テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

上州半周②(上州太田焼きそば)

2010-10-26 09:03:58 | 国内旅行ー関東・甲信越
 肉でふくれあがったお腹を抱えて、やってきました太田市。駅前では、新田義貞公がお出迎え。



 夜は、この地の名物・上州太田焼きそばを食べることに。最低でも2軒は回りたかったのですが、昼のシュラスコがきいていて、夜になってもまだお腹の中に肉があるという状態です。やむをえず1軒で断念。その1軒は、太田市役所の脇にある「精華園」。



 店内には、B-1グランプリ会場で焼きそばを焼く店主の写真が飾ってありました。あの厚木会場にいたのかと思うと、どことなく親近感がわきました。



 富士宮焼きそばや横手やきそばとは異なり、これが上州太田焼きそばだという典型的な形式はないのだそうです。なんのこっちゃ。あえていうならば、太麺で、具がキャベツ、ということらしいです。「精華園」の焼きそば(500円)では、上からのりがふってありました。とりあえず、これで三国同麺をすべて味わったということに。



 翌朝、早起きして太田市内を散策してから、次の目的地に移動することに。まず大光院というお寺に。地元では初代住職の名をとって、呑龍さまと呼ばれているようです。左隅の緑の看板は、地元新聞社が選定した群馬県内の名所100の第1位に選ばれたということを示す看板です。



 名所第1位のお寺といっても、本堂はコンクリート製。群馬ってところは、名所旧跡の類に乏しいところです。まあ、北関東は温泉以外にあまり観光地がないのですが。その同じ北関東でも日光東照宮がある栃木や、水戸偕楽園がある茨城よりも、群馬は見劣りがする気がします。



 大光院にあった警告の看板。これって、境内のネコはとっつかまえて、ドリームボックスに送るということなのか! 坊主が殺生していいと思っておるのかあ。身寄りのない子を弟子として育てたという逸話のある呑龍さまが聞いたら、さぞ嘆くことであろう。



 殺猫寺院・大光院のお向いには富士重工の工場があります。こここそ、かの中島飛行機発祥の地なのだそうです。受付のおばさんに、発祥の地の記念碑とかはないのかとたずねると、「見たことがありません。中島知久平氏の銅像なら、金山にあります」とのことでした。私が太田市長だったら、隼をのっけたような記念碑をたてて、「隼と焼きそばのまち」というまちづくりで売り出すところなんだがなあ。でも、松山のような保守的なところでさえ、「坂の上の雲」といっただけで戦争賛美だとわめくサヨクがいるぐらいだから、なかなか隼を前面にだせないんだろうな。



 ついで前橋に。前橋駅前から群馬県庁までL字型にケヤキの美しい並木がつづきます。前橋駅では事件発生。伊勢崎からの切符を紛失してしまいました。前橋駅の駅員に告げると、あからさまにキセル乗車の疑いをかけられました。「だったら、伊勢崎駅の監視カメラで確認しやがれエー」と逆切れしてやればよかったかな。



 電線も地中化されていて美しい道です。当然、国土交通省だかなんだかのナントカ100選に選ばれていました。



 奥のレンガ色の高い建物が群馬県庁です。元旦のニューイヤー駅伝の出発点ですね。
 


 前橋といったところで、観光すべきところはありません。う~ん、北関東は荒涼としているなあ。というわけで、関心は食べるほうに向かわざるをえません。

上州半周①(大泉町のシュラスコ)

2010-10-25 08:51:17 | 国内旅行ー関東・甲信越
 群馬、栃木、茨城という北間東は、東京の裏庭というか、裏山のような地域です。そういうわけで、東京にいた時は何かと行く機会があったのですが、松山に来てからはさっぱりです。関東での会議となると、東京か横浜なんで。今回、群馬出張が入ったので、ひさしぶりに北関東の地に足を踏み入れました。東武線に乗るのもひさしぶり。うらぶれていた北千住駅がきれいになっていたのにはびっくり!



