水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

ニュートリノの電子化する新現象が物質の起源知る手掛かりになるという。

2013-07-22 | 環境放射能関連

'13-07-21投稿

 ニュートリノの環境に及ぼす影響がどのようなものか?個人的には関心があり、既報までにて、断片的に調べてきましたが

 今回、ニュートリノの電子化する新現象が物質の起源知る手掛かりになるという記事を紹介する前に、個人的なメモとして、今までのニュートリノに係る記載を整理してみました。

既報天変に影響する要因に係る記載(その4:大気圏より上の宇宙空間)(2011-08-12)によれば、大気圏(約100km)より上の宇宙空間で発生するニュートリノは

 宇宙からの放射線によれば、
http://www.ies.or.jp/ri_online/index.html
太陽系の外からも陽子などの粒の放射線がやって来ています。
この放射線は、スピードが速いため、地球の磁力線を通り抜け空気に衝突して、別の放射線を次々に発生させています。これらの放射線は宇宙線と呼ばれ、地表へ降り注いでいます。
1秒間におよそ100個くらいの宇宙線が私たちの体に当たっています。・・・ 」という。

また、44.太陽から地球へくるエネルギーは?名古屋大学によれば、
http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/ste-www1/naze/sun/sun44.htm

太陽から放出しているエネルギーの中で最大のものは、光のエネルギーです。地球で受け取る太陽光のエネルギーは、1平方メートルあたり約1.4キロワットにもなり、この値は太陽定数と呼ばれています。光のエネルギー量は比較的安定しており、太陽活動周期に伴って太陽黒点数が増減しても、変化はたったの0.1%程度。
 2番目にたくさんのエネルギーを太陽から運び出してくるのが、ニュートリノと呼ばれる粒子です。ニュートリノはどんな物質でも透過してしまう性質があるので、エネルギーは多くても、地球環境にはほとんど影響しませんというが、


 ⇒今回のニュートリノの電子化する新現象が物質の起源知る手掛かりになるということから、今までの定説が覆って、宇宙・地球環境に影響を与えていたということなのだろうか???

<素粒子に係る記載>

  
(google画像検索から引用)

次に、

人工的なニュートリノの影響として、

宇宙線と地震に係る記載
つながっているこころ 2009.07.07 Tue

「しかし、なんで今頃になって宇宙線なの?」
(一部抜粋しました。)
「・・・東京工業大学の丸山茂徳教授が語る「宇宙線と地震」(ビデオ)

ビデオの内容をざっとまとめると

地震、火山噴火、雷は宇宙線がトリガーになっている
ミューオン、ニュートリノなどの小さな粒子は
地球や人体を通り抜けるが何のいたずらもしないということではない
例えば火山の場合、サイズの大きな粒子がどういういたずらをするかというと
コーラを揺するとボンと出るように、触れずにマグマからガスを作るのが可能

宇宙線の照射が激しくなると火山が噴火しやすくなる
桜島が危ない、浅間山も白根山も

浅い場所ほど宇宙線が入ってきやすくなる

 地震は昔は力学だったが今は科学の要素が強い
予知はトリガーの研究である

 太陽と宇宙線は相関関係があり、
太陽活動が弱くなると宇宙線が入りやすくなる・・・
浅い場所ほど宇宙線が入ってきやすくなるということは、浅い地震が増えるということ。

 深さ10キロ以内の地震の統計を取っている私としては、素直になるほど、ヤッパリと思いたい。・・・

 浅い地震が多発しているのは
人工ニュートリノ振動実験が原因じゃないかとずっと書いてきた。・・・
けど一番は実験だよ。
地下を通るんだからね。
そりゃ、マグマも活発になるでしょ、
地震も多発するでしょ。
海もうねるでしょ。
水への影響は大きいでしょう。・・・
地震の予知というのはトリガーを探ることだと・・・」という。
本文を読む

地球内部で発生するニュートリノとして、
(宇宙、地殻マグマ、原発などからの発生存在比率については個人的には不詳)

放射化現象に係る投稿(その2:環境放射性物質が影響する諸悪について)(2012-12-10)によれば、
「地球科学から見た地球ニュートリノ観測の意義」によれば、 
東北大学 地球内部の放射性元素のベータ崩壊により生成

「 放射性熱源は地表熱流量のおよそ半分に寄与
– 観測地殻熱流量~44TW (31TW)
– U系列8TW / Th系列8TW / 40K 4TW~20TW
 238U 235U     232Th       40K

ニュートリノ観測は,地球科学,特に深部組成と熱収支に関するユニークな情報をもたらす.
・・・」という。
引例文献詳しく読む

ニュートリノの環境への影響
 放射能のベータ壊変に伴って発生する放射線ニュートリノは光速とほぼ同等で、物質透過性は他の放射能と比較して大きいという。 ニュートリノと「爆縮現象」(大きな地震の直前にガイガーカウンターのバックグランド計測値が一時的に異常に低くなる現象)との関連はさておき、既報の引用ではニュートリノが地震と関係するという仮説が提案されています。

