「テレビ」と「平和」と「憲法」のblog

元ワイドショープロデューサー仲築間 卓蔵(なかつくま・たくぞう)のブログ

ご案内三題 (横浜・銀座・お茶の水)

2007-11-20 20:52:44 | Weblog
 今回はご案内です
 
その1
 11月26日(月)18時25分開会
 場所は 神奈川県民ホール
     (横浜から地下鉄みなとみらい線 日本大通り駅 進行方向の出口を出      たらすぐです)
 「やっぱり九条・神奈川から世界へ」
     メインは
     半藤一利さん(文芸春秋編集長から作家に。多くの文学賞受賞。
            NHK「その時歴史は動いた」でもお馴染みです)
     小森陽一さん(東大文学部教授 九条の会事務局長
            11月のはじめアメリカ、プリンストン大学で講演して
            きたばかり。アメリカ事情も聴けそうです)
     の対談です
     お二人とも「楽しみにしている」という対談
     わたしたちも楽しみです。
     主催は九条かながわの会です。

その2
 11月30日(金)18時30分から 夜の銀座デモ

 恒久派兵法の行方は?防衛省疑獄の追及は?
 銀座をデモって 「福田内閣は 国民に信を問え!」

 集合場所 築地川銀座公園(もと松竹本社前 東劇の斜め前です)
      プラカードとかライトペンシルなんかを持参するのも一興です。

 解散はもと電通本社の近くです。
 マスコミ文化情報労組会議(MIC)が発想したとりくみに 日本ジャーナリスト 会議、自由法曹団 マスコミ関連九条の会が「乗った!」のです。       

その3
 「忠臣蔵」と九条
   --そして歌と望年ーー

12月14日(金)47人が討ち入った日です

 18時30分開会
 場所は 全労連会館(お茶の水駅 順天堂病院の裏になります)

 話してくれる人は 脚本家のジェームス三木さんです。
 元禄14年 松の廊下で刃傷事件
 元禄15年 赤穂浪士 吉良邸に討ち入り
 年末といえば「第九」か「忠臣蔵」
   はて ジェームス三木さんがどんな話を聴かせてくれますか。楽しみ。
   歌はおなじみの佐藤真子さん。昨年の「巴里祭とシャンソンと九条」のとき
   はシャンソンでぴったりでしたが 今回はどんな歌になるのか。本人は悩ん
   でいますが これも楽しみ。
 「九条の酒」「九条ワイン」で望年会をやります。
  だから 参加費は2000円。「それでできるの?」という向きもありますが
  なんとか工夫して 赤字にならないようにしましょう。
  そのためには みなさんも楽しみにしてくれなくっちゃ ね。
  お待ちしています。
  主催は マスコミ関連九条の会 です。

  追伸
  ジェームス三木さんの三夜連続ドラマ『海峡』
  力作ですねえ
  「君の名は」の2007年版をみているみたい というと三木さんに怒られま
  すかね。脚本もいいが リアリティのある演出もいい。三回目をみのがさない
  ようにしよう。

守屋証人喚問とテレビ

2007-11-16 17:50:46 | Weblog
 11月15日 参院外交防衛委員会
 午前は米津佳彦「山田洋行」社長に対する参考人質疑
 午後は守屋武昌前防衛事務次官の証人喚問
 詳細は新聞その他でご存じですよね。

 東京新聞は「在日米軍再編の巨大な利権に群がる業者や政界関係者の一端も垣間見えた。随意契約や自衛隊OBの天下りに支えられている防衛利権。今こそ徹底的にうみを出し切る時だ」と書きました。
 ぼくは東京新聞としんぶん「赤旗」しかとっていないから 他紙はどうだったのでしょうね。

 テレビはどうだったか。
 テレ朝『報道ステーション』で古館伊知郎は 「霧が深くなった」「現職閣僚にもう一度説明してほしい」「闇の中にいろんな人がゴチャゴチャ隠れているような気がする」と言っていました。視聴者目線のコメントですね。
 同じテレ朝でも 翌日の朝のワイドショーはちょっと違っていました。「真相解明は難しい」というコメントが まだ耳に残っています。たしかに「解明」はたいへんでしょうよ。でも 「難しい」で終わっていいのですかね。
 TBS『ニュース23』の取り上げ方には印象がないのですよね。なにか一般的な報じ方で終わってしまったようです。
 TBS『朝ズバッ』では 浅野という元宮城県知事が「(政治家は)いろんな人に会っているのだから 覚えていませんよ。みのさん」といっていました。福田首相の「(政治家が会合に出ることは)よくあることですよ」と似たり寄ったりです
 みのもんたは 何か言いたげな表情でしたが 浅野発言のままでそのコーナーは終わってしまいました。今後 どんな取り上げ方になるのでしょうかね。

 長い間 闇の中にあったものに、この際「光を当てよう」という論調と、「単なるスキャンダル」で 守屋・宮崎の関係だけで幕引きをしようという論調のせめぎ合いになりそうな気がしてなりませんよ。
 証人喚問は 参院選効果の一つですね。テレビの「本来」に立ち返って 真相解明に力を注いでもらいたいものです。たのみますよ。
 それこそ視聴者の「関心」に応えることになります。それこそ「視聴率」に反映すること間違いなし です。
 ここでもテレビは正念場を迎えています。

