な状況になっている
非常事態なのに、相変わらず意味不詳の事後説明のようです。

PS:
47トピックス
http://www.47news.jp/47topics/e/243242.php

「東京電力福島第1原発の海側井戸で、高濃度の放射性物質を含んだ「汚染水」が相次いで検出されている。東電は、原子炉建屋に流れ込んで汚染される前の「地下水」を、山側井戸からくみ上げて海に放出しようと地元に説明を続けているが、汚染水と地下水を混同され、放出に理解が得られない要因の一つとなっている。

 地元漁業関係者は「国や東電は国民全体に向けて『汚染水』と『地下水』の違いをもっと説明すべきだ」と話している。
 
 東電が定義する「汚染水」は高濃度の放射性物質を含み、原子炉を冷却した後に建屋の地下にたまったり、海側井戸から採取されたりしている水。これに対して「地下水」は建屋に流れ込む前の水で、東電は「周囲の河川と変わらないレベル」として、汚染水との違いを強調してきた。
 
 2号機タービン建屋の海側井戸では7月5日に採取された水から、ベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり90万ベクレルの高濃度で検出された。護岸付近で3日に採取した海水のトリチウムの濃度が2300ベクレルまで上昇、汚染水が地下を通って海に流れ出ている可能性が高まっている。
 
 一方、建屋地下にたまり続ける汚染水を抑制しようと、東電は建屋より山側の井戸で「地下水」をくみ上げ、海へ放出する「地下水バイパス」計画を準備している。
 
 この地下水の放射性物質濃度はトリチウムが1リットル当たり数十ベクレル程度、ストロンチウム90は検出限界値未満で、海側井戸の汚染水とは大きな差がある。
 
 しかし「汚染水が放出される」と消費者が誤解して、風評被害につながるのではないかとの地元漁業関係者の懸念は払拭(ふっしょく)されていない。
(共同通信)2013/07/08 15:11」という。

地下水脈の構汚染のメカニズムについての説明が不詳と思われ、以下調べました。

以下、カレイドスコープS at.2013.06.08
汚染水の海洋放出 ガンを誘発するトリチウム汚染の恐怖
を引用してトリチウム関連について一部抽出して調べました。
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-2140.html
「・・・
東日本の太平洋岸の漁業はこれで全滅-なぜか問題視されないトリチウムの重大性

・・・原子炉を冷却した結果、放射能に汚染された水には、トリチウムというガンを引き起こす原因となる重大な放射性物質が含まれています。

・・・東電、そして国や政治家は知識がないのか、あるいは今でも隠蔽しようとしているのか、まったく情報を出しません。

反原発を訴えているはずの学者、研究者などの“自称”専門家たちも、トリチウムの重大な危険性については口をつぐんています。

ほうぼうで講演会を行っている反原発を標榜する研究者たち……彼らは「専門家」を自称するも、その実、ほとんど専門知識を持っておらず、トリチウムの脅威については意図的に話をそらそうとさえしているようです。

中略

専門家が解説する「福島第一原発からの放射能汚染水が及ぼす影響」について
Experts Explain Effects of Radioactive Water at Fukushima
(AKIO MATSUMURA FINDING THE MISSING LINK  6月5日)

はじめに
松村昭雄

福島第一原発の放射能汚染水の漏出は、新たな問題となっています。

照射済み燃料は、間断なく冷やし続けなければなりませんが、その結果生じる高濃度の放射能汚染水を、永久的、持続的に処理するための工程については、東電は未だに考え出すことができていません。

東電は、(冷却することによって生じた)放射能汚染水から、大部分の放射能を除去する工程は有しているものの、トリチウム(これは非常に危険な発癌物質)のような放射性核種を除去することはできないまま、安全基準をはるかに超える規模で、そうした核種が集結しているのです。

東電は、法律で定められているレベルまでトリチウムを薄めてしまうために、太平洋に放射能汚染水を流し込んでしまいたいと考えています。

しかし、東電に懐疑的な地元の漁師たちは、この動きに反対しています。
その間にも、東電は汚染水タンクに汚染水を貯蔵しているのです。

それらのタンクから汚染水が漏れ出していますが、(麻痺してしまって)もう驚かなくなっています。(マーティン・ファクラーのNYタイムズの記事

中略

東電は、原子炉を冷却する(正確に言えば、メルトダウンして下の岩盤が溶け続けている「穴」に水を注入し続けている)際に出る高濃度の放射能汚染水を回収して、通称「アルプス」という多核種除去設備を使って放射能を除去していてます。

処理後の水は、構内に次々と設置した汚染水タンクに貯蔵して、少なくとも数百年の間、外部環境から隔絶した状態においておく必要があります。

すでに、5月7日の時点で、940基の汚染水タンクは、ほぼ満杯状態。汚染水が出続ける限り、新しいタンクの増設を行わなければならないのです。(しかし、それは、近未来において必ず破綻します)

これは、原子炉を冷却することによって、別の新たな問題を生じさせる原因を作っていることになります。
その最初の顕在化したトラブルが、タンクからの「水漏れ」です。

経済産業省エネルギー庁は5日、東京電力福島第一原発の汚染水を減らすため、敷地内でくみ上げた地下水(つまり高濃度放射能汚染水)を海に放出する「地下水バイパス計画」について、初の県民向け説明会を福島、いわきの両市で開きました。(第一原発地下水バイパス計画 福島、いわきで初の説明会)

パイバスから地下水くみ上げ、何ら処理を施さないまま、太平洋に流し込んでしまおうというのです。
「地下水は、生活用水に使用できるほど汚染が少ない」という東電の説明によって。


「地下バイパス」についての補足説明:

福島第一原発近くの地下にある双葉断層に沿って、水が上がってきていることが確認されています。
これが、直下型地震の引き金になると東北大学の教授が指摘しています。

下の図は地下バイパスの説明図ですが、原子炉建屋手前で地下水を汲み上げて(①~②の部分)水の量を減らせば、建屋内に地下水が吹き上がることはなくなるだろう、という見込みの下で行う工事ですが、計算どおり、地下水の圧力が下がるかどうかはわからないのです。

地下パイバスの流れ
 

もし、の量の調節に失敗すれば、地下水の圧力が下がって、逆に建屋とタービン室の地下に溜まっている汚染水が地下水脈に流れ込むことが考えられます。

その場合、とんでもない高濃度の汚染水が、そのまま海に流れ込んでしまいます。
そうなれば、地下水の水の量は人為的に調整できないので、「流し放題」となって海は完全に死滅してしまいます。

また、そうした事態になっても、しばらくの間は分らないだろう、ということです。

さらに言えば、そのような事態に至ったときに、東電と政府は、さらなる補償額の上積みを出さないために、海が汚染されても、公には発表しないかもしれないという疑念が残るのです。

地盤は、次の地震でも安泰とは限りません。

岩盤にひずみができたり、雨量が少なかったり、自然の条件の変化をしっかり勘案した上での計画なのか、という不安があるのです。

そういう意味で、ボーリング調査もろくに行わず、いったいどんな専門家が、この計画を考え出したのか。東電の「行き当たりばったり」の対応は、まったく信用できないのです。

