有事法案が衆院有事特別委員会で強行採決されたのは 昨年5月15日だった。
そのときテレビは「タマちゃん」「白装束集団」の報道に明け暮れた。
採決された途端 タマちゃんはいなくなった 白装束集団報道もピタリと止んだ。「陰謀ではないか」という声があがるほどの状況だった。忘れはしない。
十分な審議もされないままに 6月14日有事法は成立してしまった。
その後に起きたこと
電気 ガス 交通 放送などの事業者160社が「指定公共機関」に指定された。
有事関連法の一つである「国民保護法」にもとずいてのものである。
「国民保護法』とは 「地方公共団体 指定公共機関等の責務や役割分担を明確にし 国の方針の下で 国全体として万全の措置を講ずることができるようにする」ためのものだ。一旦緩急があれば 指定された機関は協力しなければならないことになる。
放送局で指定を受けたのはNHKと東京 名古屋 大阪の広域圏民放19社。19社を除く地方民放局は「指定公共機関」として 都道府県知事の指定を受けることになる。
すでに東京のMXテレビ テレビ神奈川 青森のテレビ局が打診されているという。
このような動きは 一般に知られていない。
一旦緩急があれば なにをおいても報道するのは放送局の当然の役割である。いちいち政府から あれこれ指図されるものではない。わざわざ「指定公共機関」に指定するというのは 報道のありかたを政府や知事が監視するということだ。誰だってそう思うだろう。
15年戦争時(満州事変 日中戦争 太平洋戦争)の新聞を読み直してみよう。軍の発表の垂れ流し記事でいっぱいである。「指定公共機関」はそれを連想させる。言論統制の前触れである。「国民の保護」ではなく「国民を統制する」役割を担わされることになる。
日本民間放送連盟の月間『民放』は 「都道府県の国民保護計画は 政府が05年3月ごろに定める<国民保護に関する基本指針>に基ずくことが同法で定められているため 基本指針を踏まない計画策定は 手続きに瑕疵がある」と指摘している。おかしいんじゃないの?といっている。
民放労連も「指定公共機関」とすることに反対してきた。「有事体制に放送局が組み込まれることによって 国家権力からの独立・自律が最大の前提である言論・表現の自由が脅かされ<真実>が国民の目から覆い隠される事態を何よりも懸念した」ためである。そして「国民保護法など関連法の成立から 「指定公共機関」選定に至る経過は 私たちのこうした懸念を解消するどころか ますます強める結果となっている。今回 政府の一方的な決定によって放送局が指定公共機関に指定されたことに強く抗議するとともに 有事法制を発動させないために 労働組合 諸団体と連携して取り組みを進めていく決意である」という委員長談話を発表している。
「指定公共機関」について知ってほしい。
そして いま 憲法九条 教育基本法。
「いつかきた道」に戻ることはゆるされない。
そのときテレビは「タマちゃん」「白装束集団」の報道に明け暮れた。
採決された途端 タマちゃんはいなくなった 白装束集団報道もピタリと止んだ。「陰謀ではないか」という声があがるほどの状況だった。忘れはしない。
十分な審議もされないままに 6月14日有事法は成立してしまった。
その後に起きたこと
電気 ガス 交通 放送などの事業者160社が「指定公共機関」に指定された。
有事関連法の一つである「国民保護法」にもとずいてのものである。
「国民保護法』とは 「地方公共団体 指定公共機関等の責務や役割分担を明確にし 国の方針の下で 国全体として万全の措置を講ずることができるようにする」ためのものだ。一旦緩急があれば 指定された機関は協力しなければならないことになる。
放送局で指定を受けたのはNHKと東京 名古屋 大阪の広域圏民放19社。19社を除く地方民放局は「指定公共機関」として 都道府県知事の指定を受けることになる。
すでに東京のMXテレビ テレビ神奈川 青森のテレビ局が打診されているという。
このような動きは 一般に知られていない。
一旦緩急があれば なにをおいても報道するのは放送局の当然の役割である。いちいち政府から あれこれ指図されるものではない。わざわざ「指定公共機関」に指定するというのは 報道のありかたを政府や知事が監視するということだ。誰だってそう思うだろう。
15年戦争時(満州事変 日中戦争 太平洋戦争)の新聞を読み直してみよう。軍の発表の垂れ流し記事でいっぱいである。「指定公共機関」はそれを連想させる。言論統制の前触れである。「国民の保護」ではなく「国民を統制する」役割を担わされることになる。
日本民間放送連盟の月間『民放』は 「都道府県の国民保護計画は 政府が05年3月ごろに定める<国民保護に関する基本指針>に基ずくことが同法で定められているため 基本指針を踏まない計画策定は 手続きに瑕疵がある」と指摘している。おかしいんじゃないの?といっている。
民放労連も「指定公共機関」とすることに反対してきた。「有事体制に放送局が組み込まれることによって 国家権力からの独立・自律が最大の前提である言論・表現の自由が脅かされ<真実>が国民の目から覆い隠される事態を何よりも懸念した」ためである。そして「国民保護法など関連法の成立から 「指定公共機関」選定に至る経過は 私たちのこうした懸念を解消するどころか ますます強める結果となっている。今回 政府の一方的な決定によって放送局が指定公共機関に指定されたことに強く抗議するとともに 有事法制を発動させないために 労働組合 諸団体と連携して取り組みを進めていく決意である」という委員長談話を発表している。
「指定公共機関」について知ってほしい。
そして いま 憲法九条 教育基本法。
「いつかきた道」に戻ることはゆるされない。