「テレビ」と「平和」と「憲法」のblog

元ワイドショープロデューサー仲築間 卓蔵(なかつくま・たくぞう)のブログ

テレビ報道も 変わりはじめた?

2007-08-22 17:19:41 | Weblog
 8月15日 NHK特番『日本の これから 考えてみませんか?憲法9条』
 女性アナの「改憲のための手続きが整ったいま」(18項目の付帯決議つきの欠陥法なのに)という冒頭発言にはウンザリでしたが 番組としては客観的で良かったのじゃないですかね。三宅という司会役のアナが 予想に反してまともだったのですよ。
 この三宅というアナ 昨年の6月 三夜連続で放送した「米軍再編」特番で 再編は”既定路線”と思える進行をしたのです。スタジオは「米軍のいいなりでいいのか」という雰囲気だったのにです。

 変われば変わるものですね。
 NHKも「風」を読むに「敏」になったのでしょうか。「風見鶏」などと悪口は言わないようにしましょう。少しでもいいところがあれば評価しましょう。
 でも テレビ報道の「風見鶏」傾向は認識しておいた方がいいでしょう。振り返ってみれば 従軍慰安婦問題を扱ったNHK『ETV2001』の安倍晋三 中川昭一両氏による介入があったとき NHKは その意をうけて番組を改竄してしまいました。とりあげた朝日新聞も 途中で矛をおさめました。強いもの?には弱いのです
。安倍内閣誕生のときは 「すり寄り」「ご機嫌取り」に終始しました。憲法九条についても 「タブー」視してきましたね。
 それが 「死に体」内閣になったら「タブー」は緩くなりました。なにもそのことを悪いとは言っていませんよ。タブーがなくなることはいいことですよ。
 民放にも少しづつタブーはなくなりはじめましたかね。日本テレビの夜のニュース番組『ZERO』(チャラチャラした女の子を起用したりしていたから見ないようにしていましたが)では 沖縄の集団自決を取り上げたというではありませんか。
 これも 参院選効果じゃないですかね。

 さて これからは小沢民主党をどう見るかですね。
 憲法問題に触れなかったのは 「九条を守れ」の広範な声を意識したからだと思いますよ。「テロ特措法の延長は拒否する」と言ったのも 単なるパフォーマンスではないと思うのです。これも「日本を戦争ができる国にさせたくない」という「
たしかな声」の反映だとおもうのです。
 これからのテレビ報道は そろそろ「風見鶏」をやめたらどうでしょうかね。
 視聴者・国民の目線に しっかりと立つ時期ではないでしょうか。折角「地殻変動」が起きようとしているのですから 「たしかな声」をさらに強めなければなりません。テレビ報道も 「小沢民主党がどうなるのか」などの評論はいいかげんにして 平和で住みよい日本をつくるための「あたらしい段階」にきていることを自覚したものにしてほしいものです。今は かつてない大事な時期だと思いませんか


 佐賀北高校が逆転満塁ホームランで優勝しましたね。
 公立高校としては珍しいようです。拍手を送りますよ。
 余談ですが 我が家の家紋は「鍋島花行用」というものです。佐賀神社の紋と同じなんですよ。「それがどうした」って?。私の故郷は 関あじで知られる佐賀の関半島の付け根の町です。昔は佐賀市村といっていました(いまは大分市ですがね
) 佐賀と関係があるのですね。
 「それがどうした」って? 佐賀北高校が優勝したものですから ついおしゃべりがすぎてしまいました。失礼いたしましたーん。

 

「新しい段階」に 早くもリアクション

2007-08-09 15:19:07 | Weblog
暦の上では秋ですが
暑中お見舞い申し上げます

◆参院選の結果は 自民・公明の大敗 民主党の議席増でした。
ぼくはこの際日本共産党に伸びてもらおうと投票しましたが 2議席減でした。がっかりした人もいるようですが そんなに悲観することはありませんよ。440万票ですが いままでの参院選の票を上回っているのですよ。浮動票が野党第一党に流れたのですね。あまりにもひどすぎるお坊ちゃん首相のやりかたに「NO!」を突きつけたのですね。

これで日本は「新しい段階」に入ったと思いますよ。
新しい段階とは 小泉・安部路線から抜け出したいと考えた人が増えたということですね。「地殻変動」が起き始めたといっていいんじゃないですか?
お坊ちゃん首相は政権にしがみついていますが 持ちそうにありませんね。
なんとか支持率を回復しようと 「原爆症認定について検討する」ようですし 靖国参拝は見送る?ようです。参院選効果だと思いますよ。

◆次はどうなるか それが「新しい段階」の見所です。
大幅議席増を果たした民主党は 正念場に立つことになります。
対アメリカでは「テロ特措法」です。とりあえず駐日大使と会って 特措法の延長を拒否したようです。がんばってほしいものです。
郵政民営化凍結法案も出ているようです。大賛成ですよ。なにせ地方の郵便局はなくなっているじゃありませんか。アメリカも困るでしょうし 日本の財界も困るでしょうね。
米軍再編の3兆円問題 沖縄・辺野古沖の新基地問題など小泉・安部政権で突っ走ってきたものを整理しなければなりませんね。

◆自民党は 次の総選挙で「揺り戻し」を期待しているといいます。「今回の参院選では”お灸”をすえられた」「総選挙は逆の結果になる」というのです。
「揺り戻し」を許したら もとの黙阿弥じゃないですか。そのときどうするか・・
それこそまさに「新しい段階」なのです。後戻りでなく 「たしかな一歩」を踏み出す段階なのですね。

◆「作用があれば反作用」といいますが 早くもリアクションが出始めましたね。
政治評論家・森田 実さんのホームページに 民主党の前代表前原氏のことが書かれています。8月4日のよみうりテレビ(「ウェークアップ」という番組だと思います)に出演した前原氏が「テロ特措法は必要」と発言したそうです。ぼくは見ていなかったのですが その日の夕刊(毎日 読売)が報じています。毎日新聞によれば 「11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長について”必要だと思う”と述べ 反対する方針を表明した小沢一郎代表に異論を唱えた」といいます。
森田さんは「アメリカ共和党政権の対日政策担当者が動きだした との情報も入ってきている。大がかりな小泉・安部従米路線復活作戦が動きだしたといえるかもしれない。民主党は断固として国民の側 平和の側に立って 安部・前原らの従米・軍国主義路線と戦わなければならない」「それにしても 前原氏はいやしくも民主党前代表せある。小沢批判をテレビでやる前に まず党内で議論すべきではないか。民主党所属の国会議員としての”筋”を守ってほしいと思う」と。

「ウェークアップ」という番組にウサン臭さを感じている人は少なくないとおもいますよ。司会者といい キャスターといい その視点は「ちょっと変」ですよね。
問題は 今後 前原出演が増えるかもしれないということです。メディアも「新しい段階」を迎えているいま 正念場です。
リアクションは さまざまな形で現われてくるでしょう。見る側も判断することが大事ですね。監視と批判を強めたいですね。