もちろん、地下水自体が放射性物質が降り積もった山から地下に浸透してきた水なので、程度の差はあれ、すでに放射能に汚染されていることは言うまでもなく、地元の漁師さんが心配していることは正しいのです。



ここでも、経済産業省は御用学者を担ぎ出して、「計画は安全だ」と訴えています。
」という。

 

PS:
NHKニュース

7月6日 18時23分

これは個人的には想定外ではなく、大丈夫かな?と思っていましたが、ベータ線を放射するトリチウムも検出されているという。副次的にニュートリノも発生していると思われます。

 

Matufuji(脱原発に1票) @Matufuji1216

東京電力福島第一原子力発電所で、海に近い観測用の井戸の地下水から放射性物質のトリチウムなどが高い濃度で検出されている問題で、井戸の近くの港で採った海水のトリチウムの濃度がことし5月から上昇を続け、この2年間で最も高い値になりました。
www3.nhk.or.jp/news/html/2013…

参考投稿:
「海水中に存在する微量元素」の変動要因(追加:環境放射能、大気汚染物質の影響)
(2013-05-30)

放射化現象に係る投稿(その7:環境放射能トリチウム、環境放射能線ニュートリノの整理)
(2013-05-19)

 また、周辺海域の気象異変への影響には、下記の引用文献から推察されます。
 トリチウム水の環境への影響に係る記載2013-03-24)の引例によれば、

 気象学者は何10年も前から原発からの熱と蒸気の放出が風下に雲を発生させ雨を降らせることを知っていたという。

弁財天
トリチウムの湖水効果で降雪が起きる udpate8
http://benzaiten.dyndns.org/roller/ugya/entry/tritium_lake_effect

「ボクがこれを見たときに思ったこと。
気象学者は何10年も前から原発からの熱と蒸気の放出が風下に雲を発生させ雨を降らせることを知っていた。
今、その現象がドップラーレーダーに映った。
「核の効果による降雪」
ペンシルベニア州のシッピングポートの近くにあるビーバーバレー原発で寒空に排気する熱と蒸気が「核の効果」を起こし風下に雪を降らせた。最大1インチの積雪が観測された。地域的な降雪現象。
以下はピッツバーグの原発の排気が風下に降雪させてるドップラーレーダー画像。・・・
異常気象の原因はCO2だと断言してるけど、そのCは炭素14なんじゃね。さらに原発が放出してる水蒸気のH2OのHはH3(トリチウム)なんだろうな。こんなのがちょっと大気中に存在するだけで気象が大きく変動する。電離層を透過し僅かに到達する宇宙線で雲ができるくらいなのだから当たり前か・・・(後略)」という。

引き続いて、以前から懸念していたセシウムも検出されたという。

gooニュース

 

高濃度セシウムさらに上昇 福島第1原発の観測用井戸

 

産経新聞2013年7月10日(水)09:36

 

 東京電力福島第1原発敷地内海側の観測用井戸から極めて高い値の放射性セシウムを含む地下水が検出された問題で、東電は10日、同じ井戸で9日採取した地下水から、より高濃度のセシウムが検出されたと発表した。

 検出値は、セシウム137が法定基準(1リットルあたり90ベクレル)の約240倍にあたる2万2000ベクレル、セシウム134が基準(同60ベクレル)の約180倍の1万1000ベクレル。それぞれ、前回8日採取分に比べ約1・2倍上昇した。

 検出地点は2号機タービン建屋東側に掘られた観測用井戸で、平成23年4月に海への汚染水漏れがあった作業用トレンチから数メートルの場所。5月にトリチウムなど放射性物質濃度の上昇が確認されて以降、セシウムは比較的低い値だったが、8日採取の地下水を計測したところ急上昇していた。

 東電は「原因は不明」として、誤測定の可能性を含め再分析を行っていたが、2度続けて高濃度のセシウムが検出されたことで、誤測定の可能性は低くなったとみられる。東電は今後、専門家に助言を求めるなどして原因を調べる方針。

 海への流出については、海水の放射性物質濃度に大きな変化がないことから、「現時点では判断できない。引き続きデータを蓄積して総合的に判断したい」としている。

 

 

PS:7月5日の報道では2号機海側に新たに掘った井戸で、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が検出されたという。

47ニュース
新たな井戸からも高濃度汚染水 福島第1原発、90万ベクレル

「福島第1原発の海側にある観測用井戸の水から高濃度の放射性物質が検出された問題で、東京電力は5日、地中への拡散状況を調べるため2号機海側に新たに掘った井戸で、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり90万ベクレルの高い濃度で検出されたと発表した。

 新たな井戸は2号機の東側で、海まで約25メートル。事故直後の2011年4月に極めて高濃度の汚染水の海洋流出が確認された作業用の穴から数メートルしか離れていない。

 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「事故直後の漏えいの影響が出ているのか、引き続きよく見ていきたい」としている。2013/07/05 21:55   【共同通信】」という。

⇒下記に列挙した既報環境中の水の性状異変に係る記載(その1:地下水の放射能汚染はどのようにして起こるのか?)(2012-11-22)などとの関連がどのようであるのか? 大飯原発および停止中の他場所の原発周辺の地下水と比べてどの程度か?と思われます。

47ニュース
海際の井戸からも高濃度汚染水 福島第1原発
http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013062901002001.html
「東京電力福島第1原発の海側にある観測用の井戸の水から高濃度の放射性物質が検出された問題で、東電は29日、地中の拡散状況を調べるためさらに海側に掘った井戸で、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質1リットル当たり3千ベクレルの濃度で検出されたと発表した。東電は含まれている核種の特定を急ぐ。

 高濃度汚染水が地下水に混ざって海際まで達していることが裏付けられた。原発港湾内では海水の放射性物質濃度が上昇傾向にあり、海に流出している恐れもある。

 東電によると、高濃度汚染水が新たに検出されたのは、海まで約6メートルの地点に掘った井戸。28日に水を採取した。2013/06/29 19:32   【共同通信】

もっと知りたい ニュースの「言葉」
Kyodo Zoom地下水(2011年3月31日)雨水などが、地中の土砂や岩石の隙間などにたまった水。ミネラルウオーターなど清涼飲料水の原料になる。飲料の原料のほか、生活用水や工業、農業用などにも使われ、重要な水資源となっている。日本では大半が地表から約5〜20メートルに水脈がある。100メートルより深い場合もあり、雨水が地層を通って地下水になるまでには数年以上かかる。

*以後、混同、誤解につきましては予め、断っておきます。


⇒ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり3千ベクレルの濃度で検出されたという。核種の特定を急ぐというが、汚染水に含有されている放射能元素重量濃度はきわめて薄いし、崩壊して別核種になるので、3千ベクレル中の元素濃度をどのような分析方法で実施するのだろうか?

