普段、会話や文章で、あるいはテレビやラジオ等で、ごく普通に使われている言葉で、誰でも知っている言葉の中にも、いざ、咄嗟に漢字で書けと言われると、「???」となってしまう言葉が結構有るものだ。
もちろん、漢字検定何級、漢字クイズ王なる人達にとっては、御茶の子さいさいなのかも知れないが、一度や二度、聞いても、教えてもらっても直ぐそのそばから忘れてしまう類の爺さんは、たまたまそんな漢字に出会うと、「へー!、そうなんだ・・」、その都度、目から鱗になってしまう。
今は、有難い世の中、漢字不勉強で語彙力の無い爺さんでも、PCやスマホの漢字変換ソフトのおかげで、ブログ等には、読めない、書けない難漢字でも、平気で、知ったかぶりして書ける時代だが、「じゃ、実際、自分で読んでみろ、書いてみろ」と、問題に出されたら、降参してしまうこと多しだ。
「寒さのため手足が凍えて思うように動かなくなること」を「かじかむ」と言うが、昨日のブログ書き込みで、無意識に漢字を使っていたことに気が付いた。
昭和20年代、30年代、北陸の山村で暮らした子供の頃、冬季の暖房といえば、学校等には、薪ストーブ、後に石炭ストーブが有ったりしたが、一般の家庭は、炭火の、後に豆炭の「掘り炬燵」と「火鉢」位しかなかった。大人も子供も、何枚の重ね着し、綿入れの半纏等を羽織ったり、厚い靴下を履き、毛糸の手袋をしたりしていたが、朝昼晩、手足がかじかみ、アカギレ、シモヤケにも悩まされたものだった。最近の暮らしでは、ほとんど、かじかむ、アカギレ、シモヤケ等という言葉も使うことが無くなっているが、昨日は、思わず使ってしまった。PCやスマホでは、実際には、書けない漢字も、サラッと変換されて使えてしまい、後ろめたくもなる。
(ネットから拝借イラスト)
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(漢字)
悴む
拡大してみると
悴む
言葉の響きが、「かじかむ」の状態にピッタリの語感です。
今、綿入れ半纏を着てパソコンの前。
寒波到来で、心まで「悴み」そうです。
お元気で、年末年始をお迎え下さいませ。