産経ニュース
『大阪市の姉妹都市である米サンフランシスコ市の公園で中国系民間団体が慰安婦像や碑文を設置し、サンフランシスコ市議会が「慰安婦の日」を制定する決議案を採択したことに対し、大阪維新の会大阪市議団は27日の市議会本会議に、サンフランシスコ市に公有地への像設置の再検討を求める決議案を提案する。ただ、自民、公明両党は反対する方針で、賛成少数で否決される見通し。
吉村洋文大阪市長は25日、サンフランシスコ市での動きに関し「市が団体から慰安婦像の寄贈を受け入れることになれば、姉妹都市の関係を解消する」と述べた。自民などは決議案に反対する理由の一つとして、慰安婦制度をめぐる橋下徹前市長の過去の発言や吉村市長の対応を挙げているという。
「日本軍に性奴隷に…」事実無根の碑文
慰安婦像と碑文は22日、中国系民間団体によってサンフランシスコ市内の公園の展示スペースに設置された。
碑文には「日本軍に性奴隷にされた数十万人の女性や少女」などと事実無根の内容が含まれている。展示スペースは私有地だが、今後、市に寄贈されて公有地となる見通し。これに先立ち、サンフランシスコ市議会は、9月22日を「慰安婦の日」に制定する決議を全会一致で採択している。
維新が提案する予定の再検討要求決議案では、平成27年に慰安婦問題について最終的かつ不可逆的な解決を確認した日韓合意がなされたことを指摘。その上で、像と碑文が設置され、慰安婦の日を制定することは「合意の精神を傷つけるものと言わざるを得ず、姉妹都市の議会として看過できない」としている。
また、慰安婦の日制定決議の提案理由に「日本の慰安婦制度が人身売買への道を切り開いた」などと事実に反する記載があることにも言及。将来にわたる良好な関係を築いていくため、像と碑文がサンフランシスコ市へ寄贈され、公有地に設置されることになる事態について「再検討を強く求める」と訴えている。
「像設置には賛同しない」も…
自民は決議案に賛成しない理由の一つとして、橋下前市長が25年、第二次大戦中の慰安婦に関して「(当時)慰安婦制度が必要だということは誰にだって分かる」などと発言した後の対応のまずさを挙げる。
自民市議団幹部は26日、「像設置や慰安婦の日制定には賛同しない」とした上で、サンフランシスコ市議会が橋下氏の発言に対する非難決議を採択したのに「橋下氏も吉村市長も適切な対応をしてこなかった」と批判。慰安婦像の問題は「外務省が中心となってやるべきことだ」とも述べた。
公明市議団幹部は「しっかりとした話し合いをしながら理解を深めることが大事だ」と話した。』
百田尚樹
『大阪市議会の自民党と公明党が、サンフランシスコ市の慰安婦像設置に抗議する決議案に反対するという、とんでもない決断をした。
大阪市議の自民党と公明党は全員韓国人なのか!!
少なくとも日本人の心を持ってはいない!』
原田りょう【大阪府議会議員】
『全く誤解。自民党大阪市会議員団は
・慰安婦像設置には明確に反対
・政権与党の強みを生かし国の外交ルートを通じ撤去に動いて行く
・この時期の決議は何の意味もなくSF市と関係を悪化させるだけでただの維新のパフォーマンス
要は、維新と違い具体的に慰安婦像撤去のための実を取るということ。』
新家博
『百田氏にはブロックされているので何を批判したのか知らないが、この原田氏の応答を見る限り、原田氏は全く駄目。なぜなら「何の意味もなくSF市と関係を悪化させるだけ」などと日本人メンタリティ丸出しの「波風立てるな」の発想がいかに慰安婦問題を悪化させたかこの議員はまるで学習していない。
「政権与党の強みを生かし国の外交ルートを通じ撤去に動いて行く」などと自分が動かず人頼みな姿勢ではとても信じるに足りない。ムラの顔役程度の政治家であることを自ら暴露しているだけである。世界の中でこんな日本人的メンタリティ丸出しの議員は害にこそなれ益にはならぬのである。』
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私のツイート
『東京と大阪ではある種のラグの様なものがあり、それは大阪読売テレビの本社と東京支社のそれに似ています。そして慰安婦問題はどちらも本社の朝日新聞大阪の植村記者の記事から始まった。これらの微妙な齟齬と政府を差し置いて大阪が独断で抗議する話を混同されないほうが良いでしょう。』
ツイート140文字で理解してもらうには能力がそこまで発達しておらず、自分で読んでも何が言いたいのか理解できるはずも無く、ブログにて百田氏へ伝へたかったことを弁解風に書いてみたいと思う。
プロの産経ニュースを読んでいただき、その後に百田氏、大阪自民の原田氏、ブロックされながらも百田氏擁護である新家博氏のツイートを読んでいただき本題に入ろうと思う。
この維新を中心とする動きは当然の判断であり、百田氏のツイートもその感情を素直に表現したツイートであるにも関わらず、何が問題なのか?
その原因は歴史認識の齟齬と人権問題、レイシズムとが複雑に絡み合った上に、地方都市と国、国家間では解決済、一部の挺対協、ロビー活動、朝日新聞などによって長期間かけて深い根を張った問題であり、大阪とサンフランシスコが姉妹都市を云々する話ではなくなっているのだ。
しかしながら維新の動きは当然で反対する共産党と共闘する自民にも問題がないわけでもない。
東京と大阪の捻れは深刻で、辻元清美が当選し、自民が弱い土壌もある。
更に大阪は読売テレビ東京は日テレであり、そこまで言って委員会は東京では放送されず、大阪では昼に放送されている。このようにネットの言論に近いテレビが大阪のみ放送という違いもあって、捻れが生まれやすいのだ。
確かに新家氏の主張も一理あって、「波風立てるな」の主張がこの問題を一方的に進行させた要因であり、日本人的メンタリティ丸出しだからこそ大阪では弱いことも確かである。「わてがやったる、任しとき」という出しゃばりで図々しさが大阪では受けるのだ。
国として不可逆的に解決したものをわざわざ再燃させ友好関係まで崩すとの原田議員のスマートさは東京では認められるが、大阪では通用しないのだろう。
以上のように私が百田氏に伝えかったのは慰安婦像問題と自民党批判を混同しないほうが良いとのメッセージで、決して百田氏新家氏を否定しているわけではない。
それより、何故このタイミングで自民党批判なのか、また松井府知事の希望の党との距離感が今後の自民党を左右することの方が極めて重要で注視したい。