 さて、館林で乗り換えて小泉線で西小泉駅に。



 ここはブラジル国籍の人が多く住むことで有名な大泉町です。駅前にも、ブラジルの食品を扱うお店があります。



 看板です。



 ポルトガル語併記が基本。



 大泉町に来たのならば、ぜひとも食べて帰らねばならないのがブラジル料理。三洋電機の工場のすぐそばにある「プリマヴェーラ」にいきました。



 シュラスコを出すお店です。シャム社長の話では、その昔、松山の大街道にもシュラスコ料理店があったとのことですが、ほんとうでしょうか。似非横浜家系ラーメンの「山うち家」のように、似非シュラスコ料理だったんじゃないかなあ。
 


 せっかくだから、1980円コースをいってみました。



 ビュッフェ食べ放題といっても、これを食べてしまうと肉が入らなくなってしまうのは目に見えているので、ちょっとだけ。



 ブラジルの名物フェイジョン。豆のスープです。塩味がついています。おいしいものかといわれれば、別においしくはありません。



 こんな感じで、1種類ずつもってきて、その場で切り分けてくれます。



 最初は、はやく持ってきてくれえ、という感じです。しかし、そのうち、あと何種類くるのだろうか、という感じに変わっていきます。肉ばかり、なかなかたべられるものではありません。基本の味つけは、塩です。



 これはニンニク醤油につけてあるステーキ。日本風に調整されたものも加わっていました。あとの10種類のお肉は省略。とにかくお腹いっぱいにになりました。胃袋全体に肉が詰まっているという感じ。昼から、こんなものを食べていたら、糖尿病か痛風になりそうです。



 ブラジル人は刺青が好きなのか、街で刺青屋を複数見かけました。ブラジルのサッカー選手とか、よくいれているような気がするもんね。



 ブラジル人のためのお店が入っている「ブラジリアンプラザ」。



 サンバの衣装やブラジルのサッカーチームの応援グッズも。



 ブラジルの飲み物。黄色いインカコーラや、正体不明の果物のジュースなど。



 というわけで、ちょっと街をぶらついても面白い大泉町でした。しかし、三洋電機はパナソニックに吸収され、ここ大泉工場も整理縮小が決まっているそうです。母国に帰るブラジル人も増えているということだし、大泉町も曲がり角に来ているようです。そのせいか、閉店したお店もみかけました。とにかく、肉でいっぱいの胃袋を抱えて、次に移動です。

ロカンダ・デル・クオーレ

2010-10-20 08:48:15 | イタリア料理
 『勝手に松山ミシュラン』という松山の飲食店ガイドが刊行されました。この本ですすめられているイタリア料理店で、「ロカンダ・デル・クオーレ」という重信(東温市)にあるお店には行ったことがなかったので、行ってみることにしました。11号線沿いにある「サークルK」のところの交差点を左折すると、すぐのところにあります。



 入店して席につくと、いきなり料理の説明が始まります。これが長い長い。どうやら南予か久万の山奥から出てきて、初めてイタリア料理を食べる人間に見られたらしく、パスタの種類一つ一つの解説からはじまって、延々とだらだら説明がつづきます。気の短い人やお腹ぺこぺこの状態で来た人には、耐え難い苦痛でしょう。で、3500円のコースをたのむことに。「コースの方がおトクです」という感じで、微妙に誘導されたので。



 さて、やっとこさ料理が登場したかと思うと、ここでまた「どこどこ産のなんとかを、ああしてこうして」という解説が、いつ果てることなくだらだらと入ります。料理を目の前にしておあずけ状態です。そのようなご丁寧なご説明(こけおどしの能書き)をとっぱらって食べてみれば、単なる焼き野菜ときのこです。このようなものを、ありがたがって食べる人の気がしれません。



 パン。



 プリモはカラスミのスパゲティにしました。カラスミが断片が目に見える形で入っていたのはよかったです。まあ、標準的なできばえでしょうか。



 そして、3500円に千円追加して頼んだ牛のソテー。写真は2人前です。もちろん、肉が冷めるのもおかまいなしに、トマトがどこどこ産だっていうような説明がだらだら入ります。そして、この肉がひどい代物。カチカチのパサパサ。千円追加したことが恨めしくなりました。



