たけじいの気まぐれブログ

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宮部みゆき著 「子宝船」

2024年03月28日 18時03分10秒 | 読書記

昨年の秋に図書館に予約してあった、宮部みゆき著 「子宝船」(PHP)が、やっと順番が回ってきて、先日借りてきて、読み終えた。著者が、「生涯、書き続けていきたい捕物帖」と述べている連作時代小説「きたきた捕物帖シリーズ」第2弾目作品である。


読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう爺さん、
読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも、
その都度、備忘録として、ブログ・カテゴリー「読書記」に 書き留め置くことにしている。



PHPホームページ
きたきた捕物帖(二)・「子宝船」
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▢目次
第一話 子宝船、
第二話 おでこの中身、
第三話 人魚の毒、

▢主な登場人物
北一、末蔵、
喜多次、
千吉親分(故人、岡っ引き)・松葉(おかみさん)、おみつ(女中)、
政五郎親分(岡っ引き、蕎麦屋)
勘右衛門(通称・富勘)、
沢井蓮太郎(本所深川方同心)、栗山周五郎(町奉行所検死与力)、
おでこ(三太郎、町奉行所文書係)
村田屋治兵衛(貸本屋)、宇多次(うた丁)、武部権左衛門(手習所師匠)、
青海新兵衛(欅屋敷・椿山勝元の別邸、用人)、若様(栄花)、瀬戸殿(女中頭)、
(富勘長屋の住人)お秀・おかよ、鹿蔵・おしか、寅蔵・おきん・太一、おたつ・辰吉、
伊勢屋源右衛門、多香屋陸太郎・お世津、笹子屋、
角一・おつね・お花、
久十、半次郎、お蓮、

▢あらまし等
江戸は深川元町の岡っ引き千吉親分の一番下っ端の手下だった北一(きたいち)は、千吉親分急死後も、千吉親分の本業だった文庫屋の文庫本の振り売りで生計を立てており、深川一帯の差配人勘右衛門(通称・富勘)や、引っ越した先の富勘長屋の住人達や、武家屋敷の用人青海新兵衛と関わり合いながら、千吉親分の寡婦(おかみさん)松葉の協力を得て、事件や不思議な出来事に翻弄されながらも、自立、成長していく物語である。「きたきた」とは、そんな中で出逢った、湯屋の釜炊き喜多次(きたじ)の「きた」と、北一(きたいち)の「きた」、二人の「きたさん」・きたきたコンビが活躍する物語だが、従来の「捕物帖」のイメージを覆する、人情と優しさあふれる捕物帖になっている。
巻頭に掲載されている「きたきた捕物帖絵図(江戸、深川、本所の地図)」を、チラ見しながら、物語を読み進めることが出来、また、随所に、独特の雰囲気の挿画が掲載されていて、物語のイメージが掴めるのがうれしい。

第一話 「子宝船」
赤子を亡くした家の宝船の絵から弁財天が消えていた。大騒動が起きるなか、北一が、絵を描いたという男の家へ行ってみると……。
第二話
弁当屋「桃井」の一家三人が殺された。悲惨な現場を見ていられず、外に出た北一は、見物人のなかに怪しげな女がいるのに気づく。
第三話
北一が、検視の与力・栗山のもとで弁当屋の事件の真相を探っていると、木更津湊でお上の御用を務めているという男が訪ねてくる。


「きたきた捕物帖シリーズ」第3弾目作品の発刊が待望されているが、いまのところまだ発刊予定日は決まっていないようだ。多分、近々には発刊されるのだと思われるが、発刊されても、図書館から借りて読むことが出来るのは、そのまた、1年後?、2年後?になるはずで、またしばらくは、「きたきた捕物帖シリーズ」とは、お別れということになる。

 

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