既報環境中の放射線量測定値のばらつき要因に係る考察('11-06-30~12-02-14)(2012-02-14)で記載したように、 既報にて、環境中のアルファ線(α線)、ベータ線(β線、電子線)、ガンマ線(γ線)、中性子線の測定に適した放射線の測定方法について調べましたが、環境放射能の識別は非常に難しく、経時変化(壊変)によるばらつきが大きいと個人的には思われます。
参考情報:
goo辞書
「放射能」とは
放射線を出す性質、または能力。ある種の原子核は自発的に壊れてα線β線γ線などの放射線を放出し、別の安定した原子核に変化する。この性質を放射能、また放射能をもつ原子核を放射性核種という。放射能の強さはベクレルという単位で表される。

[補説]一般的には、「放射能を浴びる」「放射能漏れ」のように、放射線や放射性物質の意味と混同して用いられることが多い。物理学的には、放射能は原子核の性質、放射線は放射性核種が放出する高エネルギーの粒子または電磁波、放射性物質は放射線を放つ物質を意味し、それぞれ明確に区別される。」という。

参考情報:
・放射性元素(アイソトープ)に特有な崩壊放射線

               記号   半減期   放射線の種類
ストロンチウム-90    90Sr   29年      ベータ線
ヨウ素-131         131I   8日      ベータ線、ガンマ線
セシウム-137      137Cs  30年      ベータ線、ガンマ線
ウラン-235         235U  7億年    アルファ線、ガンマ線
プルトニウム-239     239PU   2万4千年    アルファ線 

その他<<詳しく見る>>

 

・水に対する溶解性 
 基本的には
Cs、Sr、Iなどは水溶性(イオン化しやすい→地下水脈からの汚染) 
Pu、Uなどは水不溶性(ゾル(超微粒子)として存在→砂塵などに吸着)

Csは既報福島原発の放射能汚染水が海洋に流出? 専用港内のセシウム濃度異変という。原因究明して漏洩防止を!(2013-03-18)で記載したように、水に溶解し易い元素ですが、共存物質に吸着して周辺の海底に沈積しているともいう。
関連投稿: 海水中の元素の深さ方向の分布に係る記載によれば、
海水中の元素の深さ方向の分布」
海水中に存在する元素および、その化合物の挙動を推察する上で参考になると思われます。元素によって、さまざまな分布を示していることがわかります。一部の元素は海水と反応して海底に多く沈積してます。
主な元素の分布 
1)Na(ナトリウム)、Mg(マグネシウム)K(カリウム)、Ca(カルシウム)などの主成分は深さ方向で一定の濃度分布。
期律表から、核反応放射性物質であるCs、Sr(アルカリ、アルカリ土類)も同傾向を示しています。
2)Al(アルミニウム)、Ti(チタニウム)、Th(トリウム)は深くなると濃度が高くなる。
3)Zn(亜鉛)Ge(ゲルマニウム)、Cd(カドミウム)などは濃度は表層で低く、中間層、底部で高い。核分裂反応物質に係る質量数(約60~170)に属するうちのレアアース(希土類)元素、例えば、Yイットリウム(原子価3)はこの中間型に属しています。

*周期律表(クリック)で原子番号、原子量(質量数)」

 既報環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る記載(その24:地殻表面の放射能の地下への移動 )(2012-03-17)の記載では、環境中の放射能は雨水がしみ込む際に一緒に運ばれ1年後の現在では10~30センチの深さまで浸透していたというが、今回の観測用井戸の深さは不詳ですが、原発敷地内から海につながる地下水脈からの汚染水によるようだ。

47ニュース2012/03/14 11:04(共同通信社)
地中30センチにまで浸透か 放射性物質、除染に影響も
「東京電力福島第1原発事故で放出され地面に降り積もった放射性物質について、事故から3カ月後の昨年6月にはほとんにどが地表から5センチまでの浅い場所にとどまっていたが、1年後の現在では10~30センチの深さまで浸透している可能性があるとの推定を、日本原子力研究開発機構のチームが14日までにまとめた。
雨水がしみ込む際に一緒に運ばれるとみられる。同機構幌延深地層研究ユニット(北海道幌延町)の佐藤治夫研究員は「除染活動が遅れるほど放射性物質は深く移動し、除染で取り除く土壌が増えたり、(地下水に入って)井戸や河川に流れ込んだりする危険性がある」と警告している。

 また、既報環境中の水の性状異変に係る記載(その1:地下水の放射能汚染はどのようにして起こるのか?)(2012-11-22)との関連がどのようであるのか? 今後の着目点と思われます。
 
たとえば、比較の「水」とはどのようなものか?に係る記載 (その10:地下水中ラドンと地震との関係について)(2012-03-02)で記載したラドン放射能含有水から何ベクレルのアルファ線(α線)がでているのだろうか?

 また、地震の前兆として放射線値が一時的に減少する爆縮現象 
「・・・A7HOQ提唱だが清瀬コスモスさんが過去4年間の計測レポートで的中率10割近い前兆現象。震源地や規模までは不明だが、概ねM6以上の地震の2日前くらいから起きる現象・・・
詳しく見る>>
など
環境放射能からの崩壊放射線の検出はどのような核種からのものだろうか?非常に難しい分析か?と思われます。

自然放射能の壊変例
 

引用を詳しく読む(クリック拡大)

関連投稿:環境放射線量の変動メカニズムに係る記載(その1:環境放射能量の変動要因の整理)(2012-03-17)

 


地震および津波に係る記載(その4:【追加・再掲】記録に残る大地震・大津波発生地域の整理)

2013-07-09 | 地震・津波関連

'12-07-08投稿、'13-7-09追加

 一部の地域で、梅雨明け宣言が出ました。大規模地震は低湿度環境で発生し易いのでは?と思っていますので、これからは注意が必要か?
 その後の調査で得たメモを今後の検討のため、追加・再掲しました。

 既報にて、発生要因の考察とメカニズム仮説を提案することを目的として、今までの「地震、および津波に係る投稿」を整理しました。

 地震プレートテクトニクス大陸移動に伴なう地殻に与えるストレス)によって、地殻が大小さまざまに振動する日常茶飯事な現象ですが、昨近、伝えられる大規模地震予測、特に、海底地震によって誘起される大津波の発生メカニズムはどのようになっているのか?個人的に不詳につき、気になるところです。

  特に、大津波は震源の深さによって海水の遥動が異なり比較的浅い時に発生するという。

 問題は大地震・大津波の発生メカニズムがよく解っていないためか?TPOに則した予測・予知*がいまだかって公開された例はありません。結果論としての「想定外」ともっともらしい言い訳、もしくは過去の延長線上の類推の類しかなされていないように個人的には思われます。

* 「災いは忘れたころにやって来る」(T)に加えて、「思わぬ地域で発生する。」(P)「どのようなメカニズム・状況」(O) が不的確、不詳とも思われる。特に、3.11後やたらに地震規模予測値が大きくなってきています。この理由も不詳。

 但し、既報で記載した震度6以上の場合、環境放射能値が低下する爆縮現象」、地下水ラドン濃度(Rn:自然放射能)の一時的な上昇、電磁波ノイズ地中オゾン濃度の増加などは可能性のある有望な予知プロセスと思われますが、いたる所で発生する地震多発国での的確なシステム化が余りにも予算的にも難しいのか? 

 また、3.11並みの首都圏直下型、駿河湾沖、東海・東南海・南海の地震予測など数十年にわたって警戒してきまましたが、いまだ起こっていません。 いずれ歴史的な実績から発生するでしょうが、記録に残る大地震・大津波の発生地域の地層・地質との関係には環境放射能との絡みで関心があります。詳しくは
 
 その間、阪神・淡路大震災中越地震、3.11大震災、静岡県東部地震、長野県北部地震、東日本沿岸群発地震、最近の首都圏地震青森県六ヶ所村と枚挙に限りはありません。

 火山帯・プレート周辺で発生している海外の中規模地震との連動性は??

