憲法記念日を前後して NHKの「憲法番組」はよかった
アメリカによる押しつけ憲法ではないことが ある程度理解されたとおもう
5月7日の『クローズアップ現代』”9条を語れ 平和憲法は今”も わずか30分だったが興味ある内容だった
経団連の代表は 相変わらず「Cラインで石油タンカーが攻撃されたら」「これまで以上に危険になっている」「海外での経済活動のためにも(改憲は必要)」という。
相手に攻撃の意思があれば 護衛されていようがいまいが攻撃するだろう
攻撃には理由がある 理由をつくりださないことが大切なのだが・・・。
番組は メーデーに参加したニート、フリーターのデモも取材していた。400人が「時間給をひきあげろ!」「残業代を支払え!」とシュプレヒコールを繰り返していた。
その中に 作家・雨宮処凛の姿があった。マイクを持っていっしょにシュプレヒコールしていた。彼女は 元右翼だがいまは護憲派である。
若者たちの憲法感は 「戦争でもおきないと今は変わらない」「バイトするより自衛隊がいいと思う 国が給料を保証してくれるから」
雨宮は若者たちと交流しながら感想を述べる。「彼らにとって 戦争が希望。平和は絶望」「利権の配置は変わらない。異議申し立てなのです」と。
若者たちの声を聞きながら 満州事変直後の「純朴そのものな村の年寄りの一団」の会話を思い出した。
小熊英二という人が『民主と愛国』で 「1930年代前半には 経済不況からの脱出口として 戦争に期待をかけていた庶民も少なくなかった」と述べ 農本主義者の右翼橘孝三郎が記録したという『純朴そのものな村の年寄りの一団』の 列車の中の会話を記している。(友人から送られた資料で知ったのだが)
会話とは
「どうせついでに早く戦争でもおっぱじまればいいのに」「ほんとにそうだ さうすりゃあ一景気来るかもしらんからな」「ところでどうだい こんなありさまで勝てると思うかよ なにしろアメリカは大きいぞ」「いや そりゃどうかわからん しかし日本の軍隊はなんちゅうても強いからのう」「そりゃ世界一にきまってる。いかし 兵隊は世界一強いにしても 第一軍資金がつづくまい」「うむ・・・」「千本桜でなくとも とかく戦いというものは腹が減ってはかなはないぞ」「うむ そりゃそうだ。だが どうせ負けたって構ったものじゃねえ ひと戦争のるかそるかやっつけることだ。勝てばもちろんこっちのものだ。思う存分カネをひったくる。負けたってアメリカならそんなにひどいこともやるまい。かえってアメリカの属国になりゃあ楽になるかも知れんぞ」
デモの若者と 「年寄りの一団」の会話。似ている。
満州事変直後と今。
「閉塞感」を打ち破るためには 殺したり殺されたりは二の次なのだ。
満州事変直後と 今は違う。いまは「憲法」がある。その気があれば選挙で仕組みを変えることができる。そこが決定的に 違う。
格差や貧困 ニート、フリーター問題を本気になって考えようとしないのは そんな人たちがさらに増えることを待っているのでは・・・とも思える。
そんな若者たちが 閉塞感からの「お出口はこちら!」と案内される道は 「いつかきた道」である。
若者たちとの会話が成立する状況は生まれている。
日本の軍事費に占める人件費を調べてもらった。
07年の防衛予算 4兆7000億円 そのうち人件費2兆1000億円。
約半分が人件費。
「九条」改悪と徴兵制。かつては「一銭五厘のハガキ」一枚で徴兵された。
ものごとには 必ず経済的側面がある。
若者たちとの会話は 十分に成り立つ。
そんなことを考えさせられた『クローズアップ現代』であった。
アメリカによる押しつけ憲法ではないことが ある程度理解されたとおもう
5月7日の『クローズアップ現代』”9条を語れ 平和憲法は今”も わずか30分だったが興味ある内容だった
経団連の代表は 相変わらず「Cラインで石油タンカーが攻撃されたら」「これまで以上に危険になっている」「海外での経済活動のためにも(改憲は必要)」という。
相手に攻撃の意思があれば 護衛されていようがいまいが攻撃するだろう
攻撃には理由がある 理由をつくりださないことが大切なのだが・・・。
番組は メーデーに参加したニート、フリーターのデモも取材していた。400人が「時間給をひきあげろ!」「残業代を支払え!」とシュプレヒコールを繰り返していた。
その中に 作家・雨宮処凛の姿があった。マイクを持っていっしょにシュプレヒコールしていた。彼女は 元右翼だがいまは護憲派である。
若者たちの憲法感は 「戦争でもおきないと今は変わらない」「バイトするより自衛隊がいいと思う 国が給料を保証してくれるから」
雨宮は若者たちと交流しながら感想を述べる。「彼らにとって 戦争が希望。平和は絶望」「利権の配置は変わらない。異議申し立てなのです」と。
若者たちの声を聞きながら 満州事変直後の「純朴そのものな村の年寄りの一団」の会話を思い出した。
小熊英二という人が『民主と愛国』で 「1930年代前半には 経済不況からの脱出口として 戦争に期待をかけていた庶民も少なくなかった」と述べ 農本主義者の右翼橘孝三郎が記録したという『純朴そのものな村の年寄りの一団』の 列車の中の会話を記している。(友人から送られた資料で知ったのだが)
会話とは
「どうせついでに早く戦争でもおっぱじまればいいのに」「ほんとにそうだ さうすりゃあ一景気来るかもしらんからな」「ところでどうだい こんなありさまで勝てると思うかよ なにしろアメリカは大きいぞ」「いや そりゃどうかわからん しかし日本の軍隊はなんちゅうても強いからのう」「そりゃ世界一にきまってる。いかし 兵隊は世界一強いにしても 第一軍資金がつづくまい」「うむ・・・」「千本桜でなくとも とかく戦いというものは腹が減ってはかなはないぞ」「うむ そりゃそうだ。だが どうせ負けたって構ったものじゃねえ ひと戦争のるかそるかやっつけることだ。勝てばもちろんこっちのものだ。思う存分カネをひったくる。負けたってアメリカならそんなにひどいこともやるまい。かえってアメリカの属国になりゃあ楽になるかも知れんぞ」
デモの若者と 「年寄りの一団」の会話。似ている。
満州事変直後と今。
「閉塞感」を打ち破るためには 殺したり殺されたりは二の次なのだ。
満州事変直後と 今は違う。いまは「憲法」がある。その気があれば選挙で仕組みを変えることができる。そこが決定的に 違う。
格差や貧困 ニート、フリーター問題を本気になって考えようとしないのは そんな人たちがさらに増えることを待っているのでは・・・とも思える。
そんな若者たちが 閉塞感からの「お出口はこちら!」と案内される道は 「いつかきた道」である。
若者たちとの会話が成立する状況は生まれている。
日本の軍事費に占める人件費を調べてもらった。
07年の防衛予算 4兆7000億円 そのうち人件費2兆1000億円。
約半分が人件費。
「九条」改悪と徴兵制。かつては「一銭五厘のハガキ」一枚で徴兵された。
ものごとには 必ず経済的側面がある。
若者たちとの会話は 十分に成り立つ。
そんなことを考えさせられた『クローズアップ現代』であった。