また、ニュートリノは蛍光発光をその他のさまざまな環境放射線である電子線(ベータ線)、ガンマ線、紫外線同様に引き起こすという。

放射化現象」は一般的には理解し難い言葉ですが、

厳密に言えば、goo辞書
「放射化」とは
放射能をもたない同位体放射線を照射し、放射性同位体にすること。放射化分析や医療・工業分野で利用される。一方、原子力発電所を稼働し続けると部品や設備が放射化され放射性廃棄物になるため、廃炉・解体・処分が困難であるという問題も抱えている。」という。


厳密に言えば、goo辞書
「励起・励起光」とは
量子力学で、原子分子が外からエネルギーを与えられ、もとのエネルギーの低い安定した状態からエネルギーの高い状態へと移ること

【励起光】
蛍光体などの物質に励起を引き起こす光の総称。紫外線のほか、可視光、X線が利用され、外部からの励起光のエネルギーを吸収して基底状態に戻るときに蛍光燐光を発する。励起光と放射される光(蛍光・燐光)はそれぞれ波長が異なり、一般に放射される光の波長の方が長い(ストークスの法則)。」という。

既報放射化現象に係る記載(その10-8:地震予兆現象と環境放射能との関係)('12-03-21)によれば、 

蛍光発光とは、
 既報(その10-7で紹介しましたように、放射能のベータ壊変に伴って発生する放射線ニュートリノ(個人的には詳細不詳)光速と同等であり、物質透過性は他の放射能と比較して大きいという。そのニュートリノを光電子増倍管で観測しています。

光化学の用語集
(一部抽出しました。)
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/Takehito.Senga/geocity/photochemistryterm.html

光電子増倍管によれば、
「・・・
蛍光(fluorescence)

 一般的な蛍光は光化学で云う蛍光と少し違っています。簡単に言うと、蛍光を発するような物質に、ある波長の光を照射した場合、それよりも波長の長い光を発光した時、その光を蛍光と呼びます。入射した光子エネルギーよりも高いエネルギーを持つ光子は発生しないと言う事です。ちなみに、寿命がすごく長い物は「りん光」と呼ばれ、照射光を遮った後も長い物は数秒程度発光が続きます。
光電子増倍管(Photomultiplier:PMT)

 非常に僅かな光でも反応する、非常に一般的な光検出器。
 原理は光電管に光電子の多段増幅器を備えた物で、大抵は高電圧で動作します。(1~3kV程度)光電面に入射した光子によって光電子が放出され、これが電位で加速され二次電子を放出し易い電極に衝突すると、更に多くの電子を放出し、更にそれが・・・となだれの様に次々に段階的に増幅されて最後に陽極に衝突して検出電流として得られます。大体、10段階位で増幅されて、最初の光電子の100万~1000万倍の二次電子量に増幅されます。全て封じ切りの真空容器内で増幅される為、後でOPアンプ等で信号増幅する場合に比べて格段にS/Nが良いです。ちなみに光電子「倍増」管と、呼び間違えてはいけません。
 これの大きいやつを、いっぱい並べた装置(カミオカンデ)を使って小柴昌俊さんはニュートリノを観測しました。ニュートリノそのものを見たのではなく、ニュートリノが気まぐれに水を励起するのでその時の微弱な発光(チェレンコフ光:その発光システムはちょっと複雑)を光電子増倍管で見たわけですが。
・・・」という。

放射化現象に係る投稿(その7:環境放射能トリチウム、環境放射能線ニュートリノの整理)
(2013-05-19)によれば、

核融合反応のエネルギーのほんの一部は、その際に発生するニュートリノという粒子によっても運ばれる。粒子といっても目に見える粒ではなく、陽子や電子などと同じミクロの素粒子である。
ニュートリノは光速で伝わり、他の素粒子とほとんど作用し合うことなく物質を突き抜けるという。

ニュートリノ【neutrino】goo辞書 素粒子の一。レプトンに属し、電荷が零、スピン半整数(1/2)。弱い相互作用に関与し、電子μ粒子τ粒子と対になって現れる3種類のニュートリノ(電子ニュートリノμニュートリノτニュートリノ)が存在することがわかっている。質量については零とされてきたが、戸塚洋二東大特別名誉教授(1942~2008)などのスーパーカミオカンデ実験で質量があることは確実とされる。

また、基本的には、ニュートリノの物質透過性が大きいといわれていますが、下部マントルと核の組成に感度があり、主にマントルを構成するかんらん岩などの超塩基性岩、(SiO2含有量(重量%)が45%以下の岩石から成るのに対して、地殻は花崗岩などの酸性岩安山岩などの中性岩玄武岩などの塩基性岩から成り、その違いから地殻とマントルを分けている。(ウィキペディア「地殻」から引用)

 まえがきが長くなりましたが、以下高邁な理論を紹介します。

msn 産経ニュース

ニュートリノ「電子型」変身現象を確認 宇宙誕生、謎解き 2013.7.20 07:11
http://sankei.jp.msn.com/science/news/130720/scn13072007160000-n1.htm