 上記地域の特徴は数ある「環境放射能」の中で一番、可能性のある発生源である原発など核物質を取り扱っている地域50~100km周辺、かつ、砂鉄鉱床がある地域と概ね対応があるようです。注目詳しくは

 大規模地震発生時に増加するという赤外線、および電離層の電子バランスとの関連性は??

エアロゾルに係る投稿 で記載したチェルノブイリ原発事故時に漏洩したさまざまな放射性物質のエアロゾルの拡散実績(・・・放射性核種を含むエアロゾルの平均粒径は131I<137Cs,103Ru<<90Sr<239,240Puという順序で大きくなることが分かった。
 
この内、131I、137Cs及び103Ruの平均粒径はサブミクロンであった。・・・)からして、詳しくは

 放射能の粒子径(拡散距離)・比重および放射能からの崩壊放射線(アルファ線ベータ線ガンマ線ニュートリノ)の種類の違いが影響しているとも妄想されます。詳しくは

   (google画像検索から引用)

 新たに認識した環境放射能のひとつトリチウムの影響については??

 まえがきが長くなりましたが、今後、地層・地質関連項目との関係を明らかにするために、記録に残る大地震・大津波発生地域について調べて、簡単に整理しました。

大地震・大津波発生地域

引用:YOMIURI ONLINE 2012年7月7日  読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/feature/earthquake/news/20120707-OYT8T00539.htm?from=yoltop

 

「南海トラフ大地震、死者最大40万人…関大教授 「東海、東南海、南海地震などが同時発生する「南海トラフの巨大地震」で想定される死者数は、静岡県から高知県の太平洋沿岸を中心に最大で約40万人に上るという試算を、河田恵昭・関西大教授が6日、大阪市で開かれた講演会で明らかにした。・・・

   東海・東南海・南海の三連動地震(マグニチュード=M8・7)による最大の死者数に関する従来の推計は、国の中央防災会議が2003年にまとめた約2万5000人だった。東日本大震災を機に内閣府は、南海トラフで起きる地震の規模をM9・0に引き上げ、今年3月に最大震度と津波の高さの予測を公表。現在、死者数など新たな被害想定の策定も進めている。・・・

  河田教授は「東日本大震災よりさらに厳しいが、『40万人』は絵空事ではない。危険性をしっかり理解し、防災対策を考えてほしい」と話している。

南海トラフ

伊豆半島西部の駿河湾から四国、九州沖まで延びる海底の溝。陸のプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込む境界にあたる。東海~東南海、南海の各区域では、それぞれ100~150年周期でM8級の地震が発生し、その同時発生も300~500年周期で起きている。」

引用:大地震・前兆・予言.comhttp://okarutojishinyogen.blog.fc2.com/blog-entry-2151.html

「・・・56:名無しさん@13周年:2012/07/07(土) 00:43:19.27 ID:vj6wqi7V0
>>38

仁和地震887  貞観地震(311地震類似)の18年後

五畿七道諸国を揺るがす大地震が発生した。このような「五畿七道大地震」は南海道沖を震源とする巨大地震と推定される
『日本三代実録』には、京都において諸司の舎屋や民家の多くが潰れ死者も出し、五畿七道諸国に亘り官舎の倒壊、
津波による多数の溺死者を出したとする記録がある。余震は8月末ごろまで記録されている。
特に摂津において津波の被害が甚大であったとされ、京都では長い地震動があったなど近畿地方の 震害は宝永地震をも上回る様相を呈している。淡路島の洲本藩士が編纂した郷土史である『味地草』には 仁和三年七月の地震により海に突出していた砂嘴が津波で失われたことが記される

一方で愛知県稲沢市の地蔵越遺跡から平安時代前期の層から噴砂の痕跡が確認され、東南海地震の震源域で地震があったことを示唆している。さらに東海地震震源域である 静岡市の上土遺跡でも地震の痕跡が発見されている。
 静岡県富士市浮島ヶ原低地において760年-1020年の間の層に水位上昇の痕跡が認められ、この間の断層活動が仁和地震に相当する可能性も考えられている。
また、地震被害を受けた国が30余に上ると見られ、京都における数尅(約2時間)以上と見られる 長い地震動は広大な震源域と長い震源時間をもつ多重地震でかつ、その後の活発な余震活動を窺わせ、 宝永地震の約1時間継続した状況の記録に似る。『扶桑略記』には同日に北八ヶ岳と推定される 岩雪崩の発生が記され、『日本紀略』の記録にある翌年の千曲川の堰止湖による洪水を誘発したと推定されることから、震源域は宝永地震のように広域に亘った東海・東南海・南海連動型地震である可能性は高いとされる。 さらに礫岩層の堆積物から宝永地震を超えるM 9クラスの超巨大地震であったとする説もある 」

引用:zakzak 2012.07.04

3日の東京湾地震実は大津波の前兆か!大学教授が警告

 詳しくは

 引用:社会実情データ図録

 

明治以降に起きた国内外の主な津波被害

名称 年月日 マグニチュード 同Mwベース 特徴
明治三陸地震 1896年6月15日 8.25 8.0b 本州で過去最大の38.2メートルの津波。死者約2万2000人
関東大震災 1923年9月1日 7.9 7.9b 熱海で最大12メートルの津波
昭和三陸地震 1933年3月3日 8.1 8.4b 最大28.7メートルの津波が太平洋岸を襲い、死者・不明3064人
東南海地震 1944年12月7日 7.9 8.1b 熊野灘などで6~8メートルの津波。死者・不明1223人
南海地震 1946年12月21日 8.0 8.1b 静岡県から九州の海岸で最大6メートルの津波。死者1330人
チリ地震 1960年5月23日 9.5 9.5b 24日未明から津波が日本各地に到達。高さ最大6メートルに達し、国内の死者・不明142人、家屋1500軒以上が全壊
日本海中部地震 1983年5月26日 7.7 7.7a 秋田、青森など全国で死者104人。うち100人が津波で亡くなった
北海道南西沖地震 1993年7月12日 7.8 7.7a 地震発生直後に北海道奥尻島で最大約10メートルの津波。死者202人
パプアニューギニア地震 1998年7月17日 7.1 7.0b 推定最大15メートルとみられる津波が発生。死者約2700人
十勝沖地震 2003年9月26日 8.0 8.3a 北海道、本州の太平洋岸で最大約4メートルの津波を観測
インド洋大津波 2004年12月26日 8.8 9.0b スマトラ沖地震に伴う大津波でインド洋、アフリカ東海岸まで12カ国で死者・行方不明者28万人以上に
ジャワ島沖地震 2006年7月17日 7.2 7.7* 最大約7メートルの津波。インドネシアで死者約700人

 ・・・」→詳しくは

⇒礫岩層の堆積物から宝永地震を超えるM 9クラスの超巨大地震であったとする説もあるというが、文明・ITおよび治水も進歩した現代でも困難な地震予知なのに、よく地震・津波の規模の推定ができるものです。数字の一人歩きに注意するとともに、活断層、断層、トラフ、プレート、地溝帯、フォサマグナなど、および下記の引用など用語の定義、および意味合いには今後注意したいと思っています。

