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元ワイドショープロデューサー仲築間 卓蔵(なかつくま・たくぞう)のブログ

「いちまいの絵」、そして続・哨戒艦「天安」沈没事件

2010-06-09 13:13:22 | Weblog
 前回、信州上田の『無言館』を訪ねたことを書きました。
 その時の感想を 詞にしてみたのです。

     いちまいの絵

   愛してやまない恋人を
   描きかけたままの いちまいの絵
   あのときのままのパレットから
   「絵筆を折らせたのは 誰か」
   あなたの声が 聞こえてくる

   父や母や妹弟たちの
   笑顔がいっぱいの いちまいの絵
   あのときのままの画布から
   「もう 戦争はやめてほしい」
   あなたの声が 聞こえてくる

     「無言館」につづく
     静かな道に
     アカシアの花が
     咲きつづけています

 思いついたが吉日かどうか、作曲を依頼しています。
 CD化できるとすれば4作目になりますが どうなりますかね。

 ところで、菅内閣が発足しました。「奇兵隊内閣」と呼んでほしいそうです。
 奇兵隊をつくった高杉晋作は、(「朝鮮はおろか、満州、支那、ルソン、インドまで切従えて・・・」と教えた吉田松陰の門下生でしたね。菅さんは、吉田松陰~高杉晋作の流れを受け継いでいるとでも言いたいのでしょうかね。
 普天間基地問題については、鳩山時代の「日米合意」を引き継ぐそうですね。就任会見で「政治の役割は、貧困や戦争など国民や世界の人が不幸になる要素をいかに少なくしていくかだ」といっていましたが、沖縄の”不幸”はそのままなのですかね。
 支持率は上がったようですが、それも時間の問題のような気がしてなりません。国民に信頼されるかどうかは、「アメリカに対して、ちゃんとモノが言えるかどうか」・・・「大企業の勝手さに ちゃんとモノが言えるかどうか」ですよ。
 沖縄の怒りは、さらに高まるでしょう。日米安保問題は遠い話だと思っていた国民も、最近では、「問題は”安保”だ」と認識するようになってきていることをご存知ないのでしようかねえ。

 まさか、「学べば学ぶほど、海兵隊の”抑止力”が大切」などと言いはじめるのではないでしょうね。
 鳩山さんは、韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件に関して、韓国政府の「北の攻撃」説をいち早く支持しました。
 錆びついた「魚雷の破片」なるものにはおどろきました。わずかの期間に、あれだけ錆びるものなのでしょうか。
 天安号調査のため、韓国国会によって推薦された民間調査員S.C、Shinさんは、「軍当局は”魚雷の爆発”によって天安号が二つに割れて沈んだという結論に達したが、私の意見はそれとは全く異なります。なぜなら、私は”爆発”を示すものはかけらも見つけることが出来ず、反対に、その船の座礁と離礁を示すいくつもの証拠を見つけることが出来たからです」という報告を、アメリカのクリントン国務長官に出しています。
 彼は、韓国軍当局の結論に合意しなかったということで、いま、名誉棄損で訴えられているそうです。

 沈没事件は3月26日でした。
 アメリカの原潜と「相撃ち」説もでていましたが、Shinさんの報告は理解しやすいものです。
 6月2日は韓国の統一地方選挙でした。この沈没事件を利用しようとした人たちがいたでしょう。しかし、その結果は、与党の惨敗で終わりました。韓国の人たちは、沈没事件当初から、「軍の発表はおかしい」と思っていたようです。飲み屋などで集まれば、その話題になっていたといいます。韓国の人たちは惑わされなかったのですね。

 6月1日付で、韓国運動圏(韓国内の各種団体による)は「哨戒艦沈没問題」についての声明を出しています。「・・・・・不十分な調査結果発表で国論が分裂し、国際的に自ら恥をさらしはしないか気がかりだ。したがって、われわれは軍と李明博政権による今日の調査結果発表を認めることができないという点をはっきりと明らかにする。われわれは、天安号事件の真実を知りたいと願う国民と同じように、ありのままの事実を知りたいと願う」と。

 9.11のとき、小泉さんはいち早くイラク戦争に賛成しましたね。
 哨戒艦沈没で南北朝鮮の「危機」を煽り、「だからミサイル防衛網が必要」なんて言い出す人が、また出てくるかもしれませんね。
 断っておきますが、ぼくは北朝鮮の肩をもっているわけではありませんよ。哨戒艦沈没の事実を知りたいだけなのです。歴史を遡るまでもなく、えてして、こんなことから大きな事態になっていくのです。メディアも、ぜひ、いろんな情報を知らせたらどうなのですかね。「我疑う、ゆえに我あり」ですよ。
 哨戒艦問題がうやむやになったら、こんどは、「台湾海峡で何かあったら」なんていう人も出てくるかもしれません。
 台湾海峡で何かあるとすれば、米中戦争じゃないですか。となれば、第三次世界大戦ですよ。そんなことが起きると思いますかね。どうでしょうかね。いま、世界は新しい道に進もうとしていると思う。
 ぼくたちも、日本国憲法を高く掲げて、「憲法九条こそ”抑止力”」と、世界に打って出る時期だと思うのです。メディアも、そこに踏み切ってほしい。チャップリンじゃないけれど、「ほんのちょっぴりの勇気」なのです。

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