 話は違いますが
 11月13日朝7時のNHK『ニュース』がとりあげた「自衛隊派兵恒久法に関する世論調査結果」が話題になっています。
 質問は
 「自衛隊を海外に派遣するため そのつど法律を作らずに済む恒久的な法律が必要かどうか」です。

 結果は 大いに必要    19%
     ある程度必要   46
     あまり必要でない 17
     全く必要でない  11   となったようです。

 この質問は 「さりげないようだが恐ろしい」と指摘されています。
 派兵恒久法を 「そのつど法律を作らずに済む恒久的な法律」と さらりと言ってのけているのです。何のための派兵なのかについては解説なしです。ことの本質からはずれた質問で世論調査をすることは 報道機関として許されるものではないという指摘です。
 その通りだと思いますね。世論調査のやり方についてはかねてから批判があります。気づいたところから「声」を上げなければなりませんね。

亀田とTBS そして小沢一郎

2007-11-04 13:22:58 | Weblog
 TBSが はやくも「亀田戦」を中継することを決めたようです。
 視聴率さえとれればなんでもありで TBSは亀田興毅の試合以来 亀田一家を持ち上げつづけていました。亀田一家の言動に違和感を覚えながら 視聴者は「関心」をもたされてきました。
 内藤大助、亀田大毅戦の視聴率は28%。あえて言えば「ゲテモノ見たさ」の関心の高さだったのではないでしょうか。
 前回のブログで 大毅選手の大敗で「TBSはホッとしているのではないか」と書きました。チャンネルイメージが悪くなりつつあるところを 内藤選手の勝利が救ったとも書きました。
 TBSは きっと亀田戦について(放送するかどうか)考え直すだろうと思っていましたよ。
 ところがどっこい 今後もやるという。視聴率のためならなんでもありの局になったと言えましょう。
  
 TBSといえば 1989年の「オウム ビデオ事件」を思い出します。坂本 堤弁護士一家殺害事件は TBSが坂本弁護士のインタビューテープをオウム側に見せたことがきっかけでした。事件から一年経って そのことが明らかになりました。
TBSは この事件を大きな「傷」としてきました。性格は違いますが 「ビデオ事件」と「亀田戦放送継続」は同じように見えるのです。
 ビデオ事件のとき 内部で「テープを見せていいのか」という声もありましたが、プロデューサーの独断で見せてしまったのです。亀田戦放送継続について 「それでいいのか」という声はなかったのでしょうか。きっとあったと思いますよ。でも その意見は無視されたのでしょう。
 こんなことは局内ではよくあることです。常識的なことを言うと「問題は視聴率だよ そんな青いことを言うな」で一笑に付されてしまうことが多いのです。オウムと亀田は違いますが 職場内民主主義については同じだと思います。
 他人事ながら心配せずにはいられません。

 さて 小沢一郎氏です。
 参院選結果をうけて 「小沢一郎は変わらざるを得ない」と書きました。「民意」を背にして下手なことはできないはずだと書きました。やがて政界再編。それは小泉党 対 小沢党。「アメリカべったり」と「アメリカからの自立」です。
 ところがどうでしょう 小沢と福田の密談が3時間にも及んだといいます。あれだけ「公開で議論を」と言っていた小沢氏が いとも簡単に 一人で決めて密談をしてしまいました。何か理由があったに違いありません。「日本の自立」を言っていた小沢氏も アメリカの圧力には抗しきれなかったのでしょうか。
 民主党の役員会は 「大連立」を拒否しました。「参院選の民意に反する」というのです。まともな意見だと思いますよ。民主党にもまともな声があることがあらためてわかりました。
 そこで ぼくの予測の「政界再編」ですが 小沢氏は立ち直るのでしょうか。彼自身の正念場です。その決断は彼自身に任せるとして 「再編」は「アメリカべったり」か「アメリカからの自立か」。「九条」についての考え方は・・・が柱になるでしょう。おもしろくなりましたねえ。

 戦後(太平洋戦争後ですよ)62年目にして やっとというか 国民の手で 国民のための政治を取り戻すチャンスがやってきましたよ。
 民主党の良識派 自民党の良識派の動向に依存しているだけでは またどうなるかわかりませんよ。良識派をブレさせないためには しっかりした勢力がさらに大きくならなければなりません。
 軍事費の無駄使いが 今頃になってわかったのも遅きに失していますが 予算の使い方をどうするかについて 有権者は真剣になりはじめています。メディアだけが 相変わらずの「床屋政談」をつづけています。少しはこの国の政治が重大な分岐点にきていることを認識した報道をしてもいいじゃありませんかねえ。

追伸
 小沢一郎氏が 今回の(福田との密談)責任をとって辞任の意向を示したようです。「いったいどうなっているのか」と思われるでしょうが 彼は 期待に反して「大連立」を本気に考えていたのでしょう。
 民意をうけて 彼も変わると思っていましたが 結局はアメリカ派だったのですね。政治変革の「重さ」に耐えられなかったのですかね。
 こんな信念のない人物に期待をよせていた不明を 恥じるばかりです。
 亀田家も小沢も 結局は同じだったのですかね。

 それでも歴史はすすみます。政界再編は ますますわかりやすくなりました。
 国民のための政治の実現に向けて しっかり舵をきろうではありませんか。



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 11月10日 13時30分から 『いまなぜ日本軍「慰安婦」問題なのか』
 場所は神保町の東京堂 講師は関東学院大学教授・林 博史さん
 試料代 1000円
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 お待ちしています