特に、震度が小さかった明治三陸地震のように古き時代の津波の高さとの関係には今後注意したいと思っています。

 

火山帯、海洋プレート

(google画像検索から引用)


海底の大山脈

 (google画像検索から引用)

海流

(google画像検索から引用)

 

 

 





再生可能なエネルギーに係る記載(その23:池や沼にすむ藻の仲間ミドリムシからジェット燃料をという。)

2013-07-08 | 再生可能エネルギー・省エネ関連

’13-07-08投稿

 既報メタンの地球環境に及ぼす影響に係る情報の整理(2013-07-04)で記載したように、メタンガスはシェールガス革命の主人公であり、湿地や水田で細菌によって有機物を分解したり、家畜の腸内発酵によって発生するといわれ、天然において微生物の作用によって再生可能なエネルギーが得られることが知られています。
>>詳しくは

 池や沼にすむ藻の仲間とされながら、動物と、光合成を行う植物の両方の性質を兼ね備えた「ミドリムシ(ユーグレナ)」がにわかにクローズアップされているという。

msn産経ニュース

論説委員・坂口至徳 ミドリムシからジェット燃料2013.7.7
http://sankei.jp.msn.com/science/news/130707/scn13070703250000-n1.htm

(一部割愛しました。)
池や沼にすむ藻の仲間とされながら、動物と、光合成を行う植物の両方の性質を兼ね備えた「ミドリムシ(ユーグレナ)」がにわかにクローズアップされている。エネルギー供給や地球環境の保全、健康を維持する食品の製造などさまざまな難問を解決する特性を持ち、日本発の技術が支えるスーパー微生物としての評価が高まってきた。

過酷な環境から得た能力

  ミドリムシは、5億年以上前に登場したとされる。その頃は、ほとんどの生物が水中にすみ、大気は二酸化炭素(CO2)の濃度が高いなど現在の地球に比べれば過酷ともいえる環境だった。その中で身につけて生き抜いた独自の能力が、有用な性質として科学の力で引き出されることになる。

 ミドリムシが最初に注目されたのは、食糧危機が叫ばれた1970年代で、太陽光によりCO2と水から炭水化物を作り出す光合成の能力が買われた。宇宙空間で食糧を生産するなどのアイデアもあったが、応用面では、すでに大量培養が成功していた緑藻の仲間、クロレラが先行した。

 その後も大阪府立大学などで研究が進められるうちに、相次いで優れた性質が明らかになってくる。例えば、他の藻類など微生物が成育不可能な高濃度のCO2、弱酸性の培養液の中でも育つので、培養中に雑菌が混入しにくい。火力発電所の排ガスに15%以上含まれるCO2を引き込んで使えるので、温暖化防止のCO2削減に役立つ。

また、メチオニンなど必須アミノ酸を多く含み高栄養価のうえ、ビタミンCなどほとんどのビタミン類を生合成できる。脳機能を改善するドコサヘキサ塩酸(DHA)など不飽和脂肪酸も多くつくられる。機能性食品としても有用なのだ。

 ミドリムシの研究で知られる同大学名誉教授の中野長久・大阪女子短期大学学長は「アフリカや南アジアの食糧や栄養の不足に悩む国の子供たちのために技術や製品を提供できないか、と考えています」と語る。

次世代のバイオ燃料

  このようなミドリムシの特性の中で極めつきは、新たなバイオエネルギー源としてジェット機の燃料にも使える良質の油分を生産できることだ。

 ミドリムシは酸素の多い環境では、糖分が多数結合した「パラミロン」という物質を体内に多量にため込む。この物質自体は食物繊維としての働きや免疫力向上の機能があるとされる。

 ところが、酸素が少ない環境になると、この物質をもとにした発酵により、脂肪酸とアルコールが結合した油脂状の物質(ワックスエステル)を作り出す。そこから取り出された脂肪酸は比重が軽く、粘りが少ない軽質油の性質があり、ディーゼルエンジン、さらにジェット機の燃料にも混合して使えることが確認されている。・・・」という。

 

 


西日本各地猛暑日、55地点最高後の昨今の涼しさ 未曾有の寒暖差がやって来る前兆か?

2013-07-05 | 諸悪発生要因の考察とメカニズム仮説

’13-06-14投稿、07-06追加

 既報寒暖の変化が激し過ぎる昨今 今夏は未曾有の猛暑日もあるのだろうか?2013-05-25)で個人的に心配している猛暑日(35℃以上)を西日本各地で記録したという。

PS:
6月初旬から中旬にかけての猛暑が嘘のように7月にははいってから平年と比較して涼しい気候?が続いています。7月中旬から、気象庁の予測通りの猛暑がやってくるのだろうか? 原因不詳の寒暖差の激しい昨今の気候につき、その反動現象が起こるのだろうか?それとも未曾有の冷夏となるのだろうか???
 熱中症で搬送された患者数は例年と比べて、現状は少ないと思われます。

 下記の東京、大阪との地域差を比較するために、
その他の主要都市の最近の最高気温、最低気温の推移に着目します。


追加参考都市
名古屋 札幌  福岡  その他主要都市:http://weather.time-j.net/

 

47ニュース
西日本各地猛暑日、55地点最高 大阪・豊中37・9度http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013061301001516.html

日本列島は13日、近畿や中四国を中心に晴れて気温が上がり、最高気温は大阪府豊中市(大阪空港)で平年より10・2度高い37・9度など、33地点で35度以上の猛暑日となった。豊中市など55地点(タイ記録含む)は6月の観測史上最も高い気温だった。

 

 気象庁によると、台風3号などの影響により、列島上空に真夏並みの暖かい空気が流入。さらに、晴れた地点では日射が地表付近の空気を暖めた。

 

 豊中市の気温は、全国の観測点で今年最高。向こう1週間は、近畿や中四国を中心に気温が高くなる日が多くなりそうで、熱中症への注意が必要だ。2013/06/13 18:29   【共同通信】」という。

 

 既報では最近5月にしてはインドで48℃(05-23)に達し、わが国でも、暑い日が続いて、押しなべて初夏並の暑さになって真夏に近い猛暑地域もあったという

ちなみに、この時期37.9℃を記録した豊中市が属する大阪の最近の気温変化を調べてみると、

大阪府 大阪の気候(気温、降水量)
最近の最高気温、最低気温の推移
緯度の影響で平均気温は東京などと比べて、軒並み例年平均を上回っていることが分かります。
 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温( °C) 9.5 10.2 13.7 19.9 24.5 27.8 31.6 33.4 29.3 23.3 17.6 12.3 21.1
平均気温( °C) 6.0 6.3 9.4 15.1 19.7 23.5 27.4 28.8 25.0 19.0 13.6 8.6 16.9
最低気温( °C) 2.8 2.9 5.6 10.7 15.6 20.0 24.3 25.4 21.7 15.5 9.9 5.1 13.3
 
 
参考:東京の気候(気温、降水量)
詳しくは>>推移グラフhttp://weather.time-j.net/Stations/JP/tokyo
月別の平均気温、平均降水量、雨温図 (統計期間:1981~2010)

 

 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温
( °C)
9.9 10.4 13.3 18.8 22.8 25.5 29.4 31.1 27.2 21.8 16.9 12.4 20.0
平均気温( °C) 6.1 6.5 9.4 14.6 18.9 22.1 25.8 27.4 23.8 18.5 13.3 8.7 16.3
最低気温( °C) 2.5 2.9 5.6 10.7 15.4 19.1 23.0 24.5 21.1 15.4 9.9 5.1 13.0
 
この調子で推移すれば、真夏は40℃を越すこともあるのだろうか??
 
