「テレビ」と「平和」と「憲法」のblog

元ワイドショープロデューサー仲築間 卓蔵(なかつくま・たくぞう)のブログ

受信料拒否も 選択肢のひとつ

2005-02-12 23:58:53 | Weblog
友人からの誘いで 川崎市の『くらしの相談センターセミナー』で話をしてきました。
与えられたテーマは「報道・放送のいま」です。

その日は サッカーの日朝戦当日でした。ぼくだってテレビ観戦したかったから 参加者も少ないだろうと思っていましたが なんと 予想に反して会議室は満席 50人の参加でした。
イラク戦争報道や憲法に対するメディアの姿勢に 「言いたいことが山ほどある」のです。
同時進行で 政治家による番組介入に対する批判が高まっている時期でもあります。
「サッカーも氣になるが メディアについても話し合いたい」という人たちです。

JCJ(日本ジャーナリスト会議)の機関紙「ジャーナリスト」編集部のH君が購読申込書を持ってきてくれたこともあって 6名の購読者が増えました。

JCJ入会や機関紙購読の依頼をすると かなりのひとが メディアの現場にいる連中でも「おれはジャーナリストじゃないから」と 入会や購読に躊躇する人がいます。
そんなとき こう申し上げているのです 「経理職場なら経理の仕事を通じて 放送に意見を言えるはずだ。総務職場だって関連企業で働くひとだって同じだ」。「まして 視聴者 市民は放送によって影響をうけ 時には被害さえうける JCJは記者やカメラマンだけの集まりではない」「ジャーナリズムに関心のある人の集まる場なのだ」「JCJに関心をもってほしい」と。
そんな説明に賛同してくださった結果の6名だったと思います。
6名の方々の 率直な意見をお待ちしています。

◆ 今回のセミナー参加者の中にも NHK受信料不払いの人がかなりいました。まだまだ増えるのではないでしょうか。NHKの地方局にも抗議や要請の取り組みが続けられています。
インターネットを通じて集まった東大の教授や日本航空機長 出版社編集長など27人が呼びかけ人となって発足した会が 政治家への事前説明を禁じる規定を「NHK倫理・行動憲章」に明記することを求め 要望が満たされるまでは受信料の支払停止を全国の視聴者に呼びかけることにしたといいます。(一方で 「要望がすべて満たされた場合は 支払停止期間中の受信料をさかのぼって支払う」としているところが特徴です)

◆ NHK新会長は就任時の会見で 「一般論として 個々の番組について事前に説明することが当然とは思っていない」と言明していました。
しかし その後 「説明自体が悪いことではないが お伺いを立てるようなやり方は問題だと言う意味だ」と 自民党総務会に釈明したそうです。あっという間の転換です。半歩前進して 二歩後退です。会長が替わっても同じなのです。

◆ あらためて思うのですが

 1 受信料で成り立っているNHKなのに 受信料を支払っている方を向いていないことがはっきりしまし
   た。
   NHKに 放送局としての独立・自立を決断してもらうためには その基盤(受信料)を揺るがすしか
   ないようです。
   NHKが決断し 独立・自立の姿が見えれば 民間放送だってうかうかしていられませんよ。
   受信料の一時支払停止は NHKを「本気」にさせるための選択肢の一つだと あらためて思うように
   なりましたよ。

 2 それだけではだめでしょうね
   NHK問題は 歴史認識について決着をつける取り組みでもあります。首相が替わるたびに 歴史認識
   がころころ変る。いいかげんにしてほしいですよ。
   とりあえず 番組介入した政治家は 政治の舞台から降りてもらいましょうよ。
   この際 政治の「土壌」を思いきって替えれば よりましな国になるとおもいますよ。
 3 進行中の裁判も このような流れと無関係というわけにはいかなくなるでしょう。

戦後60年 日本ジャーナリスト会議の発足から50年
NHK問題をきっかけに 「地鳴り」のようなものを感じますが いかがですか。

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