たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

真冬並みに寒い「啓蟄」

2024年03月05日 16時58分04秒 | 暮らしの記録

今日3月5日は、1年を24の季節に区切った「二十四節気」のひとつ、
「啓蟄(けいちつ)」にあたる。
正確には、3月5日から3月19日までの15日間で、その初日。
「啓蟄」とは、大地が温まり、冬籠もりしていた虫が穴から這い出してくるという意味で、
俳句では、「春」の季語になっている。
毎年、「啓蟄」という響きに促されて、
やおら、重い腰を上げ、家籠もりから這い出し、
草取り(草抜き)、土起こし、ジャガイモ植え付け準備等、
1年間の畑仕事のスタートにしている老夫婦だが、
今日は、「曇のち雨」、
しかも、最高気温が、7~8℃と
体感的には、真冬並みに寒い1日となっており、
もしかしたら、周辺の高い山は、雪になっているかも?
結局、這い出せず、コタツムリ?
「・・・雨読」となってしまった。
明日、明後日も、はっきりしない天候のようで、
春らしい暖かさに戻るのは、週末?・・・かな?。

(ネットから拝借画像)

  

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古い写真から蘇る旅の思い出・「蘇州」その6・「寒山寺」(再)

2024年03月05日 10時27分23秒 | 旅行記

古い写真から蘇る旅の思い出
「蘇州」その6
「寒山寺」(再)


かれこれ18年前の2005年12月に、当時、次男が駐在していた中国江蘇省蘇州市(苏州市、スージョウ、スーチョウ、英語 Suzhou)を訪ねたことが有った。まだまだ自営業を続けていた頃でもあり、時間的、経済的に余裕も無かった頃だったが、「今、行くしか無い」、「今でしょ!」と、清水の舞台から飛び降りる思いで出掛けたものだったが、海外旅行等不慣れな老夫婦、ましてや、日本語で通じる添乗員付きのツアー旅行ならまだしも、中国語たるや、「ニーハオ」、「シェイシェイ」、「ハウチー」位しか知らない類で、航空券の手配、ホテルの手配等は日本の旅行会社にしてもらい(フリープラン)、次男には、上海浦東空港まで迎えに来てもらい、帰りには、空港まで送ってもらうまで、何から何まで次男を頼った旅だった。
ほんの数日間の中国滞在ではあったが、次男の案内で、乗り方も分からない鉄道、路線バス、タクシーで移動し、上海市や蘇州市の街中をそぞろ歩いたり、食堂や土産店に入ったり、駅の待合室で並んだり、一般の観光ツアー旅行では味わえない、貴重な体験が出来たものだった。
上海市のホテルに2泊、蘇州市のホテルに2泊したが、蘇州市では、お目当てだった蘇州の名所旧跡観光を、まる1日、やはり次男の案内で忙しく訪ね歩き、大満足の旅だった気がしている。訪ねた先々で撮った写真が残っており、記憶力無しの老脳ではあっても、そんな古い写真を見ると、あの時、あの場所が、昨日のように蘇ってくる。


「留園」「北寺塔」「拙政園」「観前街」「盤門三景」を巡った翌日は、上海に戻る日だったが、蘇州駅発上海行き、特急の発車時刻が 12時45分になったため、
ホテルをチェックアウト後、荷物を一時預かってもらい、
やはり、次男に付き添ってもらい、
午前中、蘇州観光一番のお目当てだった「寒山寺」を訪れることになった。
ホテルから、タクシーで、15分程度、
「寒山寺(ハンシャンスー)」には、9時30分頃、到着したようだ。
その日は、小雪が舞うような、寒さ厳しい朝だったが、
日曜日だったこともあり、門前には、すでに、参拝客、観光客等が、
かなり大勢いたような気がする。
当時の参観券は、20元(当時の円換算で、約300円)、

参観券売り場

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「楓橋夜泊(ふうきょうやはく)」 張継(ちょうけい)

月落ちて(つきおちて)烏(からす)啼(な)きて霜(しも)天に満つ、
江楓(こうふう)の漁火(ぎょか)愁眠(しゅうみん)に対(たい)す。
姑蘇城外(こそじょうがい)の寒山寺(かんざんじ)、        
夜半(やはん)の鐘声(しょうせい)客船(かくせん)に到(いた)る。



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太い線香を手に 祈る参拝者。

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(参考・参照)
「寒山寺」
👇
こちら


「蘇州夜曲」 (YouTubeから共有)


