北朝鮮で、独自ブランドのタブレット型端末が主に学習用として人気を集めている。アップルのタブレット端末「iPad(アイパッド)」と同じB5サイズほどの端末を起動させると、画面に二十数個のアイコンが並んだ。商品名は、抗日闘争ゆかりの景勝地の「三池淵」だ。
「文芸図書」のソフトを起動させると、金日成主席や金正日総書記の活動を小説化した作品などがずらり。中国語学習ソフトや外国語辞書もある。画面構成はグーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」とよく似ている。ソフトの追加は可能だがインターネットにはつながらなかった。
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)機関紙「朝鮮新報」などによると、北朝鮮で販売されている同種端末は計3機種で、価格は最高でも300ドル(約2万6千円)弱。