ローマ法王や神父に女性が存在しないことには目を瞑り皇室が女性差別であるとの国連人権委員会の嫌疑は明らかな反日であり宗教弾圧に近いとも言える。厳密に言えば神道は宗教に非ずと考える私見的立場から宗教からの弾圧と捉えるほうが自然であろう。
もし仮に磯野家にカツオとワカメが存在しないとしたら、男系女子であり直系長子のサザエさんが女性天皇となり得るが結婚すれば(婚姻は不可だが)磯野家は終わりフグ田家となってしまうのだ。
つまりこれまでの皇統に女系となるタラちゃんは存在し得ないのであり、結婚と同時にフグ田家に臣籍降下することとなるのである。
したがって直系長子ではなく、あくまでも男系男子、父系男子によって継承されてきたのが揺るぎない事実なのだ。
現行皇室典範 第一條 「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」とあり愛子内親王殿下が継承順位にあがることはない。
では何故女性天皇論が囁かれるようになったのだろうか。それはまさしく皇統の危機に乗じて皇統を断絶させる為に仕組まれた策なのである。
そこで私はある言葉を思い出した。八紘一宇である。田中智学が日本的な世界統一の原理として明治36年に造語した言葉が八紘一宇だ。
GHQは国家神道、軍国主義、過激な国家主義と切り離すことができない言葉として公文書での使用を禁じており、この占領政策から第二次世界大戦中、日本の中国・東南アジアへの侵略を正当化する世界征服としてのスローガンとして用いられたとする否定的な考え方が生まれたのであろう。
しかしながら八紘一宇の解釈はと神武天皇を祀っている橿原神宮はこのように説明をしている。
『神武天皇の「八紘一宇」の御勅令の真の意味は、天地四方八方の果てにいたるまで、この地球上に生存する全ての民族が、あたかも一軒の家に住むように仲良く暮らすこと、つまり世界平和の理想を掲げたものなのです。昭和天皇が歌に「天地の神にぞいのる朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を」とお詠みになっていますが、この御心も「八紘一宇」の精神であります。』
天皇という位の根底には脈々と国民の安寧は疎か世界中の民族の平和を願う精神が受け継がれてきたことになる。
つまり女系天皇を擁立することでアフリカ系天皇や米国系、アジア系、はたまたヨーロッパ系の天皇が誕生可能となり八紘一宇の布石として考えることが出来るのである。
従って女系天皇は皇統の断絶と世界平和という相反した自虐的だが崇高なる目的のための新しい天皇と考えることも可能なのである。
だがしかし冒頭で述べた宗教からの弾圧や国内においてすら反天連や共産党の存在、近隣には謝罪を求める韓国など世界平和より自分だけの平和を求める人間がいる限り世界征服と思われて皇室は消滅するのが関の山だ。