 松山市内のフランス料理店やイタリア料理店の料理人の方たちは、例外はあれど、技術的にしかっりしているようで、肉の焼き加減など上手なものです。たまに、ちょっと火を通しすぎているかな、と感じることがあるぐらいです。ここ「クオーレ」の肉は、こんな状態です。これほどひどいのには、なかなかお目にかかれないのでは。ここまで火を通したら、どんな肉でもカチカチパサパサになるだろうさ。これを「一心」のおやじがみたら、怒るであろうか泣くであろうか、どちらかなあ。



 デザート。パンナコッタ。



 なぜ、このようなお店が松山市内のイタリア料理店をさしおいて、おススメになっているのであろうか。私の感じ方がおかしいのか。気になったので、「食べログ」をみてみると、4人が投稿していて、その中で「るもるも」さんという方が5点満点で1.5点の評価を与えていました。この人の舌が、一番信頼できる気がします。けれども面白いのは、るもるもさんの文章から、他の人はおいしいって言っているのに、なんでおいしく感じられないんだろう、という戸惑いが読み取れることです。ご自分の感覚を信じればいいのに、と思います。「王様は裸だ!」ってやつですね。さて、『勝手に松山ミシュラン』の「クオーレ」の項では、どうみてもラビオリにしか見えない料理の写真に、「ニョッキ」なんて説明がついています。このガイド本、あてになるのかねえ。




 「ロカンタ・デル・クオーレ」の記事に、こんなコメントが届きました。
「色々な意見はあるんでしょうがこのブロガーさん、評論家ぶってるわりには料理知識ゼロじゃないの?どぉーせ写真もスタッフの目を盗んでとったものなんでしょーね。食べ歩きブログかくならカップラーメンランキングでもかいてれば良いのでは(苦笑)せっかく楽しみにみたのに不愉快なあんたのブログこそ、勝手に不愉快ミシュランですね。」


 このコメントって、「ロカンタ・デル・クオーレ」からなのかな。調理人って、ヘボい料理を指摘しても、反省とかしないんだねえ。不愉快になるだけなんだ。

 不愉快なのは、お金を出してマズイ料理(特にカチカチの肉)を食べさせられた、こちらだと思うんだが。千円プラスして注文したのに、このひどい牛肉! 今、思い出しても腹が立つ。



 まったく、このコメントが勧めているとおり、同じ金額をカップラーメンに回した方が、ずっとマシだったわい。いうなら「勝手に『恨ミシュラン』」(by西原リエゾー先生)ですよ。料理の知識がゼロであろうが、マイナスであろうが、「クオーレ」と松山市内の「ヴィオラ」だ「イル・ベヴィトーレ」だ「フロア」だと、食べ比べてみれば、どちらがおいしいか、誰にも簡単明瞭にわかるだろうさ(おいしいのは、もちろん市内のお店です)。

*参考資料
「ヴィオラ」(うまそお~)


「アマーレ アマーレ」


「バル・コーノ」


「グリーン・カーメル」(ちょっと写真が暗くてヘボいですけど)


「ジュジュ」


「ル・トワ・ルージュ」(ここと比べるのはいくらなんでも酷か。「ロカンダ・デル・クオーレ」の肉の焼目が横筋1本なのに、「ル・トワ・ルージュ」は、焼目が網目状です。比べれば、技量の差は歴然(かな)。「料理の知識はゼロ」ですが)


 とにかく、私の撮ったヘボ写真でも、出来栄えの差は、誰の目にもあきらかでしょう。食べれば、もっと違いがわかります。

 「クオーレ」は、店内写真撮影禁止することだね。写真を撮られたら、大阪の店をつぶしたような、調理技術のなさが一目瞭然でわかっちゃうから。松山近辺で外食する人は、なんでもかんでも褒めちぎって、提灯持ちしてくれるような心優しき田舎の人とは限らないからね。




たつ(今治市)

2010-10-19 08:48:40 | 大衆食堂
 シャム社長が今治に用事があるということで、なぜかお供をさせられました。昼食をどこにするか、ということになって、昨年あたりの「もぎたて」にでていた「たつ」に行くことにしました。