 
 このような未曾有の季節はずれ、場違い、日毎の寒暖差など気象異変現象の原因は単に緯度(日照時間、UVインデックス)による影響のみならず、
 
 今冬、既報異常気象など天変地異に係る記載(その11:インド、寒波で多数死亡とはなぜなのか?)(2013-01-12)で記載したように、年初来から、インドのみならず、北半球高緯度各地域での寒暖差の増幅傾向が続いています。まさか低緯度の亜熱帯~熱帯地域でと想われるインド周辺地域でも寒波から、一転猛暑に見舞われているように、
 
以下、再掲
5月太陽活動がピーク 
(2013-05-05 )
すなわち、古くから語られる所謂、太陽の黒点の増減など太陽活動の変動、超新星爆発などによる宇宙環境からの放射線、電磁波の変動のみならず、
 
 ハワイ上空のCO2濃度が400ppmの初の大台超え (2013-05-11)

一般的な温暖化要因のみだけでは整理されなく、

 最近では、SPRINTARSの大気汚染粒子、黄砂で予測される情報を含めて、
人工的なさまざまな所為を含めた大気圏、電磁圏における環境放射能、スペースデブリ、彗星・隕石由来の破砕微粒子、火山灰などを含めた太陽光を反射・吸収する物質(有害ガスと微粒子がハイブリッド化したエアロゾル)の分布状態、および水の性状の異変によって、太陽光が大気中の吸収物質によって地上に届くエネルギーの減衰状態が大幅に変動する影響が推察されます。

  個人的には温暖化と寒冷化とは表裏一体と想っていますが、

 気象異変現象(寒冷化/温暖化)については
水蒸気、CO2など温室効果ガスの濃度分布(プロファイル)が何らかの原因で薄くなったり/厚くなったりして、熱が宇宙空間に逃げ過ぎ/逃げなくなって
いるのでは?と既報で想っていましたが、

 もうひとつ考えられるのは、環境湿度、雲の形や大きさ、明るさの影響
があるという。

  gooニュース 2012年11月13日
地球温暖化、最悪のシナリオが現実に? ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイトによれば、「 気温上昇の度合いを正確に予測する上で鍵を握るのは雲だという。雲は地球のエネルギー収支に大きな影響を及ぼす。まず、白い雲は日光を反射して地球を冷やす。大気中の高さによっては、毛布のような役割を果たし、熱を閉じ込める」という。

 
雲の明るさに影響すると思われるPM2.5で象徴される大気浮遊汚染粒子の介在によって、とりわけ、色調、粒子径の影響が大きいか?と思っています。

 すなわち、水蒸気、CO2、メタンはじめとする温室効果ガスは単に赤外線を吸収して宇宙に放出させない効果ですが、
 環境放射能 など有害な大気汚染粒子(エアロゾル)は太陽光のみならず、環境中の各種の放射線など電磁波を吸収して最終的に熱化させて水温を上昇させるので、温暖化(猛暑)の原因となると思っています。  

 高さ方向に含まれている大気汚染粒子の質/量および粒子径の変化によって、水蒸気量および雲の形、量/質のバランスに影響していると現状推察されます。

⇒台風3号などの影響により、列島上空に真夏並みの暖かい空気が流入。さらに、晴れた地点では日射が地表付近の空気を暖めたというが、なぜ西日本で猛暑日になったのだろうか?と思われます。
一般的には、秋台風は台風一過ですがすがしい晴天となりますが、梅雨時、やはり雲の影響、すなわち雲形成時の核となる大気汚染粒子の影響でもあったのだろうか?
 
大気汚染粒子など有象無象のエアロゾルも含めて

大陸からの有害ガスと微粒子によるハイブリッド汚染は今後も!(2013-02-23)で記載したように、
 化石燃料の消費によって発生するCO2、SO2などSOX、NOx(窒素酸化物)、および窒素有機化合物(VOC)などガス状物質に加えて、大気汚染微粒子としての燃焼煤、硫酸塩などと黄砂環境放射能との「ハイブリッドな大気汚染」によって、

  連日40℃を越す可能性も彷彿させる昨今でもあり、わが国でも気象庁の今夏の予想によれば、特に、7月は猛暑傾向になるとのこと。未曾有の猛暑にならないことを願っています。

 
 
 

メタンの地球環境に及ぼす影響に係る情報の整理

2013-07-04 | 生物多様性・生態系異変関連

'13-07-04投稿

 一年前に投稿した既報地球温暖化に係る記載の整理(〜12-07-03)」を見直して感じることは個人的な妄想ながら、現状、メタンはCO2、PM2.5、環境放射能と並んで地球環境に有象無象の影響を及ぼしているのでは?と

 地球温暖化は異常気象など天変地異生態系に影響を与えていると想われます。

 CO2の排出など人為的な所為によって引き起こされている要因については今後、徹底的に排除しなければなりません。

 再生可能なエネルギーの進展の立ち遅れ、食糧自給の衰退、CO2排出の増加の現状が今までの口先だけの民意を反映できない現状、朝令暮改の政治を物語っています。

 最近、古代文明の発祥地中国、インド周辺でのさまざまな大気汚染、水質汚染が気になるところですが、単に、化石燃料の消費の増加だけで整理してよいものか?その他の要因による地球温暖化の影響が推察されます。

 個人的には陸海空における環境中の水の性状(温度、汚染、変質・・・)、オゾン層の破壊が影響しているのではと考えていますが、環境放射能による発熱、汚染が及ぼす影響(量的な比率個人的には不詳)について「CO2排出削減」以上に杞憂しています。

 下記のさまざまな地球環境に影響を及ぼすメタンについて整理すれば、
そこから、新たな発想が出てくる可能性があるのでは?と思われます。

 メタンは2003年の全球平均濃度は1,787ppbであり、CO2濃度400ppmでその量は少ないが、とにかく密度の小さいガスなので大気圏、電離圏に及ぼす影響も大きいのでは?と想われます。

<地球環境>
1)生物多様性・生態系異変への影響

 最近、次世代エネルギーとしてシェールガス革命の主人公になり脚光を浴びていますが、生態系に与える影響は現状不明ですが、飲み水からメタンが検出されたという。生態系に及ぼす影響については、現状定かではありませんが、従来、メタンは水にはほとんど溶解しないと思っていましたので、今後その副作用がどのようなものか?気になるところです。
関連投稿:
「水」とはどのようにあるべきか?に係る記載(その1:シェールガス利用に際しての水の管理は重要)(2013-01-09)

2)地球温暖化・寒冷化への影響

 個人的には、今まで人口に膾炙されていた温室効果ガス「CO2」の増加は然ることながら、天変(宇宙線の増加)、原発、核実験、核爆発由来、火力発電などからの放射能崩壊熱、発電廃熱の影響を知りたいところですが、現状不詳。

日本近海の海水温度の経年変化に係る要因('11-09-23更新) 
 海水表面温度の上昇による年間総雨量2000ミリは想定外ではないとの見解予測気象協会から提示案されました。
 今後は亜熱帯から熱帯並みになるとのことです。CO2の増加割合、オゾン層破壊などと海水温との因果関係を早急に解明して真の「熱帯化」原因の対策が望まれます。

 地球温暖化に関しても、温室効果ガスCO2が指摘されていますが、メタンについて、もっと着目しなければと思っています。それ自体でもガス化すれば、水(H2O)、CO2と並ぶ温室効果ガス、また、臭素などと反応して臭化メチル(CH3Br)など生成すればオゾン層破壊ガスとして地球温暖化に影響を与えるのか?

