「テレビ」と「平和」と「憲法」のblog

元ワイドショープロデューサー仲築間 卓蔵(なかつくま・たくぞう)のブログ

アトランタからのメール

2008-12-25 12:09:46 | Weblog
 09年の賀状には、「激春」「なにか変化を感じる年になりそうです」と書きました。「なりそう」ではないですね。もう変化は起きています。非正規労働者の大量解雇。労働組合結成。内部留保を貯め込んでいる大企業の無感覚。後期高齢者医療制度はそのまま。倒産続出・・・。そんなとき、「衆院解散を求める決議案」に自民党の渡辺喜美議員が賛成の起立。

 小泉さんは「構造改革路線」を投げ出して逃げてしまっているし、麻生さんが政権を投げ出すのも時間の問題でしょう。12月5日に発売になったばかりの拙著『いま なぜ メディアを読み解く目』(かもがわ出版)は、そんな変化にも触れています。ぜひ読んでみて下さいませんか。東京・神田神保町の三省堂本店では、ノンフィクション部門2位だそうです。1位は「オバマ演説集」だそうです。全国的に読まれるとうれしいなあ。

 ぼくがかねてから尊敬しているプロデューサー・井原高忠さんにこの本を送りました。井原高忠といえば「光子の窓」「あなたと良重」「九ちゃん」「11PM]のプロデューサーとして、テレビ業界では知らない人はいませんね。代表作はなんといっても「あっとおどろくタメゴロー」の『ゲバゲバ90分』です。
 井原さんは、後年日本テレビに見切りをつけてハワイに移住。そのハワイの都会化が嫌になって、いまはジョージア州に住んでいるのです。
 その井原さんからメールが届いたのです。私信のメールですが、2月13日に行われる出版記念パーティーで披露しようと思っているのです。

「貴著 実に面白く拝読しました!!
それにしても、これだけの内容を書ける元気が在るのは羨ましい!!
然し、思うに、基本的右翼の僕が、最も信頼し、感謝し、親しいのが”卓蔵さん”だ、というのも愉快ですね!!
まあ、僕は根本的に いい加減だから、左だろうと右だろうと、上だろうと、下だろうと、人様の事は全然関係なく、要は、バカが嫌いで、優れた能力の在る人だけを愛するのですね。
然し、貴著の中身は、大いに共感する事が多い。
僕はHnoluluで10年以上ラジオでレギュラー番組を持ち、5年間 TVに”TAKA IHARA SHOW”という番組を制作、出演して、いっぱしコメンテーターとしてHnoluluでは誰一人知らない人(まあ日系ですが)はいない”文化人”!?で、総領事とも懇意にして、東京都民会会長、桜友会(学習院OB)会長、三田会重鎮? 日系人援護会、木曜午餐会会友等々を歴任、いまでもHnolulu
のEastWestJournalなどにコラムを執筆していて、貴兄と同じようなことをほざいているのですよ。
6月の傘寿会の引き出物として、僕の本を出す予定は着々と進行中ですが、これは、NTV退職直後に文春からだした”元祖テレビ屋大奮戦!”同様、聞き書きなので、バカな事をくっ喋ったのを、恩田記者(読売)が書き溜めたものを編集するので、相変わらずの大言壮語大会になりそうです。
間に、欽ちゃんや伊東四朗さん等々のインタビューを入れて、自分で威張り足りない分?を補足して貰うつもりです。
自分で威張るより、人に褒められた方が格好いいですから。

・・・とまあ 大分長話となりましたが、お互いに元気に過ごせることを願いつつ・・・・
どうぞ 良いお年をお迎えください。益々のご発展を祈念致しております。
井原高忠」

 往年の井原節がしのばれるメールです。うれしいねえ。
 井原さんは09年が「傘寿」です。おひょいさん(藤村俊二)の肝いりで赤坂プリンスホテルで盛大なパーティーがやられます。
 ぼくも09年は「喜寿」。ぼくの場合は四谷駅前のプラザ・エフ(元の主婦会館)。格が違いますが、お互いに「会」を企画してくれる友人がたくさんいることに感謝です。
 拙著『いま なぜ メディアを読み解く目』(小森陽一・東大教授、みのもんた両氏が本の帯に推薦文を書いてくれているのです)。お屠蘇気分で読んでみてください。
 みなさん どうぞいい年をお迎えください。