「寒山寺」境内で、1時間程滞在したが、とにかく寒む過ぎ、
再び、タクシーで移動、
時間に余裕が有り、石路繁華街のマクドナルド店?で、ゆっくり休憩しようとしたが、
店内は、全く、暖房している様子無しで、出入り口ドアは、開けっ放し、
客は、分厚い防寒着着用のまま、
日本の店舗であれば、自動ドア、冷暖房完備が当たり前のところ、
当時の中国、それが当たり前で、平気で、はつらつとしており、ビックリだった。
わずか15分間程だったが、足下から冷え込んで、ゆっくりも出来ず・・・。

11時30分頃には、ホテルに戻り、預かってもらった手荷物を受け取り、
タクシーで、「蘇州駅」に向かった。
最初から、次男が、上海まで送ってくれることになっていて、
前日、上海行き特急列車の乗車券座席指定券3人分を予約しようとしたところ、
満席?、切符売り切れ?、という回答だったようで、不安になったものだったが、
なんと、当日の朝には、ちゃんと3人分の特急乗車券座席指定券が、
連番で入手出来ていた。
どうも、当時は、列車の切符も、ダフ屋?みたいな者が買い占めてしまい、
何割か増しで売るというルートが有ったらしく、
次男が、手配、交渉して、入手してくれたものだった。
実際に列車に乗車してみると、なんのことはない、
満席どころか、2~3割、空席が有り、
なるほど、それも中国・・・、と、へんに納得してしまったものだ。

「蘇州駅」

「蘇州駅~上海駅」
当時の一般座席指定料金は、15元(当時の円換算で、約225円)
当時の特急料金は、22元(当時の円換算で、約330円)
次男が、手配、交渉して、買い入れてくれたので、
実際、いくら支払ったのかは、不明だったが・・。

13時30分頃、「上海駅」に到着。


送ってくれた次男は、蘇州へとんぼ返りするため、
「上海駅」の切符売場で別れ、徒歩で数分のホテルへ直行。
無事にチェックインし、慌ただしい蘇州の旅が終わったのだった。

(おわり)

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平岩弓枝著 「江戸の娘」

2024年03月05日 08時26分58秒 | 読書記

図書館から借りていた、平岩弓枝著 「江戸の娘」(角川文庫)を読み終えた。
本書には、表題作「江戸の娘」の他、「狂歌師」、「絵島の恋」、「日野富子」、「鬼盗夜ばなし」、「出島阿蘭陀屋敷」、「奏者斬り」の、短編時代小説7篇が収録されている。
主に、歴史上実在した人物を題材にしながら、著者の大胆かつ闊達な空想力で膨らませて、短編ながら、面白く、感動的に描いている作品である。


読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう老脳。
読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも、
その都度、備忘録として、ブログ・カテゴリー「読書記」に、書き留め置くことにしている。


「狂歌師」
▢主な登場人物
曙夢彦(あけぼのゆめひこ、直次郎、料亭江戸膳の次男坊)
楠木白根(くすのきしらね、小島源之助)、
朱楽管江(あけらかんこう、山崎郷助)
須原屋伊八(板元)、近江屋本十郎(板元)、
▢あらすじ等
江戸時代の有名な狂歌三大家、大田南畝(蜀山人)、朱楽管江、唐衣橘洲(かんごろもきっしゅう)をモデルにしながら、著者が、大胆、自由闊達に空想をめぐらし、アレンジした時代小説。
「狂歌」とは、江戸時代に流行った、五七五七七の短歌形式で風刺やユーモア的文芸。一躍人気のトップに躍り出た曙夢彦と、狂歌第一人者を自負する楠木白根の先輩、後輩、ライバル関係の話。

「絵島の恋」
▢主な登場人物
絵島(月光院に仕える大奥年寄)
月光院(お喜世、将軍家宣の側室、左京の方、将軍家継の生母)、
間部詮房(御側用人)、
天英院(煕子(ひろこ)、将軍家宣の正室)
交竹院(奥医師)
生島新五郎(歌舞伎役者)、
秋元但馬守(老中筆頭)

▢あらすじ等
有名な江戸中期に有った絵島生島事件を題材にしながら、著者の空想力で一風変わった味付けで、アレンジされた時代小説。
史実として伝えられている話では、大奥年寄の絵島が、前将軍の墓参りに出かけ、その際に当時人気者だった役者、生島新五郎の歌舞伎を観に行って、そのあとに絵島は宴会に出て、江戸城の門限に間に合わなくて、これが大奥の風紀の乱れと評判になり、1000人以上の関係者が処罰されたとされているが、本篇では、大奥に出入り出来る男、御側用人間部詮房と、月光院にスポットが当てられている。

