韓国は長いこと(李朝時代よりも前から)中央集権でした。
また産業構造の変化に伴い工業国化してきましたが、基本的に地方農村から大都市(とくにソウル圏)への人口流入という形で対応してきました。
このため、首都圏の人口は韓国全体の人口の実に約四割にも達します(釜山とその近郊を加えると、実に六割)。
古くから地方を監督する役人は中央から派遣されており、地方自治がありませんでした。
こうした中で(もともと?)「地方を下に見る}という傾向が表れています。
「地方工場には人が集まらない」とか、ひどいもの「地方の学校の先生のなり手がいない」ので自治体が先生のための優遇宿舎を建てた、というようなものもあるようです。
ソウル市内でも江南地区は「おしゃれ」な地域なのですが、そこに事務所を構えると(仕事内容とは関係なく)応募者が増えるのだそうです。
大学の人気は、まず「ソウル大学」、その次が有名私立大学(ソウルにしかありません)、次に「ソウルにある大学」「ソウル近郊にある大学」で、地方大学はその後。
「地方の特色ある人気大学」はないのです。
その結果、地方大学の先生の給与は安いのだそうです。