地球温暖化の要因に係る記載(各種温室効果ガスの影響度)(2011-10-28)

 「・・・
 気象庁
2.6.1 温室効果ガスによれば、

表2.6.1 主な温室効果ガスの寿命
と温室効果の大きさ
ガスの種類寿命(年)温室効果の大きさ
CH4 8.4 23
N2O 120 296
CFC-11 45 4600
CFC-12 100 10600
CFC-113 85 6000
HCFC-141b 9.3 700
HCFC-142b 19 2400
SF6 3200 22200
SF5CF3 1000 17500

 

 

・・・メタン(CH4)の大気中濃度は二酸化炭素の約200分の1であるが、単位重量あたりの温室効果は23倍と大きく(IPCC, 2001)、二酸化炭素についで地球温暖化に及ぼす影響が大きい温室効果ガスである。

 メタンは、湿地や水田での細菌による有機物分解、あるいは家畜の腸内発酵および天然ガスの生産やバイオマス燃焼時の不完全燃焼による発生など、その放出源は多岐にわたるが、その60~80%は人間活動にともなうものと見積もられている。アジアの都市域からも、人口増やエネルギー使用の増加によって、ゴミの埋め立て、汚水処理、燃料消費によって高濃度のメタンが放出されていると考えられている(Bartlett et al., 2004)。メタンは主に大気中のOHラジカル(非常に反応性が高い分子で、オゾンの光解離により生ずる励起酸素分子と水蒸気が反応して生成される)と反応し消失する。大気中におけるメタンの寿命は、約12年である(IPCC, 2001)。

 

 図2.6.13は、南極およびグリーンランドのいくつかの観測点における氷床コアおよび万年雪から得られた過去1000年の大気中メタン濃度を示したものである。

大気中のメタン濃度は19世紀初頭から増加を続けており、WDCGGの解析では2003年の全球平均濃度は1,787ppbである。この値は18世紀以前の平均的な値である700ppbに比べて2.5倍に達している。

 

 

図2.6.13 過去1000年の大気中メタン濃度の変化 ・・・」


 

3)天変地異・異常気象への影響

 3.11の際に震源付近の赤外線(熱)が増加したという。個人的には、水蒸気、環境放射能の影響とともにメタンの影響も大きいのでは?と思っています。

大気中の「水」(水蒸気)、CO2が地表から放射される赤外線*を吸収する時に発熱して、主に窒素の熱対流によってさまざまな地域における気温を支配していると想われますが、
温室効果ガスメタンなどの密度の小さいガスの空間分布はどの程度なのでしょうか?
 ・電離層にまで到達して電子バランスにも影響しているのであろうか?
 ・大気上空に存在するとしたら、
 それらのガスは真空度に応じて、どのように赤外線吸収に影響しているのだろうか?

* 水蒸気(H2O)、CO2による赤外線吸収例

 

 

 





    
          (google画像検索から引用) 

 4)再生可能なエネルギーへの利用

 土壌中の微生物によってメタンガスが発生するという。  

水田生態系の構造
http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~soil/index.html
(一部抽出しました。)
「水稲は世界人口の半数以上にとっての主食であり、水田景観は我が国の原風景である。本研究室では、水田生態系の成り立ちとそこで進行する生化学反応の実態を、土壌微生物学、水田土壌化学、地球環境問題の視点から取り組んでいる。 水田生態系は、田面水、作土層土壌、作土下の下層土から成り、作土層土壌は表層数mmの作土酸化層とその下の作土還元層から成りたっている。

 

 また、水田生態系においては、浸透水がこれら各層を上から下に結びつけている。加えて、作土層には、水稲根系が発達し、多量の刈り株・残根や稲ワラが鋤込まれている。これら各部位は、そこに生育する微生物にとってそれぞれ異なった環境であり、各部位に適応した微生物群集が生育している(研究課題1)。 水田に生息する微生物群集はウィルスに始まり、細菌、糸状菌、原生動物から構成され、各微生物は互いに影響を及ぼしあっている.例えば、地球温暖化ガスであるメタンは、メタン生成古細菌によって作られるが、その生成には共生菌の存在が不可欠である(研究課題2).また、生成したメタンは土壌中を移動するとともにメタン酸化菌によって分解され、メタン生成古細菌、メタン酸化菌は、そのウィルスや原生動物によって制御されている(研究課題2,3). 本研究室では、全国各地の水田土壌を用いて、そこに生息する各種微生物の種類と微生物間相互作用を、主として分子生物学的手法を用いて解析している。」

 既報でも記載しましたが、土壌中には無数の微生物が生息しています。

*引用文献:
土壌中の微生物の存在量
*参考文献:かもしてパッパラなーるなる
http://blog.livedoor.jp/agrikin/archives/1565770.html


 


生物多様性に係る記載(その5:2万900種が絶滅危機にあるという。原因は)

2013-07-03 | 生物多様性・生態系異変関連

'13-07-02投稿

環境goo 生物多様性特集 によれば、
~地球から生きものがいなくなる日~
「生物多様性に関する取り組み」によれば
「・・・生活環境の悪化により絶滅に追い込まれたトキ。
 生物があらゆるところで生物同士でつながっており、
生きるための環境が成り立ってからこそ、生きてこられる・
・・
  私たち人間にとっても普段食べている肉や魚が食べられない時代が
数十年後、数百年後には訪れてこないとも限らない。
 つい一昔前には見られていたゲンジボタルやメダカは
絶滅危惧に分類されていることからも想像できるだろう。・・・

 人為的に行ってきた行動がこの生態系ネットワークを乱してきたのだ。
 もちろん人為的に行った影響だけではなく、
地球温暖化による生態系への影響も当然のことながらあることは事実だ。・・・
地球から生きものがいなくなる日」が本当に訪れてしまうかもしれない。
・・・」という。
<<本文を読む>> 
 

<生物多様性のホットスポット>

       (google画像検索から引用)

 

msn産経ニュース

2万900種が絶滅危機 最新レッドリスト ニホンウナギも検討中
2013.7.211:11
http://sankei.jp.msn.com/science/news/130702/scn13070211130000-n1.htm


「国際自然保護連合(IUCN)は2日、世界の絶滅危惧種は2万934種に上るとした最新版の「レッドリスト」を発表した。生息状況を評価した計7万294種の約30%に当たるという。