「日野富子」
▢主な登場人物
日野富子(前内大臣日野家の姫、足利義政の正室)
日野勝光(日野富子の兄)、
足利義政(室町幕府八大将軍)、
足利義尚(義政と富子の子)、義視、義植(よしたね)
お今(義政の愛妾、今参りの局)、義尚、義視、義植(よしたね)
重子(足利義政の生母、日野富子の祖叔母)
細川勝元(管領)、山名宗全、
▢あらすじ等
数多の作家によっても描かれている、室町時代、八代将軍足利義政の正室となり、応仁の乱の元凶等とイメージされている日野富子を題材にした作品である。兄の日野勝光、夫である足利義政、愛人の細川勝元、子の足利義尚、次々と政略に利用され、裏切られ、魔性の女と化し、巨万の富を抱えながら、ひっそりと、56歳でその生涯を閉じた富子。
  もはや、魔性は彼女のどこにも残らなかった。
・・・で終わっている


「鬼盗夜はなし」
▢主な登場人物
茨木(いばらぎ)
媼(おうな、茨木の母親)
渡辺源次綱(摂津守源頼光朝臣の四天王の一人)
軽部の遠助、
▢あらすじ等
これも、平安時代の有名な話で、京の都の一条橋で渡辺綱が鬼の腕を斬り、後日鬼が腕を取り返しに来るという話を題材にしながら、著者は、大胆な空想力で、鬼とされた茨木とその母親の物語とし、軽部の遠助の登場で、読者には、ミステリー性を残している。
  裸になった遠助の右腕は、肩の所からすっぽりと切り落とされて無かった。風も、月も、もう秋である。
・・・・で終わっている。


「出島阿蘭陀屋敷」
▢主な登場人物
きぬえ(長崎丸山の遊女)、おふじ(遣り手)
ヤン・キュルシュウス、
アキレス・ハンフウキ
貞吉(出島通詞)
▢あらすじ等
長崎丸山の遊女きぬえは、出島の阿蘭陀屋敷の阿蘭陀人ヤン・キュルシュウスを相手にしていた。ある時、ヤンから、その使用人で、体臭の強い黒人のアキレス・ハンフウキに三味線を教えてやってくれと頼まれるのだったが・・・・。アキレスが、出島を脱走?、きぬえは?
  アキレスときぬえは、海原の中の一つの点であった。
・・・・で終わっている。

「奏者斬り」
▢主な登場人物
松平出羽守治郷(はるさと、雲州松江藩十八万石七代藩主、不昧公(ふまいこう)
お静(治郷の側室)
本多権八(松江藩藩士)、朝日丹波(松江藩老臣)、
石倉半之丞(松江藩藩士)、雪路(半之丞の妹)
村井六斎(茶道教授、石料理屋「ほととぎす」の主、水野六左衛門)
▢あらすじ等
雲州松江藩藩主松平出羽守治郷は、藩士達には、実戦的な武芸の鍛錬を課し、自らは茶道等にも通じ、風流大名でもあり、号を「不昧(ふまい)」と称し、「不昧公(ふまいこう)」とも呼ばれていた。他藩から比べ、藩政は隆盛し、藩内は平和だったが、あるとき、松江に村井六斎なる浪人が流れ着き、茶道を教え、懐石料理屋を開き、藩士石倉半之丞の妹雪路と懇ろになった。藩主治郷は、慈悲、情を掛け、村井六斎を、城内で行った月見の宴の出張調理をさせたのだったが、その直後、六斎は出奔。何故だ?。六斎の正体は?。
翌年、参勤交代で江戸に出府した松江藩藩主一行に、待ち構えるように、老中から呼び出しが・・・。

その意味は・・、
一藩の浮沈に関わる「申し開き」の役割を願い出たのは、石倉半之丞。

「天晴れ、武士の鏡」、数日後、不昧公は、乾坤二巻」の空間に、「是を以て、『奏者斬り』の一手と名付く」と朱筆で書き加えた。

「江戸の娘」(表題作)
▢主な登場人物
お鶴(料亭「鶴伊勢屋」の娘)、
高橋章二郎(旗本の次男坊)

平治郎(料亭「鶴伊勢屋」の主)、孝太郎(平治郎の長男、お鶴の兄)
おはる(平治郎の姉、お鶴の伯母)、
ひな鶴(花魁)、
▢あらすじ等
主人公のお鶴は、普段は、恥ずかしがり屋で控え目な娘だが、いざことが起きるとおきゃんで気が強くなる娘。時は幕末、恋に落ちたお鶴と章次郎が、時代の波に飲み込まれ、やがて明治を迎えるという筋書きの作品。
すでに、数年掛かって読み終えている「御宿かわせみ」シリーズの原点とも言える作品とされている。さしづめ、章二郎が、与力の次男坊神林東吾に、お鶴が、同心の娘るいに、繋がっているのだろうか。



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