 住宅街の中、日高小学校のすぐそばの古い民家のような建物で営業しています。



 店内も、昔の食堂そのもの。



 「手打ちそば」とか「手打ちうどん」という言葉は聞くけれど、耳慣れない「手打ちカツ丼」「手打ちトンカツ」の文字が。日本語としてどうか、という気もしますが、お店の意気込みが伝わってくるような気がします。



 私はジャンボカツ丼(1100円)。からりと揚った大きなカツに、ドミグラスソースがかかります。ソースは、岡山のものほどクドくない味です。その意味では食べやすいです。



 こちらはシャム社長がたのんだ通常サイズのカツ丼(900円)。ジャンボと、どこがちがうの、というぐらい大きかったです。



 カツは大きいばかりではなく、厚みもあり、しかも柔らかく揚っています。写真ではわかりづらいですが、カツの下に玉子でとじたご飯があります。ここらへんが、ゆでたキャベツをのせたりする岡山のドミカツ丼と異なる「たつ」独自性です。この玉子は「とみたま」を使用していると、店内に貼り紙がしてありました。その貼り紙をみるなり、シャム社長は「富田くんちのぞな!」と一声吠えて、視線で私に同意を求めてきました。どうやら「とみたま」をつくっている養鶏場の経営者が、シャム社長の昔の知人らしいのです。しかし、私に同意を求められても、愛媛に縁もゆかりもないゆえ、「トミタくん」が何ものか皆目見当がつきません。シャム社長にも困ったものです。



 店内に池田高校の蔦監督の色紙を発見しました。お店関係のどなたかが、池田高校に進学したのでしょうか。



 「メニュー」には、カツラーメンやカツライスなど、ためしてみたいものがありました。



 どこの店とはいいませんが、店構えと値段ばかり立派な松山市内のトンカツ専門店なんかよりも、ずっと安くておいしいお店だと思いました。今治もなかなかやるものです。また行ってみたいお店です。

「たつ」 今治市別名441 0898-31-5826



おのぼりさん風に東京出張②

2010-10-18 08:37:28 | 国内旅行ー東京
 東京出張の夜、中学の同級生たちとあいました。おのぼりさんと化して、「スカイツリーがみたい」といったら、浅草での待ち合わせになりました。



 田舎者あつかいされて、「ほらほら、写真撮ってきな」といわれて撮ったスカイツリー。もう日が暮れていたので、なんだかよくわかりません。



 浅草で、どこに行くかと思ったら、イタリア料理店でした。「浅草まで来て、イタリア料理かい」というと、「だって、和食きらいでしょ」といわれてしまいました。まあ、そりゃそうだ。



 いろいろたのみましたが、主なものを。これはバニャーカウダ(880円)。アンチョビとニンニクがきいたソースがおいしかったです。



 キノコのクリームソースのニョッキ(1000円)。ニョッキの弾力がよかったです。



 ゴルゴンゾーラのリゾット(1200円)。これもチーズの風味がしておいしいです。しかし、松山と比べると、量がお上品ですかね(はっきりいって少ない)。



 牛ほお肉の赤ワインソース煮込み(1200円)。これは、注文したのに忘れられていたので、量を多くしてくれました。ちょっとうれしいかも。柔らかく、ホロホロになるように煮込まれていました。



 2次会は、安易にイタリア料理店のお向かいのお店に。昔は、日本酒を飲ませるお店だったそうですが、今は「浅草ビヤホール」となっていました。



 世界各地、日本各地のいろんなビールが取り揃えられています。そこで、このようなビールを品書きに発見! 東京にいってまで見たくはない「梅錦」の2文字。でも、ヴァイツェンがあるのか。今度、買って、ためしてみるかな。



 「浅草ビヤホール」の料理は、基本にイタリア料理があるようで、1軒目ともろかぶり。ピッツァは薄焼き型でおいしかったです。



 迷うといけないということで、最後は地下鉄の入口まで送ってもらいました。なんか屈辱的な気も…