「素粒子ニュートリノの性質解明を目指す高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)などの「T2K」実験チームは19日、3種類あるニュートリノのうち、「電子型」と呼ばれるタイプが出現する新現象を、世界で初めて発見したと発表した。宇宙の成り立ちを解明する重要な手掛かりになる。

 ニュートリノは地球などを貫通して宇宙を飛び回っている謎の素粒子。「電子型」「ミュー型」「タウ型」の3種類があり、飛行中に別の種類に“変身”する性質を持つ。電子型への変身は観測が最も難しく、これまで未確認だった。

実験チームは茨城県東海村の大強度陽子加速器施設「J(ジェイ)-PARC(パーク)」から、295キロ離れた岐阜県飛騨市神岡町の東大宇宙線研究所の観測施設「スーパーカミオカンデ」に向けてミュー型のニュートリノを発射。平成22年から今年4月までに532個をスーパーカミオカンデで検出し、うち28個で電子型への変身とみられる反応を確認した。

 これが変身現象ではない確率は1兆分の1以下と極めて低く、新現象と結論付けた。

 ニュートリノの変身現象は約50年前、日本人研究者が存在を予言した。すでにミュー型とタウ型では確認されていたが、最後の電子型が見つかると初めてニュートリノの詳しい性質が分かるため、国内外で激しい発見競争が続いていた。

 ニュートリノの性質解明は、宇宙の進化や物質の起源に迫る新たな物理学への重要な一歩となる。」という。

引き続いて

ニュートリノ新現象 物質の起源知る手掛かり 2013.7.20 07:18
http://sankei.jp.msn.com/science/news/130720/scn13072007210001-n1.htm

(一部割愛しました。)
「新現象の発見について、実験チームの小林隆・高エネルギー加速器研究機構教授は「宇宙の物質の起源を、ニュートリノを手掛かりに解明する可能性が開けた」と強調する。

 宇宙は138億年前の誕生時には、身の回りにある普通の物質と、電気的な性質が逆の反物質が同じ数だけ存在した。両者は衝突すると光を出して双方が消滅する性質があり、時間とともに徐々に消えていった。ただ、反物質は物質と比べて生き残る確率がわずかに低いため、現在の宇宙には物質だけが残った。

 この仕組みは、ニュートリノとは別の素粒子であるクォークについては平成20年にノーベル賞を受賞した小林誠、益川敏英両氏の理論によって解明された。しかし、ニュートリノでも同様の現象が起き、宇宙の進化に大きな影響を与えたとみられており、今回の発見がその解明の糸口になる。

 T2Kは11カ国の研究者が参加。その成果に世界の物理学者が注目してきた。今回の新発見がなければ、宇宙進化の解明が大幅に遠ざかるところだったという。今後の実験で変身の様子を詳しく調べることで、宇宙誕生の謎に迫れそうだ。(草下健夫)」という。

⇒ニュートリノについては既報までにて初歩的な知識を得てきたと個人的に思っていますが、人工的に発生させたニュートリノで宇宙の進化に大きな影響を及ぼしているとは!
どのようなメカニズムなのか注目すべき発見です。

関連投稿:
放射化現象に係る投稿(その9:環境放射能ニュートリノに係るKamLAND 実験研究の現状と期待)
(2013-05-29)

上記チェレンコフ光の発光原理にも影響するものだろうか?興味あるところです。

ちなみに、
チェレンコフ光とは

ウィキペディアによれば
チェレンコフ放射
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%95%E6%94%BE%E5%B0%84

チェレンコフ放射(チェレンコフほうしゃ、Čerenkov radiation、Cherenkov radiation)とは、荷電粒子が物質中を運動する時、荷電粒子の速度がその物質中の光速度よりも速い場合に光が出る現象。チェレンコフ効果ともいう。このとき出る光をチェレンコフ光、または、チェレンコフ放射光と言う。

この現象は、1934年パーヴェル・チェレンコフにより発見され、チェレンコフ放射と名付けられた。その後、イリヤ・フランクイゴール・タムにより、その発生原理が解明された。これらの功績により、この3名は1958年ノーベル物理学賞を受けた。・・・

応用

粒子物理学

小柴昌俊によるカミオカンデスーパーカミオカンデなどでは、円錐状に広がるチェレンコフ光を捕らえることによりさまざまな研究を行う。そのチェレンコフ光がニュートリノにより散乱された電子により発生したのであれば、チェレンコフ光の観測結果から電子の運動方向や速度が分かり、それらからニュートリノの飛来方向などを計算することができ、ニュートリノが観測できる。

臨界事故[編集]

チェレンコフ光の例としては、原子力発電所の燃料が入ったプールの中で見える青白い光がある。東海村JCO臨界事故チェルノブイリ原発事故で「青白い光を見た」と作業員が言ったので、臨界事故の確認がとれた。 なお、東海村JCO臨界事故で見えた光がチェレンコフ光であったか別現象であったかについては、臨界事故の記事に考察がある。」という。