 IUCNはニホンウナギを絶滅危惧種に指定するかどうかの検討を始めており、5日まで英国で開かれる専門家を集めた会合で議論する。同会合で指定が決まり、さらに上部機関での検討を経て正式に決定すれば、次回以降のレッドリストに絶滅危惧種として掲載されることになる。

 IUCNによると、今回は中国の揚子江に生息する淡水イルカの仲間「ヨウスコウスナメリ」が「ごく近い将来に絶滅の危険性がきわめて高い種」に分類された。1980年代から年5%のペースで減少し、2006年の生息数は約1800頭と推計されていた。」という。

ニホンウナギとは?

goo辞書によれば、Wikipedia記事検索

「ニホンウナギ(日本鰻、学名:Anguilla japonica)は、ウナギ科ウナギ属のウナギの一種。日本・朝鮮半島からベトナムまで東アジアに広く分布する。」

⇒クラゲ、オニヒトデの跋扈の反面、
ニホンウナギのみならず、源氏蛍、トキ、イボニシ貝、松茸、サンゴなど危機に瀕していると思われます。

関連投稿:
生物多様性に係る記載(その3:福島原発周辺で「動植物異常」相次ぐ)
生物多様性に係る記載(その2:消えた巻き貝「イボニシ」 福島第一周辺沿岸30キロに係る考察) 
  クラゲの跋扈の原因は放射能か?
 オニヒトデの跋扈の原因は
 サンゴの白化から想う生物多様性
 うなぎ稚魚の減少

 里山のマツタケの激減
 

この原因については生物学者によって研究されていると思われますが、

 客観的には、既報過去の世界の最高気温は56.7度。米南西部で50度超す記録的猛暑で高齢男性が死亡という。のように、生活環境温度が何らかの原因で高くなってきつつあるのも一因かと思われますが、それ以外にも環境水の汚染の影響もあるのでしょうか?

参考関連投稿:
今までの生物多様性に係る投稿の整理('12-01-28更新)
2012-01-28



過去の世界の最高気温は56.7度。米南西部で50度超す記録的猛暑で高齢男性が死亡という。

2013-07-01 | 天変地異・異常気象関連

'13-07-01投稿

 既報未知なる猛暑への突入。2013年は過去最高の暑さになる(NASA発表)という。にて記載しましたが、米航空宇宙局(NASA)によると、

「2012年の世界の平均気温は統計を取り始めてから9番目に高い14.6度で、20世紀の平均より0.6度高かった。20世紀平均を上回るのは1976年から36年連続。統計の始まった1880年以来、世界の平均気温は0.8度上昇して、
 
海洋が暖まっている。これは地球がバランスを失っていることを示している。放出されるエネルギーより入るエネルギーの方が多くなっている。それゆえ、今後10年間が過去10年間より暖かくなることを確信を持って予測できる」
主流科学者の大半は、世界の気温上昇および異常気象増加の原因は、産業の排出する二酸化炭素などの温室効果ガスにあると考えているそうだ。」という。

 わが国では、猛暑は35℃以上を基準にしていますが、平均気温0.8℃上昇が間接的に猛暑に影響するとは!
 個人的には、とてもインド、オーストラリア、米国、ブラジルでの45℃を越える猛暑のメカニズムを理解できないでいます。

 原点に戻って、過去、地球上の最高気温を調べてみると56.7℃という。

ナショナルジオグラフィック ニュース
世界最高気温を90年ぶりに訂正  >>詳しく見る

「これまで地表での“世界一の酷暑”とされていた北アフリカ、リビアでの最高気温摂氏58度が「間違いだった」として、観測から90年ぶりに世界気象機関(WMO)が訂正した。新たな世界最高気温記録は1913年7月10日に米カリフォルニア州デスバレー国立公園のグリーンランドランチで観測された摂氏56.7度となった。リビアでの最高気温は、首都トリポリから南南西に約40キロ離れたエルアジジアで1922年9月13日に観測された。WMOは米英やイタリア、フランスなどの専門家からなる国際検証チームをつくり、2010~11年にリビア国立気象センターの協力を得て改めて調査した。その結果、当時の観測は不慣れな担当員によって、読み間違いしやすい、不適切な代用温度計で行われ、実際の気温は7度ほど低かったとみられるという。・・・」という。

ちなみに、わが国では、
気象庁 歴代全国ランキングによれば、
(一部割愛しました。)

最高気温の高い方から
順位都道府県観測所観測値現在観測を実施
起日
1埼玉県熊谷 * 40.9 2007年8月16日
岐阜県多治見 40.9 2007年8月16日
3山形県山形 * 40.8 1933年7月25日
4和歌山県かつらぎ 40.6 1994年8月8日
静岡県天竜 40.6 1994年8月4日

>>詳しく見る

 ということですが、 
米南西部で50度超す記録的猛暑で高齢男性が死亡したという。

 47ニュース

米南西部で50度超す記録的猛暑 高齢男性が死亡http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013063001001467.html
「【ロサンゼルス共同】米西部から南部の広い地域が29日、記録的猛暑に見舞われた。46度となったネバダ州ラスベガスでは、暑さのため持病が悪化したとみられる高齢の男性1人が死亡しているのが見つかり、数十人が入院。地域によっては50度以上となった。AP通信などが伝えた。

 ラスベガスの野外コンサートの会場では、約200人が体調を崩して手当を受けた。ラスベガス近郊では参加者の健康を考慮してマラソン大会が中止された。

 アリゾナ州フェニックスでは6月29日としては過去最高の48度を記録。カリフォルニア州パームスプリングズでは50度まで上がった。2013/06/30 13:17   【共同通信】」

⇒猛暑の原因のひとつとして、ヒートアイランド現象などの影響が言われていますが、通常の猛暑35℃前後の気温下では影響すると思われますが、発生した時代的にも最高気温の直接的な原因とは余り関係がないようです。

 気象庁
「ヒートアイランド現象」
「ヒートアイランド現象とはどのようなものですか?

ヒートアイランド(heat island=熱の島)現象とは、都市の気温が郊外よりも高くなる現象のことです。気温の分布図を描くと、高温域が都市を中心に島のような形状に分布する ことから(図1)、このように呼ばれるようになりました。ヒートアイランド現象は「都市がなかったと仮定した場合に観測されると見積もられる気温に比べ、現実の都市の気温が高い状態」と言うこともできます。」 >>詳しく見る

 また、低緯度の熱帯地方などで未測定な地域もあるかもしれませんが、わが国の最高気温発生地域をみても緯度とは関係ないので興味深い現象です。
 気温は百様箱で地面からの高さ1.5mのところで測定したものですが、高さ方向の温度分布の影響があるのでしょうか?いずれにしても、身体が感じる暑さは昔とは違っているのではないか?と思う昨今の暑さですが、

猛暑による熱中症にならないように、注意したいものです。

goo辞書
百様箱
気象観測用の小屋形の木箱。よろい戸で囲って通風をよくし、白く塗って日光を反射させる。地面から高さ1.5メートルの所に温度計・湿度計などがくるように設置する。ひゃくようそう。

 関連投稿:
猛暑、熱中症に係る記載(その1:昔と暑さの質が変化していないか?)
2011-07-18

猛暑、熱中症に係る記載を調べました。(その2:UVインデックス、日照時間との対応は?)2011-07-07

異常気象など天変地異に影響する要因に係る考察